私が猫又族のお姫様！？

3章 マジョルカ学園編

強運ではなく凶運でした…

あれからなんとか場はおさまり、無事に遠足の前日を迎えた。

朝礼時にクリセント先生から遠足は、男女問わず交流を深めてもらう意味があるので男女混合で遠足で食べる際のチームを作る為に班分けをすると言われた。


班分けというワードが出た瞬間男女共になぜか大半が私の方を見てから色めき立った。


Why?なぜ生徒の半数以上が私の方を見る？
男子はともかく女子は、王子達やザクロの方が気になるんじゃないの？現に女生徒の数名は王子やザクロを見る目がハートになっていた。


王子やザクロの方に視線を向ければ、彼らは彼らでなぜか互いに視線を合わせ奏や皐月以外を除けば火花を散らしていた…


彼らには、天候を操る力でもあるんだろうか？先ほどまで快晴だった空がどんよりとした暗雲に覆われ教室に稲光が走ったかと思えば私達のいる教室から少し離れた学園の敷地林に落雷が落ちた。


きゃっ…怖い…と女子達は雷に怯えていたが男子達はそれどころではないらしく火花を散らしたまま視線を逸らさなかった。


クリセント先生もただならぬ雰囲気を感じとったのだろう皆にある提案をした。


［本来なら仲のいい人同士や席順で班を決めるのですが皆さん納得しなさそうですので、今回の遠足の班分けは、クジ引きにしようと思いますが…異論がある子はいますか？］

と先生が聞くと誰も手を挙げなかったので、クジを入れた空箱に誰も不正ができないようにNo magic(いかなる魔法も魔法であれば打ち消す)と呪文をかけザクロが入って31名になった為1～6と書かれた紙を各5枚ずつ用意し１つだけ7と書かれた紙も一緒に4つ折りにして空箱に入れた。

となると1人余るのだが…どうなるのだろう？


と思っていると


［ちなみに今現在満月クラスの生徒は31名いる為1人だけ7と書かれた紙が当たる生徒がいます。その生徒には、まだ決めていなかった学級委員として先生の補佐をしてもらいます。その代わりと言ってはなんですが…その生徒は班が出来てから好きな班に入ることができるとします。

それでは、早速クジを引いてもらいますね。

まずはそうですね…唯一の生徒会メンバーであるナツメ嬢からお願いできますか？］


「わ、わかりました。」

わ、私！？なんだかこのまま行くとトラブルに巻き込まれそうだし…班は指定がいいからできれば7は来ませんように来ませんよ～に。

と脳内でお祈りしながらクジを引くと脳内とはいえ口は災いの元とはよく言ったものだと思った…


なぜなら私が開いた紙にはくっきりと7の文字が目に飛び込んで来たのだから…。