5 / 21
番外編
2
しおりを挟む
「ちょっとユウ!あの人と知り合いなの!?」
「え?、まぁ」
「はぁー!すげぇな」と、裏方でお仕着せを畳んでいる俺に、ジェイドが目をキラキラさせながら迫ってきた。
「なんで?」
「だって、最近急に現れて直ぐにAランクに上り詰めた期待の新人だよ!Sランクもすぐだろうって話だし!誰ともパーティーも組まずに迷宮へ潜っては、貴重種とか狩って戻ってくるって有名な人!」
「すげーよなぁ、一匹狼って感じでかっけぇし!!!!!」と、隠れ戦闘マニアでもあるジェイドは頬を染めながら興奮気味に語る。
俺は、「へー、そうだったんだ……」くらいしか言えないのだが。
だってほんとに、知らなかったし。
「どこで知り合ったんだよ?すごいイケメンだし、Sランクパーティーの誘いを蹴るわ、美人で有名な受付嬢のミシェルちゃんを振るわで大変だって友達も言ってたし。そんな人とユウが知り合いなんて知らなかったぞ!」
「え、あー、……前住んでたとこが近くてさ。お兄ちゃんみたいな?」
「へぇ~!」
「それで!?どんなふうに戦うか知ってたりする!?」とうるさ……しつこいジェイドをから逃げるように、自分で頼んだ料理を持って、ジルの向かいの席に滑り込んだ。
「案外遅かったな」
「ちょっとね……どう?ここの料理美味いでしょ?」
「ん、美味い」
ジルは綺麗な仕草でローストビーフを口に放り込んで、「でもま、お前の料理のが好きだけどな」と、殺し文句のような事を呟いた。
周りの客には聞こえないくらいの小さな声だったけれど、俺にはバッチリ聞こえて少し頬があかくなった。
男一人暮らしの自炊程度の家事能力の俺の飯より、絶対に店の方が美味いだろうとは思ったが、何も言わずにミネストローネを口に入れた。
と、そこへ……
「あれ!ジルじゃん。誰かと一緒なんて珍しいね」
「こんばんはー!」と陽気な声で、赤髪の青年が話しかけてきた。
大きな大剣を背負っている姿から、冒険者仲間だろうとは安易に想像がつく。
その後ろからも、それぞれ武器をしっかりと持った同じく冒険者であろう仲間たちがぞろぞろと覗き込んでくる。
「あ!ほんとだ、ジルだ」
「こんばんは」
「珍しいですね」
ジルは「おー、奇遇だな」と適当に生返事を返している。
ジルを楽しそうに見ていた赤髪の目がぱっと俺に向けられて、ちょっと驚いたように見開かれた。
「あれ、君見たことないな……冒険者じゃないよね?」
「そいつはユウ。この店で働いてる」
俺が自己紹介をする前に、ジルがぱっぱと説明をしてしまったため、「こんばんは」と返すと、「俺はロイター、こっちは仲間のエミリーとフィオナ、そしてアデル」と返ってきた。
「金獅子ってパーティーを組んでるんだ」
ウェーブのかかったブロンドの女性がエミリーさんで、白髪の女の子がフィオナさんだろう。
そして、魔術師っぽい水色の髪の軽装の男の人が、アデルさん。
なるほど、寝たら忘れそうだ。
「ジルにちょっと話があったから、ちょうど良かったよ」
「……なんだ?めんどくさい事はしないぞ」
少し嫌そうな顔をしたジル。
「うーん、めんどくさいかもしれないけど、多分断れないと思うよ、ギルドからの推薦依頼だから。隣町の迷宮に変な個体が出たから調査に同行しろって。すでに王都のSランクに匹敵する騎士たちが行ったらしいんだが、手に終えそうもなかったらしくて、それでギルドへの増援要請だ」
「嫌だね」
即答したジルに、「バックれてもいいけど、冒険者続けられなくなるかもしれないよ~」とにやにやしながらロイターさんが煽った。
「それって、断れないんですか?」
「あ、ユウくんは知らないか」
疑問符をうかべる俺に、「無理はないよ」と笑う。
「ギルドの冒険者は、基本的にどこに移動するにもギルドカードを使って身分を証明したり、そのカードを使って銀行に財産を預けたりできるんだよね。一応強制にはなってない体の指名依頼だけど、それを断ることはギルドに背くことと同義。そんなことしちゃうと、ギルド側としては『なんだこいつ!やな奴!こっちはめちゃくちゃ融通してやってんのに!プンプン!』ってなっちゃうわけ」
なんかすごい、裏声まで使って説明してくれる愉快な人だなーと俺は苦笑いしてしまった。
「ギルドが拗ねちゃうと、ギルドを介しての国からの補助を打ち切られたり、ギルドカードが差し押さえになったりと、ハチャメチャにめんどくさいことになっちゃうんだよね。まぁ、指名依頼なんて高位冒険者くらいにしか来ないんだけどさ」
「なるほど、ありがとうございます」
ギルドは各国にあるだけあり、国々を行き来することの多い冒険者にとって、通過の両替をしてくれたり、身分証代わりになって国境を越えやすくなったりと、何かと便利ではあるがめんどくさいんだな。
「ジル、今回は調査が終わるまでだから最短でも1週間はかかると思うし、下手したら1ヶ月以上かかるかも。俺らなら隣町には数回行ったことがあるし、たまには一緒に行かないか?」
「だから、私たちと一緒に行くでしょ?ジル」
後ろからエミリーさんが上体を乗り出して、ジルに迫るようにして声を被せてきた。
ちょっとなんだかその態度に、モヤッとしたものが内側に広がる気がした。
それにしても、最短でも1週間、悪くて1ヶ月以上もかかるとは……。
ジルを見ると、食べ終わった皿を見つめてじっと何かを考えているようで、しばらくして顔を上げた。
「こいつも連れてっていいか?」
「「は?」」
もちろんこの「は?」は、金獅子の皆さんと俺のものだ。
「え、ジル何言っ」
「こいつ、こう見えても魔法に関してはなかなか強いんだぜ」
「て……」
ちょっと待て。
俺の心とは裏腹に、金獅子の皆さん興味深くこっちを見つめてくる。
「へぇ~意外!お前がそういうくらいだし、相当なんだな!」
「そうなんですか!それは是非とも私も見てみたいですね!」
「ふーん、別にいいんじゃない?」
「戦力になるなら、いいと思う」
「いや、……あの……」
何故か行くことが決定したかのような雰囲気に慌てるが、「明日の3時にギルドで」というロイターさんに、ジルは素知らぬ顔で「わかった。俺らはもう行くから」と、俺の腕を引いて店を出てしまった。
「ジル!!!!!ばか!!!!!どうするんだよ!?俺魔法なんて……」
「ちょっとは落ち着けって。考えはある」
「そうはいっても……」
一体どんな方法があるというのか。
「お前、ちょっとぐらい強くなった方がいいと俺も思ってな。変な野郎がまた来たらどうするんだ?すぐに俺が助けてやれるかも分からないんだぞ?」
「……それは、……一理ある」
「ははっ、否定しないのかよ」
しょうがないだろ、岩山余裕で持ち上げるお前からしたら赤子同然だろうがな!
「え?、まぁ」
「はぁー!すげぇな」と、裏方でお仕着せを畳んでいる俺に、ジェイドが目をキラキラさせながら迫ってきた。
「なんで?」
「だって、最近急に現れて直ぐにAランクに上り詰めた期待の新人だよ!Sランクもすぐだろうって話だし!誰ともパーティーも組まずに迷宮へ潜っては、貴重種とか狩って戻ってくるって有名な人!」
「すげーよなぁ、一匹狼って感じでかっけぇし!!!!!」と、隠れ戦闘マニアでもあるジェイドは頬を染めながら興奮気味に語る。
俺は、「へー、そうだったんだ……」くらいしか言えないのだが。
だってほんとに、知らなかったし。
「どこで知り合ったんだよ?すごいイケメンだし、Sランクパーティーの誘いを蹴るわ、美人で有名な受付嬢のミシェルちゃんを振るわで大変だって友達も言ってたし。そんな人とユウが知り合いなんて知らなかったぞ!」
「え、あー、……前住んでたとこが近くてさ。お兄ちゃんみたいな?」
「へぇ~!」
「それで!?どんなふうに戦うか知ってたりする!?」とうるさ……しつこいジェイドをから逃げるように、自分で頼んだ料理を持って、ジルの向かいの席に滑り込んだ。
「案外遅かったな」
「ちょっとね……どう?ここの料理美味いでしょ?」
「ん、美味い」
ジルは綺麗な仕草でローストビーフを口に放り込んで、「でもま、お前の料理のが好きだけどな」と、殺し文句のような事を呟いた。
周りの客には聞こえないくらいの小さな声だったけれど、俺にはバッチリ聞こえて少し頬があかくなった。
男一人暮らしの自炊程度の家事能力の俺の飯より、絶対に店の方が美味いだろうとは思ったが、何も言わずにミネストローネを口に入れた。
と、そこへ……
「あれ!ジルじゃん。誰かと一緒なんて珍しいね」
「こんばんはー!」と陽気な声で、赤髪の青年が話しかけてきた。
大きな大剣を背負っている姿から、冒険者仲間だろうとは安易に想像がつく。
その後ろからも、それぞれ武器をしっかりと持った同じく冒険者であろう仲間たちがぞろぞろと覗き込んでくる。
「あ!ほんとだ、ジルだ」
「こんばんは」
「珍しいですね」
ジルは「おー、奇遇だな」と適当に生返事を返している。
ジルを楽しそうに見ていた赤髪の目がぱっと俺に向けられて、ちょっと驚いたように見開かれた。
「あれ、君見たことないな……冒険者じゃないよね?」
「そいつはユウ。この店で働いてる」
俺が自己紹介をする前に、ジルがぱっぱと説明をしてしまったため、「こんばんは」と返すと、「俺はロイター、こっちは仲間のエミリーとフィオナ、そしてアデル」と返ってきた。
「金獅子ってパーティーを組んでるんだ」
ウェーブのかかったブロンドの女性がエミリーさんで、白髪の女の子がフィオナさんだろう。
そして、魔術師っぽい水色の髪の軽装の男の人が、アデルさん。
なるほど、寝たら忘れそうだ。
「ジルにちょっと話があったから、ちょうど良かったよ」
「……なんだ?めんどくさい事はしないぞ」
少し嫌そうな顔をしたジル。
「うーん、めんどくさいかもしれないけど、多分断れないと思うよ、ギルドからの推薦依頼だから。隣町の迷宮に変な個体が出たから調査に同行しろって。すでに王都のSランクに匹敵する騎士たちが行ったらしいんだが、手に終えそうもなかったらしくて、それでギルドへの増援要請だ」
「嫌だね」
即答したジルに、「バックれてもいいけど、冒険者続けられなくなるかもしれないよ~」とにやにやしながらロイターさんが煽った。
「それって、断れないんですか?」
「あ、ユウくんは知らないか」
疑問符をうかべる俺に、「無理はないよ」と笑う。
「ギルドの冒険者は、基本的にどこに移動するにもギルドカードを使って身分を証明したり、そのカードを使って銀行に財産を預けたりできるんだよね。一応強制にはなってない体の指名依頼だけど、それを断ることはギルドに背くことと同義。そんなことしちゃうと、ギルド側としては『なんだこいつ!やな奴!こっちはめちゃくちゃ融通してやってんのに!プンプン!』ってなっちゃうわけ」
なんかすごい、裏声まで使って説明してくれる愉快な人だなーと俺は苦笑いしてしまった。
「ギルドが拗ねちゃうと、ギルドを介しての国からの補助を打ち切られたり、ギルドカードが差し押さえになったりと、ハチャメチャにめんどくさいことになっちゃうんだよね。まぁ、指名依頼なんて高位冒険者くらいにしか来ないんだけどさ」
「なるほど、ありがとうございます」
ギルドは各国にあるだけあり、国々を行き来することの多い冒険者にとって、通過の両替をしてくれたり、身分証代わりになって国境を越えやすくなったりと、何かと便利ではあるがめんどくさいんだな。
「ジル、今回は調査が終わるまでだから最短でも1週間はかかると思うし、下手したら1ヶ月以上かかるかも。俺らなら隣町には数回行ったことがあるし、たまには一緒に行かないか?」
「だから、私たちと一緒に行くでしょ?ジル」
後ろからエミリーさんが上体を乗り出して、ジルに迫るようにして声を被せてきた。
ちょっとなんだかその態度に、モヤッとしたものが内側に広がる気がした。
それにしても、最短でも1週間、悪くて1ヶ月以上もかかるとは……。
ジルを見ると、食べ終わった皿を見つめてじっと何かを考えているようで、しばらくして顔を上げた。
「こいつも連れてっていいか?」
「「は?」」
もちろんこの「は?」は、金獅子の皆さんと俺のものだ。
「え、ジル何言っ」
「こいつ、こう見えても魔法に関してはなかなか強いんだぜ」
「て……」
ちょっと待て。
俺の心とは裏腹に、金獅子の皆さん興味深くこっちを見つめてくる。
「へぇ~意外!お前がそういうくらいだし、相当なんだな!」
「そうなんですか!それは是非とも私も見てみたいですね!」
「ふーん、別にいいんじゃない?」
「戦力になるなら、いいと思う」
「いや、……あの……」
何故か行くことが決定したかのような雰囲気に慌てるが、「明日の3時にギルドで」というロイターさんに、ジルは素知らぬ顔で「わかった。俺らはもう行くから」と、俺の腕を引いて店を出てしまった。
「ジル!!!!!ばか!!!!!どうするんだよ!?俺魔法なんて……」
「ちょっとは落ち着けって。考えはある」
「そうはいっても……」
一体どんな方法があるというのか。
「お前、ちょっとぐらい強くなった方がいいと俺も思ってな。変な野郎がまた来たらどうするんだ?すぐに俺が助けてやれるかも分からないんだぞ?」
「……それは、……一理ある」
「ははっ、否定しないのかよ」
しょうがないだろ、岩山余裕で持ち上げるお前からしたら赤子同然だろうがな!
13
お気に入りに追加
1,182
あなたにおすすめの小説
生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた
キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。
人外✕人間
♡喘ぎな分、いつもより過激です。
以下注意
♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり
2024/01/31追記
本作品はキルキのオリジナル小説です。
召喚された美人サラリーマンは性欲悪魔兄弟達にイカされる
KUMA
BL
朱刃音碧(あかばねあおい)30歳。
ある有名な大人の玩具の開発部門で、働くサラリーマン。
ある日暇をモテ余す悪魔達に、逆召喚され混乱する余裕もなく悪魔達にセックスされる。
性欲悪魔(8人攻め)×人間
エロいリーマンに悪魔達は釘付け…『お前は俺達のもの。』
優等生の弟に引きこもりのダメ兄の俺が毎日レイプされている
匿名希望ショタ
BL
優等生の弟に引きこもりのダメ兄が毎日レイプされる。
いじめで引きこもりになってしまった兄は義父の海外出張により弟とマンションで二人暮しを始めることになる。中学1年生から3年外に触れてなかった兄は外の変化に驚きつつも弟との二人暮しが平和に進んでいく...はずだった。
悪役の弟に転生した僕はフラグをへし折る為に頑張ったけど監禁エンドにたどり着いた
霧乃ふー 短編
BL
「シーア兄さまぁ♡だいすきぃ♡ぎゅってして♡♡」
絶賛誘拐され、目隠しされながら無理矢理に誘拐犯にヤられている真っ最中の僕。
僕を唯一家族として扱ってくれる大好きなシーア兄様も助けに来てはくれないらしい。
だから、僕は思ったのだ。
僕を犯している誘拐犯をシーア兄様だと思いこめばいいと。
【完結】ハードな甘とろ調教でイチャラブ洗脳されたいから悪役貴族にはなりたくないが勇者と戦おうと思う
R-13
BL
甘S令息×流され貴族が織りなす
結構ハードなラブコメディ&痛快逆転劇
2度目の人生、異世界転生。
そこは生前自分が読んでいた物語の世界。
しかし自分の配役は悪役令息で?
それでもめげずに真面目に生きて35歳。
せっかく民に慕われる立派な伯爵になったのに。
気付けば自分が侯爵家三男を監禁して洗脳していると思われかねない状況に!
このままじゃ物語通りになってしまう!
早くこいつを家に帰さないと!
しかし彼は帰るどころか屋敷に居着いてしまって。
「シャルル様は僕に虐められることだけ考えてたら良いんだよ?」
帰るどころか毎晩毎晩誘惑してくる三男。
エロ耐性が無さ過ぎて断るどころかどハマりする伯爵。
逆に毎日甘々に調教されてどんどん大好き洗脳されていく。
このままじゃ真面目に生きているのに、悪役貴族として討伐される運命が待っているが、大好きな三男は渡せないから仕方なく勇者と戦おうと思う。
これはそんな流され系主人公が運命と戦う物語。
「アルフィ、ずっとここに居てくれ」
「うん!そんなこと言ってくれると凄く嬉しいけど、出来たら2人きりで言って欲しかったし酒の勢いで言われるのも癪だしそもそも急だし昨日までと言ってること真逆だしそもそもなんでちょっと泣きそうなのかわかんないし手握ってなくても逃げないしてかもう泣いてるし怖いんだけど大丈夫?」
媚薬、緊縛、露出、催眠、時間停止などなど。
徐々に怪しげな薬や、秘密な魔道具、エロいことに特化した魔法なども出てきます。基本的に激しく痛みを伴うプレイはなく、快楽系の甘やかし調教や、羞恥系のプレイがメインです。
全8章128話、11月27日に完結します。
なおエロ描写がある話には♡を付けています。
※ややハードな内容のプレイもございます。誤って見てしまった方は、すぐに1〜2杯の牛乳または水、あるいは生卵を飲んで、かかりつけ医にご相談する前に落ち着いて下さい。
感想やご指摘、叱咤激励、有給休暇等貰えると嬉しいです!ノシ
執着系義兄の溺愛セックスで魔力を補給される話
Laxia
BL
元々魔力が少ない体質の弟──ルークは、誰かに魔力を補給してもらわなければ生きていけなかった。だから今日も、他の男と魔力供給という名の気持ちいいセックスをしていたその時──。
「何をしてる?お前は俺のものだ」
2023.11.20. 内容が一部抜けており、11.09更新分の文章を修正しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる