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プロローグ
7 入学登録
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ザックのアメフトチームのストライキが終わっても、私はザックに奴隷の用にこき使荒れていた。
でも、なんだかんだザックと紳士的にジェイクと会話をする機会が増えたから、私の言語学校でのレベルは4まで上がり、言語学校の最後のテストには最高レベルの5まで進むことができた。
期待していた同じ年ごろの日本人は、この学校には来なかった。
早く話されるとまだまだ聞き取れなかったり、自分の言いたいことの半分も言えないが、ニール先生はミドルスクールでもあまり問題ないだろうと励ましてくれた。
そして私は今日、初めて通うことになる中学校に向かう。
制服がないため、気合を入れて制服に似たコーディネートにする。チェックのスカートだとありきたりなので、淡い赤と紺そして白のストライプのミニスカートに、白いブラウスを合わせる。靴下も好印象の足首までの白い靴下に、お気に入りの白いスニーカーだ。
双子もさすが人気女優なだけあって、おしゃれにまとめてきている。
リサは紫のチェックのノースリーブにジーンズ、マミはデニムのノースリーブに緑色の7分丈のズボンだ。シンプルな服装だが、素材の良さが際立っている。これで見た目通り、もしくは原作通りな性格だったら問題ないのに。
驚いたことに、アメリカの学校にはなんと入学式がないらしい。
入学式がない代わりなのか、学校初日の一週間前に「Registration week」という登録週間というものがある。新入生は親と学校に行き、入学登録を行うのである。
私もトレンパーさんと双子とともに、九月から通うことになる「マジリカル・ミドルスクール」にやってきた。
私立マジリカル・ミドルスクールはアメリカでは珍しい「中高一貫校」だ。
学校とは思えない美術館のような建物に広大な土地を有するマジリカル・ミドルスクールは進学校としても、スポーツ強豪校としても有名だ。
これはザックをスーパーヒーローにしたいがための設定だろう。
あのザックが、である。
自分の名前を確認し、書いてあるクラス番号と時間割を貰う。
次に何をしていいかわからずキョロキョロと辺りを見渡すが、トレンパーさんと双子の姿はすでになく私は途方に暮れる。
「何、暗い顔してるんだよ!もしかして迷子か?」
話しかけてくれたのはよりにもよってあのザックだった。
憎き敵であるザックも、今は私にとっても救世主メシアである。
「何したらいいかわからなくて」
「これだからおもちゃは…」
立ち去ろうとしたザックのTシャツの裾を掴む。
思わずTシャツを掴んだ指先から一気に熱が伝わり、私はきっと耳まで赤くなっているだろう。赤い顔を見られたくなくて、私はうつむく。
「なんだよ」
ザックがTシャツを引っ張るが、私はこのTシャツを離すわけにはいかないのだ。
「…な…でよ」
「何?」
「いかないでよ!」
私が大声で叫んだため、周囲の人が私たちに注目する。
恐る恐る視線を上げると、見たこともない優しいほほえみを浮かべるザックの姿がいた。
私は思わず見とれてしまう。
「よう、ザック!お前もヤヨイと知り合いなのか?」
ジェイクが二人の間に流れた、よくわからない甘い雰囲気を壊すように登場する。
さすが、紳士である。乙女のピンチには必ず現れる!
ジェイクは私の名前を何度練習して、正しく発音することができるようになった。いまだにおもちゃ(笑)と呼ぶ奴と大違いである。
「ヤヨイ?お前の名前ヤヨイっていうのか?変な名前だな」
「本当にお前は失礼だな!弥生は日本じゃ、普通の名前だわ!」
「ん~~~、ヤヨイって呼び憎いからポテって呼ぶな。ホラ、あの忠犬として映画にもなって、日本の駅にも飾られている犬」
「それを言うならハチだわ!」
私たち3人はぎゃあぎゃあ騒ぎながら、入学登録を続ける。
運動着を購入し、教科書のレンタルの書類にサインし、ロッカーのカギを受け取る。
ロッカーのところにはイライラした様子の双子が待っていて、私がメインヒーローとサブヒーローと一緒だったのを見ると、眉間にずいぶん深いしわができる。
「ちょっと、なんであんたがザックとジェイクと一緒にいるのよ!」
私はこの双子とうまく付き合っていくうえで、身に着けた技がある。
英語がわからないふりである。
まぁ、双子は女子中学生特有の略語やスラングを使うし、何より話すスピードが速いから本当によくわからないである。怒っている今はいつもの2倍早口だ。
私はわからないというように可愛らしく、ここがポイントだ。可愛らしく首を傾げる。
リサが舌打ちし、マミはムカつくほど大げさに目を回している。
ザックとジェイクが近づいてくると、態度もコロリと変わった。馴れ馴れしくザックの腕に纏わりつき、鏡の前で練習したであろう可愛らしい笑顔を向ける。
「すみません、私たちの妹がご迷惑をかけて」
「この子、いつの間にかいなくなっているから心配してたんですよぉ」
ザックがなんだこの双子はという目を向けるが、私はわからないと言わんばかりに肩をすくめる。
いつの間にかジェイクはいなくなっており、ザックは素早くジェイクを探すためにその場を離れたのだった。
まぁ。ドラマの最初の方も双子はザックとジェイクに相手にされないもんね。
魔法を使って二人と仲良くなって、最終的にザックはリサと結ばれるのだ。ジェイクはきっと、このまま生きていればマミと結ばれるといったところだろう。
私は、二人にありがとうとスマホにメッセージを送る。
ザックにもジェイクにもLineをダウンロードさせたので、お気に入りのスタンプもおくれるのだ!
ピカニャンが可愛らしくお辞儀をしてテンキューとカタカナで書かれた絵文字を送る。
ジェイクからは紳士的な返事が来て、ザックからは怒った顔文字:-(だけが送られてきた。
私はザックにピカニャンが腹立つ顔で謝っているスタンプを送った。スタンプの文字は日本語だったが、何となく謝っている雰囲気はわかるだろう。
いくら待っても、ザックから返事が来なくて、ほんのちょびっと寂しいと感じる自分がいた。
その夜、双子たちが珍しくクッキーを焼いていた。
センスを疑うド紫とドピンクのマーブル模様のクッキーだ。
どうしてこっちの人たちは、無駄に着色料を使いたがるのだろうか。着色料に味ってあったっけ?
だがすでにアメリカに来て3か月以上たつ私は、カラフルなシリアルやドーナッツに慣れてしまい何の違和感もなくなってしまった。
慣れるとはこういうことだ。
私は少しずつアメリカに慣れているのかもしれない。
少し焦げたたった1枚のクッキーを、双子が食べるようにと部屋に持ってくる。
見た目はあまりおいしそうではないが、せっかくもらったのだとそのクッキーを食べ始める。
一口かじった。味はよくわからない。というか、味がしない?甘くもなく、しょっぱくもないのだ。
私が不思議だとクッキーを眺めていると、ジャムが水槽から出せと暴れ始める。いままでにない暴れように怪我をしたらたまらないので、クッキーをお皿に戻して、水槽の蓋をあけてやる。
その瞬間、水槽からジャムがぴょんと飛び出して止める暇もなくクッキーに飛びつく。
ジャムはクッキーを丸のみしてしまったのだ。
ゴクンとジャムがクッキーを飲み込んだ瞬間、綺麗だったジャムのオレンジ色の体がクッキーと同じくどぎつい紫とピンクのマーブル模様にみるみる変色していく。
「えっ?ナニコレ?」
私は慌ててジャムを捕まえ、病院に連れて行った方がいいのかとオロオロする。
視線が合ったジャムに落ち着けと言われてるようで、私は落ち着くようにと深呼吸をする。慌てず堂々しているジャムの様子に、だんだんと私も落ち着いてくる。
ジャムは私が落ち着いたことを確認し、私の両手から黒猫が窓を覗いているフレームの鏡にぴょんと飛び移る。
鏡を見ると、前髪の一部がジャムの体と同じくド派手な紫とピンクのマーブル模様になっていた。
「なにこれええええええええええええ!」
私が叫ぶと、隣の部屋の双子がハイタッチしている音が聞こえた。
してやられた!
双子に魔法をかけられたのだ!
私は怒りに歯を食いしばり、ここでやり返したらドラマの筋書き通りになってしまうとひたすら耐える。
前髪がなんだって言うんだ、私は双子に関わらずに平穏に暮らすんだ。
そう、平穏に。
ゲコゲコと鳴いたジャムが「それは無理だ」と言っているように聞こえた。
でも、なんだかんだザックと紳士的にジェイクと会話をする機会が増えたから、私の言語学校でのレベルは4まで上がり、言語学校の最後のテストには最高レベルの5まで進むことができた。
期待していた同じ年ごろの日本人は、この学校には来なかった。
早く話されるとまだまだ聞き取れなかったり、自分の言いたいことの半分も言えないが、ニール先生はミドルスクールでもあまり問題ないだろうと励ましてくれた。
そして私は今日、初めて通うことになる中学校に向かう。
制服がないため、気合を入れて制服に似たコーディネートにする。チェックのスカートだとありきたりなので、淡い赤と紺そして白のストライプのミニスカートに、白いブラウスを合わせる。靴下も好印象の足首までの白い靴下に、お気に入りの白いスニーカーだ。
双子もさすが人気女優なだけあって、おしゃれにまとめてきている。
リサは紫のチェックのノースリーブにジーンズ、マミはデニムのノースリーブに緑色の7分丈のズボンだ。シンプルな服装だが、素材の良さが際立っている。これで見た目通り、もしくは原作通りな性格だったら問題ないのに。
驚いたことに、アメリカの学校にはなんと入学式がないらしい。
入学式がない代わりなのか、学校初日の一週間前に「Registration week」という登録週間というものがある。新入生は親と学校に行き、入学登録を行うのである。
私もトレンパーさんと双子とともに、九月から通うことになる「マジリカル・ミドルスクール」にやってきた。
私立マジリカル・ミドルスクールはアメリカでは珍しい「中高一貫校」だ。
学校とは思えない美術館のような建物に広大な土地を有するマジリカル・ミドルスクールは進学校としても、スポーツ強豪校としても有名だ。
これはザックをスーパーヒーローにしたいがための設定だろう。
あのザックが、である。
自分の名前を確認し、書いてあるクラス番号と時間割を貰う。
次に何をしていいかわからずキョロキョロと辺りを見渡すが、トレンパーさんと双子の姿はすでになく私は途方に暮れる。
「何、暗い顔してるんだよ!もしかして迷子か?」
話しかけてくれたのはよりにもよってあのザックだった。
憎き敵であるザックも、今は私にとっても救世主メシアである。
「何したらいいかわからなくて」
「これだからおもちゃは…」
立ち去ろうとしたザックのTシャツの裾を掴む。
思わずTシャツを掴んだ指先から一気に熱が伝わり、私はきっと耳まで赤くなっているだろう。赤い顔を見られたくなくて、私はうつむく。
「なんだよ」
ザックがTシャツを引っ張るが、私はこのTシャツを離すわけにはいかないのだ。
「…な…でよ」
「何?」
「いかないでよ!」
私が大声で叫んだため、周囲の人が私たちに注目する。
恐る恐る視線を上げると、見たこともない優しいほほえみを浮かべるザックの姿がいた。
私は思わず見とれてしまう。
「よう、ザック!お前もヤヨイと知り合いなのか?」
ジェイクが二人の間に流れた、よくわからない甘い雰囲気を壊すように登場する。
さすが、紳士である。乙女のピンチには必ず現れる!
ジェイクは私の名前を何度練習して、正しく発音することができるようになった。いまだにおもちゃ(笑)と呼ぶ奴と大違いである。
「ヤヨイ?お前の名前ヤヨイっていうのか?変な名前だな」
「本当にお前は失礼だな!弥生は日本じゃ、普通の名前だわ!」
「ん~~~、ヤヨイって呼び憎いからポテって呼ぶな。ホラ、あの忠犬として映画にもなって、日本の駅にも飾られている犬」
「それを言うならハチだわ!」
私たち3人はぎゃあぎゃあ騒ぎながら、入学登録を続ける。
運動着を購入し、教科書のレンタルの書類にサインし、ロッカーのカギを受け取る。
ロッカーのところにはイライラした様子の双子が待っていて、私がメインヒーローとサブヒーローと一緒だったのを見ると、眉間にずいぶん深いしわができる。
「ちょっと、なんであんたがザックとジェイクと一緒にいるのよ!」
私はこの双子とうまく付き合っていくうえで、身に着けた技がある。
英語がわからないふりである。
まぁ、双子は女子中学生特有の略語やスラングを使うし、何より話すスピードが速いから本当によくわからないである。怒っている今はいつもの2倍早口だ。
私はわからないというように可愛らしく、ここがポイントだ。可愛らしく首を傾げる。
リサが舌打ちし、マミはムカつくほど大げさに目を回している。
ザックとジェイクが近づいてくると、態度もコロリと変わった。馴れ馴れしくザックの腕に纏わりつき、鏡の前で練習したであろう可愛らしい笑顔を向ける。
「すみません、私たちの妹がご迷惑をかけて」
「この子、いつの間にかいなくなっているから心配してたんですよぉ」
ザックがなんだこの双子はという目を向けるが、私はわからないと言わんばかりに肩をすくめる。
いつの間にかジェイクはいなくなっており、ザックは素早くジェイクを探すためにその場を離れたのだった。
まぁ。ドラマの最初の方も双子はザックとジェイクに相手にされないもんね。
魔法を使って二人と仲良くなって、最終的にザックはリサと結ばれるのだ。ジェイクはきっと、このまま生きていればマミと結ばれるといったところだろう。
私は、二人にありがとうとスマホにメッセージを送る。
ザックにもジェイクにもLineをダウンロードさせたので、お気に入りのスタンプもおくれるのだ!
ピカニャンが可愛らしくお辞儀をしてテンキューとカタカナで書かれた絵文字を送る。
ジェイクからは紳士的な返事が来て、ザックからは怒った顔文字:-(だけが送られてきた。
私はザックにピカニャンが腹立つ顔で謝っているスタンプを送った。スタンプの文字は日本語だったが、何となく謝っている雰囲気はわかるだろう。
いくら待っても、ザックから返事が来なくて、ほんのちょびっと寂しいと感じる自分がいた。
その夜、双子たちが珍しくクッキーを焼いていた。
センスを疑うド紫とドピンクのマーブル模様のクッキーだ。
どうしてこっちの人たちは、無駄に着色料を使いたがるのだろうか。着色料に味ってあったっけ?
だがすでにアメリカに来て3か月以上たつ私は、カラフルなシリアルやドーナッツに慣れてしまい何の違和感もなくなってしまった。
慣れるとはこういうことだ。
私は少しずつアメリカに慣れているのかもしれない。
少し焦げたたった1枚のクッキーを、双子が食べるようにと部屋に持ってくる。
見た目はあまりおいしそうではないが、せっかくもらったのだとそのクッキーを食べ始める。
一口かじった。味はよくわからない。というか、味がしない?甘くもなく、しょっぱくもないのだ。
私が不思議だとクッキーを眺めていると、ジャムが水槽から出せと暴れ始める。いままでにない暴れように怪我をしたらたまらないので、クッキーをお皿に戻して、水槽の蓋をあけてやる。
その瞬間、水槽からジャムがぴょんと飛び出して止める暇もなくクッキーに飛びつく。
ジャムはクッキーを丸のみしてしまったのだ。
ゴクンとジャムがクッキーを飲み込んだ瞬間、綺麗だったジャムのオレンジ色の体がクッキーと同じくどぎつい紫とピンクのマーブル模様にみるみる変色していく。
「えっ?ナニコレ?」
私は慌ててジャムを捕まえ、病院に連れて行った方がいいのかとオロオロする。
視線が合ったジャムに落ち着けと言われてるようで、私は落ち着くようにと深呼吸をする。慌てず堂々しているジャムの様子に、だんだんと私も落ち着いてくる。
ジャムは私が落ち着いたことを確認し、私の両手から黒猫が窓を覗いているフレームの鏡にぴょんと飛び移る。
鏡を見ると、前髪の一部がジャムの体と同じくド派手な紫とピンクのマーブル模様になっていた。
「なにこれええええええええええええ!」
私が叫ぶと、隣の部屋の双子がハイタッチしている音が聞こえた。
してやられた!
双子に魔法をかけられたのだ!
私は怒りに歯を食いしばり、ここでやり返したらドラマの筋書き通りになってしまうとひたすら耐える。
前髪がなんだって言うんだ、私は双子に関わらずに平穏に暮らすんだ。
そう、平穏に。
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