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第33話 咲の過去

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前回のまとめ
→神様が咲を見ていた

咲【過去編】死ぬ直前の出来事

小手投げは少林寺拳法の二段技です。
固め技は裏固めです。


気分がてらに散歩をしていると
何かが走ってきた。

うわ! 何なのあいつ突然現れて、
刺してこようとするとわ。
危うくお腹刺されて死ぬところ
だったじゃないの!

絶対ボコボコにしてやる。
「来なさい。 私が勝つかお前が勝つか、
生きるか死ぬかの生と死を賭けた
戦いに絶対に勝ってやるから! 」

そう私は宣言した。攻撃と防御に移る。
体重移動の割合は前4割、
後ろ6割これが私が思う理想的な割合だ。

刺す攻撃なら、中段より上、
下段なら刺す体制が悪いから、
まずしてこない。

素人なら2択の選択、
上段の顔か中段のお腹だろう。
個人的には中段なら小手投げで
相手の手首を逆関節に決めて、
自身の体捌きで円のように回る。

自分の重心は決してぶらさないで
背中に真っ直ぐな棒を
貼り付けられているような
感覚で相手を投げ飛ばす。

正中線はぶらさない。
受身は基本的に取れない
であろうから、固めに入ることが
出来ると予想する。

安定の裏固めが1番肩を視点に
支えられるので、9割引以上の確率で
押さえつけられるであろう。

残り1割の軟体動物みたいな奴は、
自分よりかけられ慣れていてる奴
しか居ないと思う。

しかし、肩を骨折させる事を
前提にした場合は残り1割の
軟体動物みたいな奴でも何とかなる。

日頃肩外れる1歩手前まで
かけられてきた訳じゃないからね。


さてと、ナイフという
まだマシな武器だが、
刺さったり、掠ると、
動きが鈍くなり最悪死ぬ。

こちらの勝率はほぼ無傷で
相手を押さえつけて、
警察を呼んでもらうことだろう。

周りに何人か居るので
言わないといけないことは、
「そこの貴方、警察を呼んで、任せたわ」

そう私は指名してお願いした。
因みにキチガイ男が私を刺そうと
してから他人に指示をするまで10秒である。


みんなパニックになっているが、
"人が死ぬ現場を見たい"と常日頃から
思っている私は、自分が殺されることも
勿論想定している。

対処できるかはその時の
私の精神力と対処法によるが。

思考は刺されるのを回避した時に
時間の流れがゆっくりと感じたので、
考えることができた。
思考時間は同じく10秒ぐらいだろう。

そろそろ戦闘が始まるだろう。
と思っていると、
キチガイ男は叫び出した。

「お前を殺してやる! 」

デートの誘い方としては刺激的ね。
そんなに魅力的な女性とは(照)

「あは! そんなに愛されるとはね」
愛されるって罪ね(笑)

「死ねぇぇぇ」

叫びながら真っ直ぐ突撃してきた。
狙いはお腹ね。
なら小手投げかな。
まずは動きを止めないとね

「お前が死ね」
そう言い私は後ろの足で
相手のお腹を全力で蹴った。

待ち蹴りと呼ばれるものね。
自分の攻撃圏内は突き蹴り
両方とも勿論知っている。

クリティカルヒットして、
悶絶しているので逆関節を
とって、ナイフを捨てさせた

即座に左膝で相手の肩下に体重を乗せ
左手は丁字で肩を押さえ
右手は相手の右手を丁字で持ち
肩に真っ直ぐ体重を乗せる。

相手は呼吸がしにくいので
バタバタと体を動かすが、
肩をガッチリロックして
右手首は殺している。

バタバタの仕方から
相手はこの技の耐性が無いと
判断したので、即座に肘を
曲がらない方向に曲げた為
肘を折ることに成功した。

無力化に成功したので、
相手の顔面をこちらに向け
喉を全力で殴って喉を潰した。

「殺してやる」

私は首を締めて殺そうとした。

首を締めている時に
警察が到着した。

「辞めなさい! 」

警察が大声で辞めるように言った。

「殺されそうになったから
無力化しただけよ」

そう言い締めている首を離した。
警察が集まってきて、
相手は捕まえられた。
周りは動画を撮ってたので、
見てもらうように言った。

「これが証拠よ、殺される覚悟が
あるから、殺そうとしたんでしょ」

そういい他の人からスマホを借りて
証拠動画を警察に見てもらってた。

「流石私ね、実践にしては
綺麗な体さばきだと思うわ」

「これは確かに、殺人未遂の
正当防衛で間違いないですね」

警察が認めてくれた。
これで一安心ね。
護身術を約7年やってて良かったわ。


一安心していると、人混みの中から
一直線で飛び出して誰かが私を刺した。


「え...…ここで死ぬの? 」
突然の出来事で???な私。
瞬時に死を悟った。
死ぬのか、あーせっかく
死ぬのを回避したと思ったら、
殺されるとは.思いもしなかった。

左胸に深くナイフが突き刺さって
いるので分かる。
もう長くないのと
ここで死ぬのね、私は。

「神様、異世界転生...…させて下さい
お願い...…します……てへぺろ」

そう言いこの世を去った。
最後の言葉は"てへぺろ"である。



★神様side★

「あの世界の魔王が強過ぎるから
誰か異世界に向かわせる予定
じゃったが、タイミング良く
現れたのじゃ」

そう言い1人の少女、
咲の魂を捕まえて神の部屋に
向かうように手配した。

「あら、私は死んだのかしらね」

「そうじゃ、お主は死んだのじゃ」
そう神様は答えた。
のじゃロリ神様ね。

「早速じゃがお主には剣と魔法が
使える世界に行って欲しいのじゃが」

「ええ、いいわよ。
その代わり、私を無双できるように
お願いするわ」

そう私はお願いした。

「2つまでなら受け入れよう」
のじゃロリ神様が受け入れてくれた。

うーん何しようかしら。

「これでお願いするわ」
要求したのは以下の3つである。

《言語理解》
《状態異常完全無効化》《空腹》

「《言語理解》はカウントしないのじゃ
本当に他2つでいいのか?
もう少し強いのもあるのじゃぞ」


「スキルの内容はこれでお願いね
死んだ後の記憶の改変を寝てたよう
にお願いできるかしら? あの死に方は
流石にイライラして邪魔な感情が
常にありそうで、生きる上で不要だから」

神様にお願いする為に
敢えてそこまで強くなさそうな
スキルを選んだ。
因みにスキルの内容も自分で
決めさせてもらった。

「記憶の1部と引き換えに何か
1つ私に合ったユニークスキルを
お願いしてもいいかしら? 」

恐らくこれで大抵なるだろと
思った。理由は記憶の1部と
引き換えだからである。

「対価があるなら、いいのじゃ
お主に合った物を我が選ぶのじゃ
これが狙いじゃと思うが、
乗ってやるのじゃ、無双できる
ようなユニークスキルに
してやるのじゃ。 ではの」

「忘れていたのじゃが、
自宅で寝ていたら起きたような
"異世界転移"した様に錯覚
さればいいのじゃね?」

「ええ、それでお願いするわ
ありがとう神様、"また来るわ"
その時は手土産に誰かの首を
取ってくるわ、またね」



手を横に振りながら
私は"異世界転移"した。
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