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第22話 瞬殺

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前回のまとめ
→リリーを強化した。
→リリーのレベル上げを模索。

C級ダンジョン"オークの巣"を完全攻略したことを
報告しにやって来た私は恒例のことをやってみた。
リリーの事は、既に忘れてしまっていた。

《忍び足》+《威圧》からの
「頼も~」

はい、いつもの現場以上に数十人の冒険者達とギルド長が
"金縛り"にでもあったかのように、全く動けずに居た。

「やっほー!遊びに来たよ~イエーイ!」
反応が無いただの屍のようだ

「受付嬢さん、こんにちは~」
「あっ・・・はい、こんにちは咲様、いつもより酷い現場ですよ」
苦笑いして目の奥が笑っていない。

「ごめんなさいね、前会った時より桁違いに強くなり過ぎて、
「相手の力量を見誤ってしまってね」

「あの・・・ギルド長やAランク冒険者様達は十分つよいですよ?」

「え・・・ギルド長やAランク冒険者に見える強さの人達が
"産まれたてのゴブリン"とほぼ誤差が無い強さに感じてしまうのだけど」

「!?!?」

周りの動けないでいる人達は耳は聴こえるので
皆さん目をぎょっとして驚いている

「見た感じ前より強くなってるようには、見えないのですが?」

「あー、質問なんだけど、Sランク上位のキングオーク100体
がこの国に攻めてきたらこの冒険者ギルドやこの国の騎士達は守れそう?」

「Sランク上位の強さを持つキングオーク1体で国が傾くので、
100体とか居ればこの国が滅んだ後に
この大陸の殆どの人達が死んでキングオークに国を乗っ取られますね」
ふーんあれがねー笑、

私に手も足も出ない"赤ん坊"がねぇー
「あれがそんな強さなのね、"食材"としか、見てなかったわ」

「食材ですか?」

「あんなの超高級肉な"食材"よ他に何かあるのかしら?」

「忘れてたけどC級ダンジョン"オークの巣"
は完全に攻略したから、楽しかったわ」

「流石、咲様ですね」

思考を戻してと、
キングオークの強さは眼中に無い。

ハイオーク1万体倒して、
十分にレベル上げやスキル上げしたからね。

持っている魔法は一通り最大まであげたから、
他のダンジョン行きたいけど、拠点も欲しいし、
拠点を守る人材(魔物)も欲しいし。

《召喚》スキルを使用して、
この国最大規模の強さを誇る精鋭でも作ろうかしらね。

"私が"この国の最大級の戦闘力とスキルや
ユニークスキルの数の保有者、資金でさえ、
この国の国家予算超えそうかな。

あくまでも、予想なので、実際の所は不明な点ではあるが。
まぁいいわ

「さっさとSランクになりたいのだけど
どうすればいいのかな?」

「Sランクは複数の国に認められないとなれない規則なので・・・」
やっぱりそうだよねぇ~

「ギルド長とAランク冒険者達VS私で勝負して完勝すれば
Sランクに認めてくれる?それともここにいる全員VS私でもいいけど」

オークキング100体より弱い雑魚は
誤差としか思えないから何でも
いいのが本音なんだけどね。

ようやく、《威圧》のスキルの効果が切れたのか、
こちらに歩み寄ってくるギルド長とAランク冒険者達。

「さっきから話を聞いていたら、そんなに強くなったのかのぉ?」
ギルド長が聞いてきた

「桁違いに私は強くなったわ、
前に会った時の自分を瞬殺で殺せるぐらいにわね」

「ほぅ、えらい自信があるようじゃが、
ワシとAランク冒険者達とお前さんでは有利すぎやしやんかのぉ?」

《鑑定》してもステータスが貧弱過ぎて、
キングオークにすら敵わない雑魚である。

「キングオーク100体瞬殺して、
HPとMP満タンで汗1つかかないなら、最低限でもお話になるのだけど?」

"食材"の話していたらお腹がすいてきたわね

「ワシやそこのAランク冒険者達が束になっても、
キングオーク2体倒すのがギリギリじゃのぅ」

なんだその程度か、フッ、ゴミめ
《火魔法》でフルボッコにしようかな~♪

「口出さないで聞いてくれてる、
親切なAランク冒険者達は私と闘ってみる?
100%後悔して2度と関わりたくないと思うはずだけどね」

「俺らも舐められちゃままじゃ示しがつかないからなぁ」

「そうだぜ」「負けるわけがないな」

3人とも自信満々ね。
《鑑定偽装》しているのを信じているかも
ステータス半減にして、因みに運は150。
スキルは《剣術Lv3》《威圧Lv3》《火魔法Lv3》
ユニークスキルは"なし"

「オークキング100体の死体と
ハイオークの死体1万体は本当なんだけどね、」

「見栄張るのもいい加減にしな、見栄張っても後悔するしかないぜ」
雑魚がほざいてる。

「冒険者たるもの実力で語ろうよ、
お前達も来てみなさい、実力の差を証明してあげるわ」

「ふむ、久しぶりに本気を出すかのぉ」

「俺らも本気出すぞ」「当たり前だ×2」

みんな本気出してくれそうだし
楽しみね~

試験会場に着いたわね。
「こっちは準備万端よ、そっちはいいかしら?」

「ワシはOKじゃぞ」「俺らもだ×3」

「10秒お互いがカウントしてそれからで
いいわね、今から10秒よ」

「10、9、8、・・・3、2、1」
それぞれ10秒数え終えたので
先制攻撃はスピードに桁違いの差がある
私からである。




《火魔法》「ファイヤー」
ご存知の通り、"火あぶりの刑"である。

《無詠唱》のスキルなので、1秒数え終えた瞬間に、
ギルド長とAランク冒険者3人は"火やぶりの刑"にしてある。
それぞれの叫び声が心地よい



「ぎゃぁぁぁぁぁ」「うわぁぁぁ」「いやぁぁぁ」
Aランク冒険者達の悲鳴である

ギルド長の悲鳴は

「うっ・・・」

あー、ギルド長だけで喉潰したから
悲鳴はほぼ聞こえないのである。

私は暇なので"オークキング"を《無限収納》から取り出して、
食べている。料理は既に済ましてあるので、
後は食べるだけである。肉汁が美味しい、最高に幸せだわ。

心地の良い風と心地よ良い叫び声、
最高級品の中でも美味しいオークキング、
舌がとろけそうで胃に到達するまでも、
美味しい肉汁が体全体に染み渡る感覚、何度食べても飽きないわ。


15秒ぐらいしていると、全員、HPが1桁になったので、
《火魔法》を解除する。
お腹が満たされた私は、1箇所にまとまっている
全員に尋ねる前に、ヒールをしてあげた。

《回復魔法》「ヒール」
HPが20%程回復したので、
ギリギリ耐えれる感じの回復をしてあげたのだ。
HP全開にするのは容易だがしてあげない。


「ねぇ、どんな気持ち?
侮ってた相手に手も足も出せなくて、フルボッコにされたのは?」

「完敗じゃ、言い訳1つ言えんよ」
プライドがズタボロなギルド長を見て
ケラケラ笑っている私。

「ざまぁ、ぷぷぷ」


「Aランク冒険者達もこのザマで恥ずかしいわね?
Aランク冒険者って私からすれば産まれたてのゴブリンと大して変わらないわ」

「何を言われても、受け入れるしかないぜ」

「あぁ、俺達の完敗だ」

「殺すだけなら1秒も不要そうだな」

「もう、私のする事に口出しする奴は居なさそうね
、このギルドを支配したと言っても変わらないわね、
いい気味ね、国王にはお前達から私を推薦しときなさい、
認めなかったら、暗殺しに行くとも伝えておきなさい、以上よ」



自分の言いたい事を伝えて、スッキリした私はギルドを出て
国王に喧嘩を売りに行ったのであった。

因みにリリーの事などは頭から抜けていた。
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