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求愛編
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鞣し革のような肌に縦横無尽に走る傷跡は強者の証だ。そして逞しい胸から腹にかけての筋肉に、そそり立つ見事な雄の象徴……。
さらりと黒髪がかかる金の瞳を優しく眇めてミミナを見つめるロルフは、獣人の雌なら誰もが見とれてしまうだろう雄の魅力に溢れている。
そんなロルフに上から跨がられたミミナは、顔を真っ赤にしたままぎゅっと自分の腕で胸を隠した。
(ロルフ様、なんて素敵……それに比べて私はこんなにやせっぽちで……恥ずかしい……。どうしよう、この歳になるまで誰とも付き合ったことがないって知られたら、変に思われないかしら。ウサギの里みたいに変人だって、それとも魅力のない雌だって思われる……?)
不安げに揺れるミミナの蜂蜜色の耳を、安心させるようにロルフは優しく撫でた。
「なあミミナ教えてくれないか。今まで付き合った雄は何人だ? どこまでしたことがある? ……お前のここに触れた雄はいるのか?」
ギラリと不穏な光を孕んだ金の瞳で見つめられながら、ゆっくりと太い指が小さな唇の形をなぞる。
驚いたようにミミナが大きく目を見開いたままピシリと固まってしまうと、ロルフは思わず苦笑いした。
「大丈夫だ。ウサギ族が俺たちオオカミ族とは違うのはわかってる。お前が今まで誰と付き合おうと、それが十人だろうと百人だろうと気にしない。だから正直に言ってくれ。そいつらをぶち殺してくる」
「百人ってまさかそんな! 違います!」
それを聞いたミミナは、激しく頭を横に振った。
「私は今まで誰とも付き合ったことが……あっ!」
「なんだって? ミミナは今まで誰とも付き合ったことがないのか?」
「その……ごめんなさい。実は私、今まで誰ともお付き合いしたことがないの。だからウサギ族の中では変人だって言われてて……。経験もないのにロルフ様のハーレムに入ろうだなんて、すごく図々しいですよね。本当にごめんなさい」
不安げに瞳を揺らすミミナの頬を撫でると、満面の笑みを浮かべたロルフは軽く啄むようなキスを唇に落とした。
「ではこうやってお前の唇を奪うのも、俺が初めてなんだな? なんて可愛いんだミミナ。……だが約束してくれ。今後、俺以外の雄にそんな顔は見せないと」
「え? んっ、ん……はい……」
何度も繰り返される優しいキスに、ミミナはうっとり目を閉じる。それを見たロルフは、堪らないとばかりに貪るように舌を抉じ入れる。
大きくて長い舌が歯裏や上顎の形を確かめるように丹念に舐め、そしてミミナの舌を捕まえた。
「ん……ふ……っンんっ」
思わず甘い声を漏らしたミミナは、突然舌の付け根を強く吸われて細い身体を捩った。
(どうしよう、キスってこんなに気持ちいいものだったの……? それに、なんだかお腹の奥がキュンキュンする……)
さらりと黒髪がかかる金の瞳を優しく眇めてミミナを見つめるロルフは、獣人の雌なら誰もが見とれてしまうだろう雄の魅力に溢れている。
そんなロルフに上から跨がられたミミナは、顔を真っ赤にしたままぎゅっと自分の腕で胸を隠した。
(ロルフ様、なんて素敵……それに比べて私はこんなにやせっぽちで……恥ずかしい……。どうしよう、この歳になるまで誰とも付き合ったことがないって知られたら、変に思われないかしら。ウサギの里みたいに変人だって、それとも魅力のない雌だって思われる……?)
不安げに揺れるミミナの蜂蜜色の耳を、安心させるようにロルフは優しく撫でた。
「なあミミナ教えてくれないか。今まで付き合った雄は何人だ? どこまでしたことがある? ……お前のここに触れた雄はいるのか?」
ギラリと不穏な光を孕んだ金の瞳で見つめられながら、ゆっくりと太い指が小さな唇の形をなぞる。
驚いたようにミミナが大きく目を見開いたままピシリと固まってしまうと、ロルフは思わず苦笑いした。
「大丈夫だ。ウサギ族が俺たちオオカミ族とは違うのはわかってる。お前が今まで誰と付き合おうと、それが十人だろうと百人だろうと気にしない。だから正直に言ってくれ。そいつらをぶち殺してくる」
「百人ってまさかそんな! 違います!」
それを聞いたミミナは、激しく頭を横に振った。
「私は今まで誰とも付き合ったことが……あっ!」
「なんだって? ミミナは今まで誰とも付き合ったことがないのか?」
「その……ごめんなさい。実は私、今まで誰ともお付き合いしたことがないの。だからウサギ族の中では変人だって言われてて……。経験もないのにロルフ様のハーレムに入ろうだなんて、すごく図々しいですよね。本当にごめんなさい」
不安げに瞳を揺らすミミナの頬を撫でると、満面の笑みを浮かべたロルフは軽く啄むようなキスを唇に落とした。
「ではこうやってお前の唇を奪うのも、俺が初めてなんだな? なんて可愛いんだミミナ。……だが約束してくれ。今後、俺以外の雄にそんな顔は見せないと」
「え? んっ、ん……はい……」
何度も繰り返される優しいキスに、ミミナはうっとり目を閉じる。それを見たロルフは、堪らないとばかりに貪るように舌を抉じ入れる。
大きくて長い舌が歯裏や上顎の形を確かめるように丹念に舐め、そしてミミナの舌を捕まえた。
「ん……ふ……っンんっ」
思わず甘い声を漏らしたミミナは、突然舌の付け根を強く吸われて細い身体を捩った。
(どうしよう、キスってこんなに気持ちいいものだったの……? それに、なんだかお腹の奥がキュンキュンする……)
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