66 / 218
3章 マジョルカ学園編
交流会当日〜腹黒悪魔〜
しおりを挟む
無事に新作であるお米のブラマンジェをパウダースノーにした口溶けの良いかき氷を30個ほど作りインベントリに入れ、交流会当日の朝を迎えた。
事前に教師と生徒会メンバーを除く生徒達には試食会で食べたような私が作ったお菓子が交流会当日にも出ることしか知らず生徒会の新メンバーであることは交流会の中で告知される手筈になっている。
私はたまたま蕾、雅と寮を出るタイミングが重なり一緒に教室まで着き、まだ朝礼まで時間があったので3人集まって椅子に座り談笑することになった。
【今日はいよいよ交流会ね、試食会からあっという間に当日が来たわね。ナツメの作るお菓子が楽しみで楽しみで待ちきれなかったわ!!今日も楽しみにしてるわ】
『本当だよ~すっごく待ちきれなかったんだからね!ナツメは優しいから頼めば作ってくれるだろうけどナツメと友達じゃない人は気軽にこういう催しとかじゃないとナツメのお菓子が食べられないと思ったら、自分達だけズルイ気がして交流会が終わるまで頼むのはやめよう決めてたからね。』
「そうなんだ。気を利かせてくれてありがとう!交流会が終わったら、いつでも言ってくれれば…っとそうだ、急なんだけど2人はもう入る部活って決めてるかな?」
【まだね。】
『まだだよ。』
【『ナツメは決まってるの?(決めたの?)』】
「うん!というかもう部活新規で作って活動してるかな。」
『え?』
【そ、そうなの?でも1年生は、部活新規で作ることってできないんじゃ…。】
「……あはは。私の生き甲斐とも言える料理を作ることと引き換えに…ボソッ悪魔と取引したんだよ」
と私が苦笑混じりに小声で言うと
<誰が悪魔だって、ナツメ君?僕の聞き間違いかな?>
悪魔じゃ……なくて、黒虎のロウ先輩がなぜか底冷えのするような瞳で柔和な笑顔を浮かべていた。
「ロ、ロウ先輩!?きゅ、急に背後から話しかけられたらビックリするじゃないですか…あと聞き間違いですよ先輩のことを悪魔だなんて言うはずないじゃありませんかアハ、ハ」
<蕾君、雅君だっけ?すまない彼女を借りていってえかな?クリセント先生には僕から伝えておくから。
ナツメと今から大事な話があってね。>
とロウ先輩が、私にするのとは違う爽やかな笑顔で2人に頼むと2人は、王子様のような美貌の美男子の笑顔に頬を染めまるで◯チョウ倶楽部のネタのようにすぐさま私の背を押し出し
【『どうぞ、どうぞ!!』】
「2人の裏切り者ーーー。こうなったら逃げる。」
<僕が逃すと思う?逃がさないよナツメ?>
とこの悪魔に引き渡そうとするので、ビースト(獣化)の猫又(猫又に戻ると制服はインベントリに自動的に収納され猫又にスカーフだけ付いた状態)に戻って逃げ出そうとしたが、すぐさま先輩も黒虎になり、私が両親から生まれた際につけてもらった桜と三日月がモチーフに描かれている首に巻かれた王族の加護が込められたスカーフを口に咥えられ生徒会室に連行されたのだった。
「とほほ…」
事前に教師と生徒会メンバーを除く生徒達には試食会で食べたような私が作ったお菓子が交流会当日にも出ることしか知らず生徒会の新メンバーであることは交流会の中で告知される手筈になっている。
私はたまたま蕾、雅と寮を出るタイミングが重なり一緒に教室まで着き、まだ朝礼まで時間があったので3人集まって椅子に座り談笑することになった。
【今日はいよいよ交流会ね、試食会からあっという間に当日が来たわね。ナツメの作るお菓子が楽しみで楽しみで待ちきれなかったわ!!今日も楽しみにしてるわ】
『本当だよ~すっごく待ちきれなかったんだからね!ナツメは優しいから頼めば作ってくれるだろうけどナツメと友達じゃない人は気軽にこういう催しとかじゃないとナツメのお菓子が食べられないと思ったら、自分達だけズルイ気がして交流会が終わるまで頼むのはやめよう決めてたからね。』
「そうなんだ。気を利かせてくれてありがとう!交流会が終わったら、いつでも言ってくれれば…っとそうだ、急なんだけど2人はもう入る部活って決めてるかな?」
【まだね。】
『まだだよ。』
【『ナツメは決まってるの?(決めたの?)』】
「うん!というかもう部活新規で作って活動してるかな。」
『え?』
【そ、そうなの?でも1年生は、部活新規で作ることってできないんじゃ…。】
「……あはは。私の生き甲斐とも言える料理を作ることと引き換えに…ボソッ悪魔と取引したんだよ」
と私が苦笑混じりに小声で言うと
<誰が悪魔だって、ナツメ君?僕の聞き間違いかな?>
悪魔じゃ……なくて、黒虎のロウ先輩がなぜか底冷えのするような瞳で柔和な笑顔を浮かべていた。
「ロ、ロウ先輩!?きゅ、急に背後から話しかけられたらビックリするじゃないですか…あと聞き間違いですよ先輩のことを悪魔だなんて言うはずないじゃありませんかアハ、ハ」
<蕾君、雅君だっけ?すまない彼女を借りていってえかな?クリセント先生には僕から伝えておくから。
ナツメと今から大事な話があってね。>
とロウ先輩が、私にするのとは違う爽やかな笑顔で2人に頼むと2人は、王子様のような美貌の美男子の笑顔に頬を染めまるで◯チョウ倶楽部のネタのようにすぐさま私の背を押し出し
【『どうぞ、どうぞ!!』】
「2人の裏切り者ーーー。こうなったら逃げる。」
<僕が逃すと思う?逃がさないよナツメ?>
とこの悪魔に引き渡そうとするので、ビースト(獣化)の猫又(猫又に戻ると制服はインベントリに自動的に収納され猫又にスカーフだけ付いた状態)に戻って逃げ出そうとしたが、すぐさま先輩も黒虎になり、私が両親から生まれた際につけてもらった桜と三日月がモチーフに描かれている首に巻かれた王族の加護が込められたスカーフを口に咥えられ生徒会室に連行されたのだった。
「とほほ…」
0
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説
【R18】幼馴染の男3人にノリで乳首当てゲームされて思わず感じてしまい、次々と告白されて予想外の展開に…【短縮版】
うすい
恋愛
【ストーリー】
幼馴染の男3人と久しぶりに飲みに集まったななか。自分だけ異性であることを意識しないくらい仲がよく、久しぶりに4人で集まれたことを嬉しく思っていた。
そんな中、幼馴染のうちの1人が乳首当てゲームにハマっていると言い出し、ななか以外の3人が実際にゲームをして盛り上がる。
3人のやり取りを微笑ましく眺めるななかだったが、自分も参加させられ、思わず感じてしまい―――。
さらにその後、幼馴染たちから次々と衝撃の事実を伝えられ、事態は思わぬ方向に発展していく。
【登場人物】
・ななか
広告マーケターとして働く新社会人。純粋で素直だが流されやすい。大学時代に一度だけ彼氏がいたが、身体の相性が微妙で別れた。
・かつや
不動産の営業マンとして働く新社会人。社交的な性格で男女問わず友達が多い。ななかと同じ大学出身。
・よしひこ
飲食店経営者。クールで口数が少ない。頭も顔も要領もいいため学生時代はモテた。短期留学経験者。
・しんじ
工場勤務の社会人。控えめな性格だがしっかり者。みんなよりも社会人歴が長い。最近同棲中の彼女と別れた。
【注意】
※一度全作品を削除されてしまったため、本番シーンはカットしての投稿となります。
そのため読みにくい点や把握しにくい点が多いかと思いますがご了承ください。
フルバージョンはpixivやFantiaで配信させていただいております。
※男数人で女を取り合うなど、くっさい乙女ゲーム感満載です。
※フィクションとしてお楽しみいただきますようお願い申し上げます。
5人の旦那様と365日の蜜日【完結】
Lynx🐈⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる!
そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。
ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。
対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。
※♡が付く話はHシーンです
騎士団長の欲望に今日も犯される
シェルビビ
恋愛
ロレッタは小さい時から前世の記憶がある。元々伯爵令嬢だったが両親が投資話で大失敗し、没落してしまったため今は平民。前世の知識を使ってお金持ちになった結果、一家離散してしまったため前世の知識を使うことをしないと決意した。
就職先は騎士団内の治癒師でいい環境だったが、ルキウスが男に襲われそうになっている時に助けた結果纏わりつかれてうんざりする日々。
ある日、お地蔵様にお願いをした結果ルキウスが全裸に見えてしまった。
しかし、二日目にルキウスが分身して周囲から見えない分身にエッチな事をされる日々が始まった。
無視すればいつかは収まると思っていたが、分身は見えていないと分かると行動が大胆になっていく。
文章を付け足しています。すいません
【R18】聖女のお役目【完結済】
ワシ蔵
恋愛
平凡なOLの加賀美紗香は、ある日入浴中に、突然異世界へ転移してしまう。
その国には、聖女が騎士たちに祝福を与えるという伝説があった。
紗香は、その聖女として召喚されたのだと言う。
祭壇に捧げられた聖女は、今日も騎士達に祝福を与える。
※性描写有りは★マークです。
※肉体的に複数と触れ合うため「逆ハーレム」タグをつけていますが、精神的にはほとんど1対1です。
前世変態学生が転生し美麗令嬢に~4人の王族兄弟に淫乱メス化させられる
KUMA
恋愛
変態学生の立花律は交通事故にあい気付くと幼女になっていた。
城からは逃げ出せず次々と自分の事が好きだと言う王太子と王子達の4人兄弟に襲われ続け次第に男だった律は女の子の快感にはまる。
明智さんちの旦那さんたちR
明智 颯茄
恋愛
あの小高い丘の上に建つ大きなお屋敷には、一風変わった夫婦が住んでいる。それは、妻一人に夫十人のいわゆる逆ハーレム婚だ。
奥さんは何かと大変かと思いきやそうではないらしい。旦那さんたちは全員神がかりな美しさを持つイケメンで、奥さんはニヤケ放題らしい。
ほのぼのとしながらも、複数婚が巻き起こすおかしな日常が満載。
*BL描写あり
毎週月曜日と隔週の日曜日お休みします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる