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シーズン1
9 部活動見学②
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ジェイクの言うとおり、私はバスケ部に入部することができなかった。それどころかバスケ部のトライアウトすら受けることができなかった。
アメリカの部活は日本の部活と違い、誰でも希望の部に入れるというわけではない。もちろん、人数が少なければそもそもトライアウトを受けなくても入部できる。しかし、私が希望したバスケ部はアメリカでも大人気のスポーツだ。競技人口も多い。
そのためトライアウトを希望する人数も多く、全員トライアウトを受けることができなかった。
何でトライアウトを受けれる人を選別したかというと、そう身長である。
身長が150㎝以上ないと、トライアウトを受けれないとのことだった。
あきらめの悪い背の小さかった子が先生に抗議したが、怪我予防と言われてしまった。
確かに背の高い子が小さな子とぶつかったら、簡単に吹っ飛ばされてしまうだろう。
私はすごすごとバスケ部を後にした。
別にいいもんね!フン!
トレンパーさんのお迎えの時間になったので、私は肩を落とし送迎場所まで向かう。
送迎場所付近ではあまり人気のない文化部が、個性的なチラシを配っていた。
基本断ることができない私は差し出されたチラシたちを素直に受け取る。
笑顔で「学校はどうだった?」と聞くトレンパーさんの顔を見ることができなかった。
双子はまで来ておらず、私は受け取ったチラシに目を通していく。
映画研究部、生物部、チェス部、コーラス部など多岐に渡っていた。漫画部なんていうのもあり、私はジベルニャン仲間でもできるかな?と自分を慰める。
明日もトレンパーさんが遅いようなら覗いてみよう。
ウキウキした双子が車に乗り込み、私たちは家に帰ったのだった。
水色のジベルニャンの部屋着に着替えた私は、ジェムにご飯を食べさせようと奮闘していた。
ジェムはここ一週間、爬虫類らしいご飯を食べていない。つまり、人工の爬虫類フードを一切食べず、私のお菓子を盗み食いしているのだ。
その前も私のお菓子を盗み食いしたのみで、ちゃんとしたツノガエル用のフードを食べたことすらなかった。
そのくせ、体重は減る様子はない。きっかり55gだ。
ツノガエルの成長記録を書いた100均のパステルカラーの手帳をぱらぱらとめくる。
「ん~、最後に食べたのって双子のクッキーじゃん。もしかして、双子のクッキーのせいで消化管おかしくなっちゃったの?」
ジェムの体はまだ紫とピンクのまだら模様だ。綺麗だった以前の色が懐かしい。
「それにうんちもでてないよね」
ネットで検索し、温浴がいいと書いてあった。さっそく今日入れてみよう。食欲不振にも有効だと書いてあったし!
嫌がる様子のジェムと一緒にお風呂に入る。
さすがにジャムと一緒に浴槽に浸かることはできない。だって、ジャムが火傷しちゃうからね!
…えっ?そっち?
ジャム用に桶に温い湯をはり、ジャムをそっと湯に入れる。
ジェムは短い手で目を隠そうとしているようで、私の方を決して見ようとしない。
「…ジャム?もしかして恥ずかしがってるの?」
まさかね、と私は桶の隅でうずくまるジャムを見つめていた。
ネットで検索しても近くに爬虫類を見てくれる動物病院はない。
もしこれで食欲不振も便秘も治らないようなら、どうすればいいんだろう?
そういえば、今日貰った生物部のチラシにカエルの絵が描いてあった。もしかしたら、カエルを飼育しているのかもしれない。
相談しに生物部に行ってみようと決心し、嫌がるジェムを肩に載せお風呂からでる。
頭を乾かす私をジャムが避難するように睨みつけており、抗議するようにゲコゲコ泣き続けるのだった。
「風呂嫌いなの?でも、ご飯食べるようになるまでこれから一緒にお風呂に入ろうね。それが嫌なら、ちゃんと人工フード食べるんだよ!」
温浴の効果なのか、もう二度と温浴されたくないのか、ジャムはこの日初めて私の前で人工フードを口にした!
やったぁ!と感激する私。
次の瞬間、ジェムが口から吐き出した人工フードが私の瞼を直撃する。
表情がわかりにくいカエルくせに、まじぃもん食わせやがってと口をへの字に曲げているように見える。
私はジャムを睨みつつ、瞼に付いた人工フードを拭く。生臭い匂いがいつまでも鼻に残る。
「ついさっき、お風呂のはいったばかりなのに!お前は本当にカエルなのか!」
隣の双子の部屋から、マミがリサに「机にいれていたゼリー食べたでしょ?」と怒っている声が聞こえる。
ジェムが満足そうに鳴き、私はジャムを学校に連れていこうと決心したのだった。
アメリカの部活は日本の部活と違い、誰でも希望の部に入れるというわけではない。もちろん、人数が少なければそもそもトライアウトを受けなくても入部できる。しかし、私が希望したバスケ部はアメリカでも大人気のスポーツだ。競技人口も多い。
そのためトライアウトを希望する人数も多く、全員トライアウトを受けることができなかった。
何でトライアウトを受けれる人を選別したかというと、そう身長である。
身長が150㎝以上ないと、トライアウトを受けれないとのことだった。
あきらめの悪い背の小さかった子が先生に抗議したが、怪我予防と言われてしまった。
確かに背の高い子が小さな子とぶつかったら、簡単に吹っ飛ばされてしまうだろう。
私はすごすごとバスケ部を後にした。
別にいいもんね!フン!
トレンパーさんのお迎えの時間になったので、私は肩を落とし送迎場所まで向かう。
送迎場所付近ではあまり人気のない文化部が、個性的なチラシを配っていた。
基本断ることができない私は差し出されたチラシたちを素直に受け取る。
笑顔で「学校はどうだった?」と聞くトレンパーさんの顔を見ることができなかった。
双子はまで来ておらず、私は受け取ったチラシに目を通していく。
映画研究部、生物部、チェス部、コーラス部など多岐に渡っていた。漫画部なんていうのもあり、私はジベルニャン仲間でもできるかな?と自分を慰める。
明日もトレンパーさんが遅いようなら覗いてみよう。
ウキウキした双子が車に乗り込み、私たちは家に帰ったのだった。
水色のジベルニャンの部屋着に着替えた私は、ジェムにご飯を食べさせようと奮闘していた。
ジェムはここ一週間、爬虫類らしいご飯を食べていない。つまり、人工の爬虫類フードを一切食べず、私のお菓子を盗み食いしているのだ。
その前も私のお菓子を盗み食いしたのみで、ちゃんとしたツノガエル用のフードを食べたことすらなかった。
そのくせ、体重は減る様子はない。きっかり55gだ。
ツノガエルの成長記録を書いた100均のパステルカラーの手帳をぱらぱらとめくる。
「ん~、最後に食べたのって双子のクッキーじゃん。もしかして、双子のクッキーのせいで消化管おかしくなっちゃったの?」
ジェムの体はまだ紫とピンクのまだら模様だ。綺麗だった以前の色が懐かしい。
「それにうんちもでてないよね」
ネットで検索し、温浴がいいと書いてあった。さっそく今日入れてみよう。食欲不振にも有効だと書いてあったし!
嫌がる様子のジェムと一緒にお風呂に入る。
さすがにジャムと一緒に浴槽に浸かることはできない。だって、ジャムが火傷しちゃうからね!
…えっ?そっち?
ジャム用に桶に温い湯をはり、ジャムをそっと湯に入れる。
ジェムは短い手で目を隠そうとしているようで、私の方を決して見ようとしない。
「…ジャム?もしかして恥ずかしがってるの?」
まさかね、と私は桶の隅でうずくまるジャムを見つめていた。
ネットで検索しても近くに爬虫類を見てくれる動物病院はない。
もしこれで食欲不振も便秘も治らないようなら、どうすればいいんだろう?
そういえば、今日貰った生物部のチラシにカエルの絵が描いてあった。もしかしたら、カエルを飼育しているのかもしれない。
相談しに生物部に行ってみようと決心し、嫌がるジェムを肩に載せお風呂からでる。
頭を乾かす私をジャムが避難するように睨みつけており、抗議するようにゲコゲコ泣き続けるのだった。
「風呂嫌いなの?でも、ご飯食べるようになるまでこれから一緒にお風呂に入ろうね。それが嫌なら、ちゃんと人工フード食べるんだよ!」
温浴の効果なのか、もう二度と温浴されたくないのか、ジャムはこの日初めて私の前で人工フードを口にした!
やったぁ!と感激する私。
次の瞬間、ジェムが口から吐き出した人工フードが私の瞼を直撃する。
表情がわかりにくいカエルくせに、まじぃもん食わせやがってと口をへの字に曲げているように見える。
私はジャムを睨みつつ、瞼に付いた人工フードを拭く。生臭い匂いがいつまでも鼻に残る。
「ついさっき、お風呂のはいったばかりなのに!お前は本当にカエルなのか!」
隣の双子の部屋から、マミがリサに「机にいれていたゼリー食べたでしょ?」と怒っている声が聞こえる。
ジェムが満足そうに鳴き、私はジャムを学校に連れていこうと決心したのだった。
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