嫁にまつわるエトセトラ

香野ジャスミン

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リバーシブルって意味が深いんだ(弟ポジ)

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私、桐嶋 朔と藤咲 央は恋人になって2年。
そして受験生ではありますが、クリスマスで身体もつなげることができました。
大学生活も最初は慣れるまでに慌しいこともありましたが、今では落ち着いて生活をしております。
違う大学に通っているので当初は、すれ違う生活も多いかと危惧していましたが、央の実家が近いこともあり適度な距離のお付き合いをしているところです。
ご両親も、事情を理解していただいているようで、本当に感謝しています。

ですが、この平穏ではありますが、幸せに気持ちを育んでいる状況で、央が私に頼みごとをしてきたのです。

「うん。
 朔が嫌でなければ・・・」
出会った当初は見た目は小さく儚い印象でしたが、今は、背が私とほぼ、同じ。
体格はやや細身。肌は相変わらず白いです。
ただ、顔のつくりが青年らしくなってきていますが、人柄の良さというものはにじみ出てくるのでしょう。
柔らかい印象を与えてくれる好印象の青年と変わりました。藤咲 央。
時に、彼の一部と思われる強引な欲望をこの2年で見つけることができました。
そして今も。
私を央が抱いてみたい。
だそうです。
私は正直に言いました。
「央。
 それは、無理だと思います」
「なんで?!」
・・・唇を尖らせて不満のアピールをしていますが、
「いつも、私のすることに敏感に反応して、先に脱力をするのは央ですよ。
 それに、私は今と同じように央に触れたいのでそれ自体の行為はやめるつもりはありません」
「朔が巧すぎるんだよ!」
・・・
「僕の身体は朔にいつも大切に・・あ、愛されてるよ。
 僕も朔を同じ様に、・・・愛したい」
最後の方は、ぼそぼそと話をしているが朔にはわかっているだろう。
間があいて
「わかりました」
そう言って2人は準備をした。


央は勇気を出して言ってみた。
自分では、頭の中では朔を抱くことを想像したりした。

朔が言ったように最後まで出来るとは思っていない。
いつも朔の想いを受け止めてそれでお互い、満たされているのも事実。
でも、彼といると、可愛いなと思える瞬間がある。

朔はこんなに格好良いのに、意外と臆病だ。
それは、僕にだけっていう自覚はある。
安心する瞬間、可愛いなと思うのだ。
BL脳をフル活用するつもりで彼を愛したい。
経験はなくても知識は多少ある。

「央、気持ちは私もわかりますからね」
頷き、彼にキスをする。
「あのね、僕がすること、朔に教えてもらったことじゃなくても、怒らないでね」
恥ずかしそうに言う央を朔は複雑そうに
「まぁ、他人からの知識でなくBLで学んだことならなんとか納得できますが・・」
「うん。BLって微妙に表現を濁している部分があるから、少しは勉強しているよ。
 それに、いつも朔にしてもらってるんだもん」
初めの時からの習慣で央は朔の膝の上に乗り、向かい合って話をする。
「でも、朔を大切にしたいから時間をかけてもいい?」
彼の気遣いや気持ちの大きさを知った朔。
クスリとわらい
「いいですよ」
そうして、央に身体をゆだねるのだった。

央はベッドに座る朔に徐々に着ている服を脱がす。
首筋や項にもキスを落とす。
匂いを嗅いで朔の身体を嗅覚で感じる。
上半身が裸になり、朔は央を見る。
央は顔を赤らめ、朔の目を見る。
「やっぱり、かっこいいな」
そうして、央は唇にキスを落とし、舌を絡めながら、手を彼の胸に持っていく。
朔の乳首は少し小さくて、指先で優しくクリクリと転がすように撫でる。
「・・・ん」
朔の身体が一瞬、ピクっと反応したが、そんなに表情も変化はない。
むしろ、央のしている行為を朔に見られている。

目で痴態を見られていると思うと央は身体の奥がぞくりとするのを感じた。

朔の下着を見ると、少し反応がある。
布の上から彼の大きいものを刺激する。
ゆっくりと撫でながら、指で這わせ上下に擦る。

彼もさすがにこの刺激には敏感なようでビクビクと身体を震わせている。
央は、その反応に興奮する自分がいることに気づく。

下着から彼の物を取り出すと、そこはより、大きくなっている。
朔を見ると、目が合う。
「ふふ、今日もおっきい」
央が笑う。

妖艶な雰囲気を持ったその笑いで央は、そのまま、朔から目を離さず、彼の物を口に含む。
大きいので全部は入り切ることはできないが、舌でゆっくりと舐め、先をツンツンと、舌先で刺激する。
「ぁぁあ」
始めてからやっと朔の声が聞こえたように思う。
彼の物を刺激しながら、央はローションをたっぷり指に塗り、彼の後ろの蕾の周りから徐々に塗っていく。

朔は最初、違和感しかない肌の感覚が徐々に、違う感覚へと変えていくのに気がついた。

央は、もう一度、潤いを指先につけ、ゆっくり蕾に塗っていく。
朔の蕾は思ったより、柔らかい。
朔を見ると、快感とこれからくるであろう苦しい感じに耐える表情をしている。
お風呂で少し慣らしたようである。
ゆっくりと彼の蕾に央は指を入れていく。
「・・っくー・・・」
「朔、力を抜いて。
 力、入ってるよ」
そう言って、央は朔の物を口にくわえ、上下にゆっくり刺激を与えていく。
指は彼の中にいれたまま。
少し出したり入れたりして違和感が取れるまで続ける。
「・・・っく。・・・!!」
一瞬、朔の表情が変わったのを央は見逃さなかった。
「異物感はあるけど、じわじわと感覚が変わってきた?」
・・・
はぁと朔は央の顔を見る。
央は、その艶めかしい姿にまた、ぞくりとする。
ー汚したいって前に朔が言ってたの、分かるかもー

朔は手を枕の生地を掴むようにしている。
そして、息を口でしていて、央はその口にキスを落とす。
一回朔と目を合わせる。
「大丈夫?」
朔は小さく頷く。

央はそのいつもと様子の違う朔を愛おしくみる。
「ありがとうね」
そう言って、央は朔の中に入れている指を今度は中で少し指を曲げるようにする。
「!!!!ああぁ」
朔の前立腺に少し当たったようで、腰も大きく跳ね、彼の物も大きく反応する。
はぁ! はぁ! と急激な快感に朔は息をする。
「指を増やすよ・・・」
そう言って、央は、指の本数を増やす。
朔の顔が苦しそうになっている。
・・・央は、だんだん自分の願望だけで彼にわがままを言っていることを後悔し始めた。
中に入れた指が動かず、朔が央の顔を見る。

微かに震える央の口元を見て彼の瞳に視線を向ける。
ー・・央は涙を流していた。
!!!
朔は驚く。
そして、入っていた指を抜き身体を起こす。
「央!?どうしたんです?」
朔の目を見てまだ、央は涙を流している。
央は、とうとう、顔の涙を腕でこすり、
「ごめん。
 僕の勝手なわがままで朔を苦しい思いをしなくてはならないのを見ていたら、胸が苦しくなった。
 苦しい思いをしても朔は僕を受け入れようとしてくれている。
 ・・・もう、朔。いいよ。
 それだけで、もう僕。
 幸せ過ぎる」
そう言って、泣いているのに、央は笑っている。

朔は、その彼の思いを知り、また、彼のことを愛しいと感じる。
思いやってくれているから涙が出る。
朔は彼の涙を唇で吸い取り、彼の額と自分の額を合わせ、視線を合わせる。
「・・・ふふふ。
 央は優しいですね」
朔は央を横に寝かせ、朔が彼の上に覆いかぶさる。
そしていつも通り、身体にキスを落とす。
央はその安心できる行為、一つ一つが満たされる雨のように感じた。
朔は、与える快感に喘ぐ央を愛おし気に見る。
だが、朔は央の興奮をしている象徴の物を手にして潤いを塗る。
快感に酔い浸っている央はそのあとの朔の行動に驚く。

朔は央の上に足を大きく広げた状態で腰を落としながら覆いかぶさる。
そして、央の興奮した物を手で支え、自分の蕾へと導いていく。
「朔!?!?
 何してんの?!
 無理だよ。
 指でも苦しそうにしていたのに・・・・!!!うわぁー・!」
腰に響く快感。
自分の物が朔の蕾にぐうッと包まれる感覚に央は身を反応させる。
朔は、央の物を自分の中にゆっくりと、そして力を抜きながら、飲み込んでいく。
「・・・苦しい・・・ですね」
その声に央はハッとする。
「何してんの?!
 朔!
 体に負担がかかりすぎるよ。っぁぁん。
 あっすごい・・・ 朔の中に僕、入ってる。
 あ、ひゃぁぁん。」
央の言葉で朔は自分の欲望を感じ、思わず、彼の物を締めてしまった。

「やぁぁん。
 朔、動かないで?
 まだ、じっとしててよ。
 あっ!あっ!」
央はその光景だけでまた、自分の物が大きくなったのを感じた。
「・・・っくっ!!」
朔の苦しそうな顔を見ているのに自分は興奮しているー・・・

徐々に慣れていった様子で朔が央の上に座るようになる。
「あぁぁ。・・・やっと、央の物が私の中に入りました」

そう言って、朔は自分の腰、そしてお腹の辺りを擦る。
苦しいのに嬉しそうに笑っている。

央は仰向けで、朔が腰のところに座って央の物を飲み込んでいる。
朔の物は小さくはなっていないが、若干、力を失っている。
「央?きもいいいですか?」
見下ろす朔は央の表情を見る。
「うん。すごく、気持ちいい。
 だ、だめ。朔。
 抜いて?
 ゴムつけてないでしょ?
 もう、僕、今、動かれたら出・・!!」
朔は、受け入れたことでまだ、身体に違和感はあるが、むしろ、この感覚に酔う。
ー央が興奮した物を自分が身体の奥に受け止めているー

そう思うと、苦しさなど気にならない。
むしろ、彼の欲望を自分が受け止めれると思うと、歓喜に湧く自分がいる。
朔は、腰を上下にゆっくりと動かす。
「出る!!朔。抜いて!」
朔の腰を持ち上げようと央は身体を起こそうとする。
朔は勢いよく深く彼のものを飲み込む。
腰にズシンと響くように熱く締め付けられている場所が央の動きを遮る。
「あああっ!さくぅ・・・さくっ」
朔は自分の奥に、央の白濁が出されている感覚に酔う。
央はさっきの激しい快感で朔の中に我慢できずに放った。
央の物は熱く、ビクンビクンと脈打つような動きですべての物を出し切ろうとする。
朔は、央の腹に手を付いて、そのなんとも表現できない幸福を感じる。
朔は前に身体を寄せ、央とキスをする。
枕に埋もれる央の瞳は潤んでる。
「なんて顔をしてるんですか?」

央の半べそを見て、朔が問う。
「だって。中に・・・」
朔は、央を見下ろし、唇をなめ、
「まだ、終わりませんよ。
 今度は、央が私を気持ちよくしてくださいね」
そう言って、自分の物を手で持ち、央の腹にぺちんぺちんと叩く。
「うん・・・
 頑張る」
そうして、央は朔を仰向けに倒し、繋がったまま体勢を変える。
繋がったところから、つーっと央の出した白いものが垂れる。
央を見上げる朔。
その彼を見下ろす央。
央が朔の長い足を両手で抱え、ゆっくり腰を動かす。
「・・・っく。ぁぁ。
 央、いいですよ。上手です。
 気持ちいいですか?」
朔はまだ快感の少ない自分をいたわるように動かす央をあおる。
先ほどは見えなかった自分の物が出入りしている朔の蕾の場所を央は見て、クラリとする。
なんて、卑猥な。
そして、幸福な物だろう。
朔はいつもこれをみているか。

そう思ったら、央は自分の朔への気持ちを膨らませていく。
「朔、気持ちいいよ。
 本当に幸せ」
そう言って、朔の物を央は握り、潤いを足し刺激する。
「ぁぁあ。
 はっ!はっ!・・・央、前をもっとこすって」
快感に満ちた朔の声。
少し腰の動きを緩め彼の物をしごく。
そして
「・・・ぁぁあ、イキそうです。はぁ・・・イク。イク!」
そう言いながら朔は自分の腹に白濁を散らせた。
央はその一部始終を目の前にして興奮する。
「朔、僕、またイキそう」
そう言って央は朔から離れようと腰を後ろに引こうとする。
!!!!
ガシッと朔の足で挟まり動けない。
彼の目を見ると、
「次も、私の中に・・・央の物をください」

ゴクリと央は息を飲み込む。
「いいよ。
 中に出すよ。
 でも、後でちゃんと洗おうね」
そう言って、央は朔にキスを落とし、一心不乱に腰を振る。

「ぁぁぁ、もっと腰を激しく打ち付けてもいいですよ」

長い足を曲げ、央の身体を近づけようと手を首元にまわす。
距離をなくす体勢、そして央の欲望へ走る快感。
「・・・出すよ。はぁ。ぁぁぁあ!」
腰を押し付け、ビクビクと快感に顔をゆがめる。
朔も体の中にまた、央の白濁を受け止め、喜ぶ自分がいる。
身体の脱力で央は朔に受け止めてもらったまま、息を整える。
身体を起こし彼の顔を見る。
「幸せです」
そう言って、朔は央にキスをする。
頷き、央は朔の中に入っている自分の物を抜く。
「ぁっあっ出る・・・」
朔がその言葉を出して、央はまた、自分の物が固くなりそして力を持っているのを苦笑いする。
「朔、早く中の物をださないと、お腹を壊すよ。力を入れて出せる?」
すごい光景で興奮するが、これはとても大切だ。
タオルで受け止めれるようして体内からの排出を促す。
自分の出した物が名残押しそうに朔の中にいるのは、央を一人で赤面させることだった。

指を入れ、掻きだす。
「動ける?」
央は加減もできずに、朔を求めた自分を戒める。

結局、朔は自分で動けるが、央の世話を求め、浴室で今度は央を朔が求めるという反動が起きたのだった。
先ほどまでの朔とは違い、身体を知り尽くされた央。
息も絶え絶え、彼と同様、今度は自分も中に出された。
いやじゃない。むしろ、出してほしいと思うことの方が多い。
でも、朔は絶対にしてこなかった。

央がつぶやく・・・
「BLでリバって言葉があるんだけど、これってリバーシブルって意味じゃないのかな・・・
 それとも、リバウンド?」
朔はその様子をほほ笑んでみるのだった。
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