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3章 マジョルカ学園編
アルカンシエルとライトニング
しおりを挟む朝、目が覚めると私が寝ている布団の上でピョンピョンと虹色の卵が跳ねており、霖お姉様の枕元にはバチバチとプラズマが走るおそらく雷属性のドラ玉がいた。
「な、なんで?ってかドラ玉ってサラマンダーの谷にしかいないんじゃないの?
しかもこれ伝説とされてる虹属性の卵だよね?そんなバカな…。」
と私がまだ完全に覚めきっていない頭のせいでパニクっていると、私の声で霖お姉様を起こしてしまった。
<うっ……んん?ナツメちゃん?朝早くからどうしたの?あとお腹の上でピョンピョン跳ねているのはなーに?>
「霖お姉様おはようございます…これはどうやら虹属性のドラ玉みたいです。霖お姉様、枕元に違和感はありませんか?」
<えっ!?虹属性のドラ玉ですって!?なぜここに?ナツメちゃんが選ばれたのは納得だけれど…(小声)さすがは未来の義妹になるべき子だわ。
そういえば、なんだかパチパチ聞こえるわね?ねぇ、ナツメちゃん?>
「そこは納得しないでください!!……はぁまぁいいです。なんですか?」
<私の見間違いじゃなければ、私の枕元に雷属性のドラ玉がいるように見えるのだけど、気のせいかしら?>
「いえ、気のせいではありません。朝起きたら、私には虹色卵が、霖お姉様には雷卵がいたんですから。」
<そうよね…私が雷竜だから同族に惹かれてきたのかしら?えっ、ちょ……ナツメちゃんもう生まれるわよ?>
「はい!?そんな急に言われてもどうしろと?」
<大丈夫よ多分。この子達は危害を加えたりしないわ…文献を見る限りドラ玉の子は、本能的に親となる相手が分かるらしいから。>
アタフタしている私とは違い、霖お姉様は冷静であった為私も徐々に落ち着きを取り戻した。
しばらくするとドラ玉達は、その場から動かず、それぞれ虹色と黄金色に明滅し始め数分後明滅したままゴトゴト動き始め徐々に殻にヒビが入ったかと思えば、勢いよく虹色のグラデーションをした体表を持つ虹ドラゴンの雛と黄金色の輝きを放つ体表をした雷ドラゴンの雛が出てきたと思ったら虹色ドラゴンは私に雷ドラゴンは霖お姉様に頬ズリし念話してきた。
"オレに名前をつけてママ?"
'ワタチに名前をちょーだい?
とそれぞれ言うので、虹ドラゴンには地球にいた際にたまたま知っていたフランス語で虹という意味のアルカンシエル(♂)、雷ドラゴンにも名前をつけてくれと霖お姉様に言われたので稲光を意味するライトニング(♀)と名付けると2匹はご満悦そうにそれぞれの膝の上で眠ってしまったのだった。
霖お姉様や霙など龍人とは違い野生のドラゴンは雛といえども人化はできない為重く、子供の私達が下ろそうとしてもビクともせずに朝礼が間に合わず先生に怒られたのは余談である。
「な、なんで?ってかドラ玉ってサラマンダーの谷にしかいないんじゃないの?
しかもこれ伝説とされてる虹属性の卵だよね?そんなバカな…。」
と私がまだ完全に覚めきっていない頭のせいでパニクっていると、私の声で霖お姉様を起こしてしまった。
<うっ……んん?ナツメちゃん?朝早くからどうしたの?あとお腹の上でピョンピョン跳ねているのはなーに?>
「霖お姉様おはようございます…これはどうやら虹属性のドラ玉みたいです。霖お姉様、枕元に違和感はありませんか?」
<えっ!?虹属性のドラ玉ですって!?なぜここに?ナツメちゃんが選ばれたのは納得だけれど…(小声)さすがは未来の義妹になるべき子だわ。
そういえば、なんだかパチパチ聞こえるわね?ねぇ、ナツメちゃん?>
「そこは納得しないでください!!……はぁまぁいいです。なんですか?」
<私の見間違いじゃなければ、私の枕元に雷属性のドラ玉がいるように見えるのだけど、気のせいかしら?>
「いえ、気のせいではありません。朝起きたら、私には虹色卵が、霖お姉様には雷卵がいたんですから。」
<そうよね…私が雷竜だから同族に惹かれてきたのかしら?えっ、ちょ……ナツメちゃんもう生まれるわよ?>
「はい!?そんな急に言われてもどうしろと?」
<大丈夫よ多分。この子達は危害を加えたりしないわ…文献を見る限りドラ玉の子は、本能的に親となる相手が分かるらしいから。>
アタフタしている私とは違い、霖お姉様は冷静であった為私も徐々に落ち着きを取り戻した。
しばらくするとドラ玉達は、その場から動かず、それぞれ虹色と黄金色に明滅し始め数分後明滅したままゴトゴト動き始め徐々に殻にヒビが入ったかと思えば、勢いよく虹色のグラデーションをした体表を持つ虹ドラゴンの雛と黄金色の輝きを放つ体表をした雷ドラゴンの雛が出てきたと思ったら虹色ドラゴンは私に雷ドラゴンは霖お姉様に頬ズリし念話してきた。
"オレに名前をつけてママ?"
'ワタチに名前をちょーだい?
とそれぞれ言うので、虹ドラゴンには地球にいた際にたまたま知っていたフランス語で虹という意味のアルカンシエル(♂)、雷ドラゴンにも名前をつけてくれと霖お姉様に言われたので稲光を意味するライトニング(♀)と名付けると2匹はご満悦そうにそれぞれの膝の上で眠ってしまったのだった。
霖お姉様や霙など龍人とは違い野生のドラゴンは雛といえども人化はできない為重く、子供の私達が下ろそうとしてもビクともせずに朝礼が間に合わず先生に怒られたのは余談である。
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