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8夢とは、時に
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「ここは、どこ?」
辺りを見まわす要を、白鳥は自分が涎を垂らしているライオンのようだと思えた。
それほど、目の前で無防備に自分の後をついてきたこの子を、全てモノにしようと思っている。
店を出てすぐにタクシーを拾い、自分のマンションに連れてきた。
これでも、声優をし始めてから名は知られている。
普段なら、絶対に家になど入れない。
そもそも、久しく色事から離れていたように思う。
今、住んでいる部屋は声優や音楽家、アナウンサーなど音を気にする者への対象とした物件だ。
以前は、仕事上、防音室の部屋がある物件を探していたが、数が少なく家賃は高く諦めていた。
若い頃などほとんどの声優は金もない。
仕事が増えるにつれ、人気も出始め、ファンもそれなりにつき始めた。
練習場所を探そうにも、上下関係は厳しくなくとも、練習場所は限られている。
たまたま、兄弟の事業の一部として防音室の完備してある物件を進言すると、それが好評を得た。
今では、両手では足りないほどの物件を抱えるようになった褒美として、マンションを譲ってもらった。
これで、声優を引退しても、収入には困ることはないと安心し始めていた。
ただ、ずっと下積み時代に付き合っていた女性には、愛想をつかれ、仕事が増え始めると、その場限りの恋愛を楽しんでいた。ずっとそんな生活だった。若い頃の遊びも、すぐに飽きる。
感情を表す仕事をしている自分が、感情のない恋愛をしていることが虚しかった。
その頃には、自分の身の周りのことは、自分でできるようになっていた。
そのことも、他人を求めていない原因でもあった。
ある日、マネージャーが新しい仕事の話をしてきた。
それが、BLCDだった。下積み時代に先輩から、話は聞いていた。
演技が難しく、かといって、男らしさを残すと作品を台無しにする。
プライドを捨てれる男こそ、声優なのかもしれないと。
基本、声優は負けず嫌いだ。
オーディションで役を勝ち取り、仕事を取る。
自分に自信があるからと受けても落とされるのは、当たり前だ。
傷つくことは、成長にもつながる。
こうして今までやってきた。
避けてもいいが、興味はあった。
勉強のために、BLについて知った。
資料として男同士の交わっている動画を見たことも何回もある。
元々、下積み時代から先輩には、誘われることが多く、自分は同性にも興味を持たれるのだと知っていた。
役作りに実際に体験することも考えたが、抱くことはできても抱かれることはできなかった。
この子…、とても無防備である。
男には、興味がないかもしれないが、自分でもこの子には、何かを感じる物があった。
でなければ、自分の前になど現れることはないだろう。
しかも、初っ端から据え膳状態。
正直、安芸には申し訳ないが、この子は譲れなかった。
後輩君が彼の飲み物を取り上げ、匂いを確かめることですら不愉快だった。
自分にも、こんな感情を持つのだと驚きもした。
彼が良い…
もし、彼が男に興味がなくても、自分の物にするように全力で落とせばいい。
どうしても、嫌がられたら、自分の部屋に閉じ込めてしまうのも良いと、よからぬ考えを起こさしてしまうほど、この子が欲しかった。
「ここは、お店?
なんだか、おしゃれなホテルみたい」
白鳥に無防備に話しかける要は、相変わらず夢と現実を彷徨っているような状態だ。
「ここは、家だよ」
白鳥の言葉に、要が反応した。
「え?!そうなの…
すごいねぇ。あっ!?洗面台ってどこですか?」
白鳥に尋ねる要は真剣な表情だ。
?
突然の質問に疑問を持ちながらも、案内する。
「ここだよ?」
よろよろとした足元で、洗面台に近付き、カバンから何かを取り出す。
ポーチに入っている物を取りだし、うがいをし始めた。
!?
なんだ?
この子、潔癖?
ま、自分もうがいをするからいいんだけど…
じっと彼のしている様子を見る。
―このうがいの方法って、声優がよくしている方法だ。
鏡越しに、要と目が合う。
口に水を含んで、頬を膨らませている。
―…かわいい…
どこにでも、いる男の子。
だけど、とても仕草が可愛らしい。
後輩君と飲んでいるときにいつも話に出てくる先輩とは、この子の事だったんだ。
見た目は、どう見ても、後輩君とは真逆。
この子は、童顔だ。後輩君は、老けている。体格も正反対だ。
後輩君が、話をしていた先輩という人物は、確かにかわいい人だった。
可愛い物が好き、だが、我慢をする。感情が豊かでつい揶揄ってしまう。
お酒に弱く、飲むのはカクテル。酔うと、自分の秘密をばらすなど。
素直で子どものような可愛らしさを持っていると後輩君が話をしていた。
ただ、心配もしていた。
大人の男、しかも先輩を心配するなんて、後輩君はいいやつだ!
と、思っていたが、その心配事をなかなか、言おうとしなかった。
安芸と組んで、後輩を泥酔させ(いい子はまねをしないでね)口を割らせる。
「先輩、いつもは、本当に素直なんっすよ。
どんなことにも、真っ直ぐに向き合っているのに、恋愛事になると、避けるんっすよ。
始めは、誰かもう付き合っている人がいるんだと思ってたんっすよ。
でも、そんな風にはみえないし、女の子に誘われても断るし。
あんまりそういう恋愛事に積極的ではないんっすよね…
で、酔った時に、自分から話してたんっすよ。
今まで誰とも身体を重ねたことがないって。
...俺、先輩のこと、ほっとけないんっすよ...」
聞いていて、そんな男の子がいるのだと興味を持った。
まさか、この子が....誰とも肌を重ねたことがない...
顔を洗い始めた彼の背後にそっと近づく。
そして、耳元で囁く。
「酔っぱらっちゃったね」
その瞬間、彼の身体が大きく跳ねた。
「やぁぁぁん...」
顔や手が濡れているのも構わず、足に力が入らない...
その濡れたままの手を自分の股に持って行く。
「不意打ちだよ...」
しゃがみ込んで、身体をプルプルと震わせ振り向いた要を見て、白鳥は完全に落ちた!
―!?
何で、涙を溜めて感じてる顔をしてんの?
白鳥は、自分のしたことが、この子には、予想以上に効果があると気付いて、興奮をし始めた。
「もしかして、声だけで気持ち良くなっちゃった?」
白鳥の柔らかそうな笑顔を向けられ、羞恥心に包まれている要は、恥じらいながらも目を合わせる。
小さく頷き、要は本音を零す。
「…もう、俺ダメなのかも…」
白鳥は、聞き出そうと優しく問いかける。
「何がダメなの?」
じっと、要は白鳥を見る。
―この人、誰?
…でも、話を聞いてくれる…
見知らぬ人を目の前にして、今もなお警戒心が復活する兆しのない要は、胸の内を明かす。
「…俺、CDばっかり聞き過ぎたら、こんな妄想ばかりしてしまうんだ。
だって、あなたの声は、CDで聞いたことがあるんだもん…
夢にまで、妄想がっ…うっぅぅぅ」
涙を溜めて、唇を噛んで泣きそうな要を白鳥は、そっと抱きしめる。
「そうなの?
ねぇ、身体、気持ち悪くない?」
覗き込むような白鳥の視線を要は受け、小さく頷く。
「…気持ち悪い…、あっ!」
そう言って、要は思い出したようにカバンをあさる。
鞄から下着類を取り出す要を見て、白鳥は目を細める。
用意が良いのが気になるが、今は気にしていられない。
白鳥は要の手を取り、自分の顔を見るまで待つ。
ゆっくりと要が視線を合わせる。
「夢なら、もっと気持ちよくなろうよ」
目の前にいる優しい顔をした人…
聞いたことのある声…
その誘いは、今の要を大きく揺るがせた。
不安が混ざっている表情を隠しもせず、白鳥に聞く。
「‥気持ちがいいこと?」
ゆらゆらと揺れる瞳が白鳥を捉える。
白鳥は頷きながら、ゆっくりと要の服を緩めていく。
「ねぇ、君の事、なんて呼べばいい?」
されるがままの要は、魔法が掛かったかのように白鳥を見ている。
「名前…要って呼んで?」
見上げながら、甘えたように素直な表情で答える要を見て、白鳥は身体の中から、にじみ出てくる欲望が暴れそうになる。
「要君、可愛い…」
そう言って、白鳥は、要に口づけを落とす。
一瞬、驚いた表情の要も、緊張を纏いながら瞳を閉じ、白鳥からの口づけを待つ。
チュッ チュッとリップ音が耳に届くたびに、要の心は甘い痺れに酔いしれる。
ゆっくりと瞼を開ければ、自分を愛おしそうに見ている彼に、心から甘えれる笑顔を見せる。
辺りを見まわす要を、白鳥は自分が涎を垂らしているライオンのようだと思えた。
それほど、目の前で無防備に自分の後をついてきたこの子を、全てモノにしようと思っている。
店を出てすぐにタクシーを拾い、自分のマンションに連れてきた。
これでも、声優をし始めてから名は知られている。
普段なら、絶対に家になど入れない。
そもそも、久しく色事から離れていたように思う。
今、住んでいる部屋は声優や音楽家、アナウンサーなど音を気にする者への対象とした物件だ。
以前は、仕事上、防音室の部屋がある物件を探していたが、数が少なく家賃は高く諦めていた。
若い頃などほとんどの声優は金もない。
仕事が増えるにつれ、人気も出始め、ファンもそれなりにつき始めた。
練習場所を探そうにも、上下関係は厳しくなくとも、練習場所は限られている。
たまたま、兄弟の事業の一部として防音室の完備してある物件を進言すると、それが好評を得た。
今では、両手では足りないほどの物件を抱えるようになった褒美として、マンションを譲ってもらった。
これで、声優を引退しても、収入には困ることはないと安心し始めていた。
ただ、ずっと下積み時代に付き合っていた女性には、愛想をつかれ、仕事が増え始めると、その場限りの恋愛を楽しんでいた。ずっとそんな生活だった。若い頃の遊びも、すぐに飽きる。
感情を表す仕事をしている自分が、感情のない恋愛をしていることが虚しかった。
その頃には、自分の身の周りのことは、自分でできるようになっていた。
そのことも、他人を求めていない原因でもあった。
ある日、マネージャーが新しい仕事の話をしてきた。
それが、BLCDだった。下積み時代に先輩から、話は聞いていた。
演技が難しく、かといって、男らしさを残すと作品を台無しにする。
プライドを捨てれる男こそ、声優なのかもしれないと。
基本、声優は負けず嫌いだ。
オーディションで役を勝ち取り、仕事を取る。
自分に自信があるからと受けても落とされるのは、当たり前だ。
傷つくことは、成長にもつながる。
こうして今までやってきた。
避けてもいいが、興味はあった。
勉強のために、BLについて知った。
資料として男同士の交わっている動画を見たことも何回もある。
元々、下積み時代から先輩には、誘われることが多く、自分は同性にも興味を持たれるのだと知っていた。
役作りに実際に体験することも考えたが、抱くことはできても抱かれることはできなかった。
この子…、とても無防備である。
男には、興味がないかもしれないが、自分でもこの子には、何かを感じる物があった。
でなければ、自分の前になど現れることはないだろう。
しかも、初っ端から据え膳状態。
正直、安芸には申し訳ないが、この子は譲れなかった。
後輩君が彼の飲み物を取り上げ、匂いを確かめることですら不愉快だった。
自分にも、こんな感情を持つのだと驚きもした。
彼が良い…
もし、彼が男に興味がなくても、自分の物にするように全力で落とせばいい。
どうしても、嫌がられたら、自分の部屋に閉じ込めてしまうのも良いと、よからぬ考えを起こさしてしまうほど、この子が欲しかった。
「ここは、お店?
なんだか、おしゃれなホテルみたい」
白鳥に無防備に話しかける要は、相変わらず夢と現実を彷徨っているような状態だ。
「ここは、家だよ」
白鳥の言葉に、要が反応した。
「え?!そうなの…
すごいねぇ。あっ!?洗面台ってどこですか?」
白鳥に尋ねる要は真剣な表情だ。
?
突然の質問に疑問を持ちながらも、案内する。
「ここだよ?」
よろよろとした足元で、洗面台に近付き、カバンから何かを取り出す。
ポーチに入っている物を取りだし、うがいをし始めた。
!?
なんだ?
この子、潔癖?
ま、自分もうがいをするからいいんだけど…
じっと彼のしている様子を見る。
―このうがいの方法って、声優がよくしている方法だ。
鏡越しに、要と目が合う。
口に水を含んで、頬を膨らませている。
―…かわいい…
どこにでも、いる男の子。
だけど、とても仕草が可愛らしい。
後輩君と飲んでいるときにいつも話に出てくる先輩とは、この子の事だったんだ。
見た目は、どう見ても、後輩君とは真逆。
この子は、童顔だ。後輩君は、老けている。体格も正反対だ。
後輩君が、話をしていた先輩という人物は、確かにかわいい人だった。
可愛い物が好き、だが、我慢をする。感情が豊かでつい揶揄ってしまう。
お酒に弱く、飲むのはカクテル。酔うと、自分の秘密をばらすなど。
素直で子どものような可愛らしさを持っていると後輩君が話をしていた。
ただ、心配もしていた。
大人の男、しかも先輩を心配するなんて、後輩君はいいやつだ!
と、思っていたが、その心配事をなかなか、言おうとしなかった。
安芸と組んで、後輩を泥酔させ(いい子はまねをしないでね)口を割らせる。
「先輩、いつもは、本当に素直なんっすよ。
どんなことにも、真っ直ぐに向き合っているのに、恋愛事になると、避けるんっすよ。
始めは、誰かもう付き合っている人がいるんだと思ってたんっすよ。
でも、そんな風にはみえないし、女の子に誘われても断るし。
あんまりそういう恋愛事に積極的ではないんっすよね…
で、酔った時に、自分から話してたんっすよ。
今まで誰とも身体を重ねたことがないって。
...俺、先輩のこと、ほっとけないんっすよ...」
聞いていて、そんな男の子がいるのだと興味を持った。
まさか、この子が....誰とも肌を重ねたことがない...
顔を洗い始めた彼の背後にそっと近づく。
そして、耳元で囁く。
「酔っぱらっちゃったね」
その瞬間、彼の身体が大きく跳ねた。
「やぁぁぁん...」
顔や手が濡れているのも構わず、足に力が入らない...
その濡れたままの手を自分の股に持って行く。
「不意打ちだよ...」
しゃがみ込んで、身体をプルプルと震わせ振り向いた要を見て、白鳥は完全に落ちた!
―!?
何で、涙を溜めて感じてる顔をしてんの?
白鳥は、自分のしたことが、この子には、予想以上に効果があると気付いて、興奮をし始めた。
「もしかして、声だけで気持ち良くなっちゃった?」
白鳥の柔らかそうな笑顔を向けられ、羞恥心に包まれている要は、恥じらいながらも目を合わせる。
小さく頷き、要は本音を零す。
「…もう、俺ダメなのかも…」
白鳥は、聞き出そうと優しく問いかける。
「何がダメなの?」
じっと、要は白鳥を見る。
―この人、誰?
…でも、話を聞いてくれる…
見知らぬ人を目の前にして、今もなお警戒心が復活する兆しのない要は、胸の内を明かす。
「…俺、CDばっかり聞き過ぎたら、こんな妄想ばかりしてしまうんだ。
だって、あなたの声は、CDで聞いたことがあるんだもん…
夢にまで、妄想がっ…うっぅぅぅ」
涙を溜めて、唇を噛んで泣きそうな要を白鳥は、そっと抱きしめる。
「そうなの?
ねぇ、身体、気持ち悪くない?」
覗き込むような白鳥の視線を要は受け、小さく頷く。
「…気持ち悪い…、あっ!」
そう言って、要は思い出したようにカバンをあさる。
鞄から下着類を取り出す要を見て、白鳥は目を細める。
用意が良いのが気になるが、今は気にしていられない。
白鳥は要の手を取り、自分の顔を見るまで待つ。
ゆっくりと要が視線を合わせる。
「夢なら、もっと気持ちよくなろうよ」
目の前にいる優しい顔をした人…
聞いたことのある声…
その誘いは、今の要を大きく揺るがせた。
不安が混ざっている表情を隠しもせず、白鳥に聞く。
「‥気持ちがいいこと?」
ゆらゆらと揺れる瞳が白鳥を捉える。
白鳥は頷きながら、ゆっくりと要の服を緩めていく。
「ねぇ、君の事、なんて呼べばいい?」
されるがままの要は、魔法が掛かったかのように白鳥を見ている。
「名前…要って呼んで?」
見上げながら、甘えたように素直な表情で答える要を見て、白鳥は身体の中から、にじみ出てくる欲望が暴れそうになる。
「要君、可愛い…」
そう言って、白鳥は、要に口づけを落とす。
一瞬、驚いた表情の要も、緊張を纏いながら瞳を閉じ、白鳥からの口づけを待つ。
チュッ チュッとリップ音が耳に届くたびに、要の心は甘い痺れに酔いしれる。
ゆっくりと瞼を開ければ、自分を愛おしそうに見ている彼に、心から甘えれる笑顔を見せる。
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