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番外編

8☆

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俺の顔をじっと覗き込んで、ジルは一言「悪いな、巻き込んで」と呟いた。

ジルはジルなりに、俺に対して巻き込んでしまった罪悪感を持っていたのだろう。

少し申し訳なさそうに眉を下げる顔を眺めて、こんな顔も俺しか見れないのかと思うと少し嬉しいと思ったりして。

ジルの唇に、自分からキスをして気にしてないと笑った。

「その代わり、虫は俺無理だからな?絶っ対に!俺の方に近づけないでよね」

それに、

「俺、1ヶ月もジルと離れてらんないし」

ぎゅっとジルに抱きつくと、たまらないと言ったふうに強引にキスされた。

俺の言葉がスイッチになったようで、すぐ近くにベットがあるにもかかわらず、クローゼット横の壁に押し付けられて、歯列をなぞり奥へ押し入ってくる舌に翻弄される。

「っぁ、……ん、ふっ……」

それと同時に、ズボンのベルトがゴトっと床に落ちる音がして、下着の中にジルの手が滑り込んできた。

「っは、ぅ……」

収まったままのそれを根元から握りこんで、少し強めに擦られて呻いた。
いきなりの刺激に、逃げ腰を打とうにも壁に腰を押し付けるだけでどうにもならない。

段々とカウパーで滑りが良くなると、直接的な刺激にただただ気持ちよくて、必死に舌を動かす。
ジルのシャツにシワができることも気にせずに、ぎゅっとシャツを握りこんだ。

「っ、……ぷぁ、、はぁ」

ダラっと俺の口の端から零れた唾液を舐めとって、ジルは何故かしゃがみこんだかと思うと、俺のそこに顔を近づけて口に含んだ。

「っ、ジル!」

「汚い」という俺の静止も聞かずに、べろっと舌で舐めあげられて腰が抜けそうになった。

なにこれ……!

ジュプッと下半身から響く音に、耳を塞ぎたくなるような羞恥と、俺のものをくわえた綺麗な男に対する背徳感でおかしくなってしまいそうだ。

「っぁ、!……ひぅ」

裏筋を舐め上げ、カリの部分をひと舐めしてから鈴口に舌をねじ込まれるようにして刺激されると、足がガクガクして、たっていられなくなる。

ジュプジュプと、深い口内へ出し入れされて、あまりの感覚に涙が零れた。

「やだ、っ……ぁ、じる……!いっちゃ、っらうから……!はなっ……、ぁっーー~!」

堪えきれなくなった射精感に、必死にジルの頭を押すが、虚しく。
ついにジルの口内へ、白濁をぶちまけてしまう。

「ぁっ、!あ、ァァァ……!」

それと同時に足から力が抜けて、膝から崩れ落ちた。

途中でジルが支えてくれたが、とにかく急いでジルの顔をぐいっとあげると、ゴクッという嫌な音がして、悲鳴をあげた。

上下に動いたジルの喉仏が、やけに生々しく写った。

「!?!?じる!?!?飲んだの!?!?」
「あぁ、あんま美味いもんじゃないな」

「ごちそーさん」とぺろっと唇を舐め、ニヤッと笑ったジルに、どういう反応をすればいいのか分からなくてワタワタしてしまう。

「ぇ、ちょ……んぅ!?」

立ち上がって唇を合わせてきたジルの口内から、嫌な味がして眉をしかめる。

自分の精液の味とか、知りたくなかった。
よくこんなもん飲めたな。


その間にも、ジルの指は俺の後孔に入り込んできた。

まだ慣れない感覚にじっと耐えていると、ぎゅっと乳首をつままれて腰がはねた。

「っ……ひぅ!」

押したり潰したり、最初は鈍く感じた刺激も、しばらくそうしていれば段々と大きくなって、ジンジンと熱を持ち始める。

ふと唇を話したジルが、いつの間にか開け放たれていたシャツから、俺の胸元に顔を埋めた。

「っぁ……ひぁっ……っふ、んぁ」

ヌルッと胸の上を行き来する舌に、ビリビリとした快感が駆け上がって声が盛れる。
ぐっと奥歯をかみしめて刺激に耐えるが、後ろに出入りする指の本数が増やされて、必死にジルの頭を描き抱いてしまう。
だが、自分から胸を突き出すような姿勢にますます羞恥で死にそうだ。

1度出したはずの下も芯を持ち、ダラダラと愛液をこぼしていた。

「……っ、いっ!?」

くにくにと弄ばれ時折歯で噛まれると、少しの痛みと気持ちよさで頭が麻痺するみたいに悲鳴が出てしまう。

前と後ろのジルからの愛撫に、体をふるわせて耐えていると、ぐっと片足を持ち上げられて、慌ててジルの肩にしがみついた。

「っ、はぁあ゛……!」

灼熱の塊が俺の後ろを貫いて、中を進んできた。
狭い道がギチギチに広げられていく少しの痛みと慣れない感覚に、ジルの背中に爪を立てて耐える。

ジルが少し呻いたが、後ろの感覚に翻弄されて頭に入ってこない。

「……っぁ!、あ゛っ、ぃっん」

壁に押さえつけられるようにしてゆすられると、不安定な状態だが、いつもと違う角度から抉られて、喘ぐことしか出来ない。

グチュグチュと卑猥な音が響いて、快楽に口を閉じることが出来ない。
ひっきりなしに喘ぎ声が上がり、ジルの腹に自分のものが擦られて、ジルの服にシミを作る。

もう何もかもが気持ちよくて、必死につかまった。

「ユウ……っは、」
「ジル、……っ!、じる、んぅ」

ジルに口を塞がれて、さらに強く奥をえぐられて、あっさりと達してしまった。

ジルのものが中で震えて熱いものが広がる感覚に、ジルも達したことを感じる。

「ぁ、ぁああ゛……!!!!!っぃぁあ!?」

ビクビクと余韻に天を仰ぐと、やっとの状態で床に着いていた足を引き上げられて、さらにのぞけ返った。

まだいってるのに乱暴なことをされて、快楽を感じやすい体が全てを拾い上げて脳に伝わり、ぐちゅんっと奥の奥までジルのものが入り込んで、最奥を押し上げる。

無理、無理。
おかしくなる。

「おろ、下ろし……ぁあ゛、ひぅ…!!!!!」

苦しくて、でも気持ちよくて、頭を振り乱して下ろしてと頼むが、そのまま律動が始まって言葉が意味をなさなくなる。

ボロボロと汗や涙、先走りや精液でドロドロでどうしようもない。

ジルの腰に足をまきつけて、まるで女のようだとどこかで思った。

深く強くえぐられる度に、奥から何かが来るような感じが拡がって、怖くなる。

「ヤダっ!……やだ、っぁ、……なんか、なんかきちゃ……ぁっ、んァああ゛ーー~!?!?」

目の奥がチカチカして、何かが弾けた。
足先がまるまって、快感を逃がそうとするがどうにもならず、頭を振り乱して耐えたが、そこでぷっつりと記憶が飛んだ。
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