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3章 マジョルカ学園編
嵐がやって来た
しおりを挟む柚先輩はごまかしていたが新先輩と柚先輩は、1-Aに当選した生徒達を脅迫したと知り嫌な予感がしてロウ先輩を問い詰めた…
「ちなみにロウ先輩は、ちゃんと公平にクジを引かれましたか?」
<俺かい?もちろんクジを引いたよ?ナツメがどの班になるか知った上でだけどね。>
とウインクで返されたが、もちろん納得できる解答ではなかった。
(しかももう私以外の他人の前でも一人称が俺になってるし…いっそ猫被っててよ。笑顔が黒くて怖いのよ…。)
「はいっ…!?私の教室からロウ先輩の教室まで距離どころか階数まで違いますよね?」
<うん、そうだね。ナツメには言ってなかったけどね 俺には、先見魔法が使えるんだ。
少し先の未来を見たい相手を頭に思い浮かべるだけで、次に相手が何をするのか手に取るように分かるんだよ…1日3回しか使えないし、プライバシーにかかわることには使えないんだけどね。
それでクジを引く前にナツメを思い浮かべたら未来のナツメが1-Aを引くと分かったってわけ。クジは透視魔法で丸見えだったからね簡単だったよ…。>
(綺麗な微笑を浮かべますが、貴方のやってることは完全にoutだから…でも下手に反論すると倍になって還元されることは痛いほど以前のソファードンで分かっているので無難に返事をするしかない…じゃない。)
「そ、そうですか。ところでザクロも一緒の班だったのね!ザクロは、ちゃんとクジを引いたよね?」
《お、俺か……俺は権力を盾にナツメと同じ班になった生徒を脅迫なんてしていないからな。俺は穏便にお話ししただけだ。》
(いやそれもう、outだわ…さっきから静かだと思ったら自分を不正にクジを手に入れたからだったのね。雹、霙、蕾、雅以外の皆呆れたわ。)
「ザクロそれはもう、脅迫じゃない…っていうかザクロ嘘をつくの下手ね。」
《えぇーい、細かいことは気にするな。俺とお前は一心同体なんだよ。》
"自暴自棄になってるわね。"
'あれはもう逆ギレして開き直ってますわね。'
と蕾と雅が鋭い指摘をしたが、ザクロはどこ吹く風だった。
メンバーはこれだけなのかなと思っていたが、さらに遅れてどこかから聞き覚えのある甲高い声が聞こえてきた。
[お兄様お急ぎください。ティアのことを待っている殿方がいらっしゃるかもしれませんわ。]
『そうだな、ティアは世界一可愛いからな。お前に落ちない男はいないと思うぞ。』
と1-Aの教室にズカズカやって来たのは、以前私がいない時に霖お姉様から話に聞いていたネザーランドドワーフ種のティアさんとその彼女の兄なのであろう長身の彼女によく似た顔立ちのお兄さんがティアさんをお姫様抱っこしながら入って来たのだった。
「ちなみにロウ先輩は、ちゃんと公平にクジを引かれましたか?」
<俺かい?もちろんクジを引いたよ?ナツメがどの班になるか知った上でだけどね。>
とウインクで返されたが、もちろん納得できる解答ではなかった。
(しかももう私以外の他人の前でも一人称が俺になってるし…いっそ猫被っててよ。笑顔が黒くて怖いのよ…。)
「はいっ…!?私の教室からロウ先輩の教室まで距離どころか階数まで違いますよね?」
<うん、そうだね。ナツメには言ってなかったけどね 俺には、先見魔法が使えるんだ。
少し先の未来を見たい相手を頭に思い浮かべるだけで、次に相手が何をするのか手に取るように分かるんだよ…1日3回しか使えないし、プライバシーにかかわることには使えないんだけどね。
それでクジを引く前にナツメを思い浮かべたら未来のナツメが1-Aを引くと分かったってわけ。クジは透視魔法で丸見えだったからね簡単だったよ…。>
(綺麗な微笑を浮かべますが、貴方のやってることは完全にoutだから…でも下手に反論すると倍になって還元されることは痛いほど以前のソファードンで分かっているので無難に返事をするしかない…じゃない。)
「そ、そうですか。ところでザクロも一緒の班だったのね!ザクロは、ちゃんとクジを引いたよね?」
《お、俺か……俺は権力を盾にナツメと同じ班になった生徒を脅迫なんてしていないからな。俺は穏便にお話ししただけだ。》
(いやそれもう、outだわ…さっきから静かだと思ったら自分を不正にクジを手に入れたからだったのね。雹、霙、蕾、雅以外の皆呆れたわ。)
「ザクロそれはもう、脅迫じゃない…っていうかザクロ嘘をつくの下手ね。」
《えぇーい、細かいことは気にするな。俺とお前は一心同体なんだよ。》
"自暴自棄になってるわね。"
'あれはもう逆ギレして開き直ってますわね。'
と蕾と雅が鋭い指摘をしたが、ザクロはどこ吹く風だった。
メンバーはこれだけなのかなと思っていたが、さらに遅れてどこかから聞き覚えのある甲高い声が聞こえてきた。
[お兄様お急ぎください。ティアのことを待っている殿方がいらっしゃるかもしれませんわ。]
『そうだな、ティアは世界一可愛いからな。お前に落ちない男はいないと思うぞ。』
と1-Aの教室にズカズカやって来たのは、以前私がいない時に霖お姉様から話に聞いていたネザーランドドワーフ種のティアさんとその彼女の兄なのであろう長身の彼女によく似た顔立ちのお兄さんがティアさんをお姫様抱っこしながら入って来たのだった。
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