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3章 マジョルカ学園編
交流会下準備〜ルナと再会〜
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ロウ先輩の元から足早に去った私は、料理部の部室に篭り何がいいかと考えていた。
日本での代表的な焼き菓子などはだいたい作ったし…何か真新しいものがいいなぁ…うーむ。
と悩んでいると綿飴、レオ、朱雀の3人も何か案を考えてくれた。
《僕はこの熱い気温の中でも食べられるお菓子がいいな。》
【我は、ナツメが前に出してくれた冷たく冷やした水飴とやらに似たようなものが食べたいぞ。】
『僕は、前に一度ナツメが食べさせてくれた緑色の抹茶アイスだったかな…あれに似たようなものがいい。』
この3人が冷たいお菓子に目がないのも無理はない~そうなのだ、このマジョルカ学園のあるマタタビ王国には日本にいた頃のような四季はなく1年を通してほぼ温暖なむしろ日差しが強いことが多く獣人達は日々の暑さに参っている。
そうだわ!昔転生する前に小学校の給食に出てきた'お米のムース'がとても美味しかったわ。あれを再現して氷の塊にして、パウダースノーかき氷にしたらきっと絶対美味しそう……でも機械がないなぁ、そうだ!あの人にお願いしてみよう。
頭の中で想像しながら、ぶつぶつ独り言を言っていると綿飴達が
『『『何か浮かんだの~?(浮かんだのか?)』』』
「うん!ちょっと試してみたいことができてね。」
と制服のポケットに何かあった時用に忍ばせておいた滅多に採れないマタタビ花がつける一級品とも言える1番実を加工して作った高級マタタビ"シルク"を取り出し調理台の上に置き両手の指を交差しお祈りした。
「おいでませムーン様畏み畏み申す(かしこみかしこみもうす)」
すると瞬時にシルクが消え、代わりにムーン様が降臨した。
<どうしたのじゃ?ナツメ。何か困りごとかの?ちなみにシルクは既に頂いたぞ。滅多に採れないのにお主凄いのぉ。>
突如現れたムーン様に綿飴達が空いた口が塞がらずポカーンとしていたが私は気にせず話を進めた。
「実は交流会に出すお菓子とは別のお菓子を作ろうと思っているんですが、地球界にいた際の機械で作っていたんですが、機械の内部構造が分からないのである程度の詳細な知識がないと作れない創造魔法では作れないので困ってしまって…可能かどうか分かりませんが地球界の商品を購入することはできるでしょうか?」
<なんじゃ、そんなことかの。お安い御用じゃよ。ちょっと待っとれ…
おぉ…ルナ、主の出番じゃよ。彼女にお礼をしたいと言っておっただろ?>
としばらくどこか空中と会話していたムーン様がこちらを向き、
<ほれ!来たぞ>
と言うと地球界で居眠り運転の車から救い出したルナと呼ばれた猫がやって来た。
日本での代表的な焼き菓子などはだいたい作ったし…何か真新しいものがいいなぁ…うーむ。
と悩んでいると綿飴、レオ、朱雀の3人も何か案を考えてくれた。
《僕はこの熱い気温の中でも食べられるお菓子がいいな。》
【我は、ナツメが前に出してくれた冷たく冷やした水飴とやらに似たようなものが食べたいぞ。】
『僕は、前に一度ナツメが食べさせてくれた緑色の抹茶アイスだったかな…あれに似たようなものがいい。』
この3人が冷たいお菓子に目がないのも無理はない~そうなのだ、このマジョルカ学園のあるマタタビ王国には日本にいた頃のような四季はなく1年を通してほぼ温暖なむしろ日差しが強いことが多く獣人達は日々の暑さに参っている。
そうだわ!昔転生する前に小学校の給食に出てきた'お米のムース'がとても美味しかったわ。あれを再現して氷の塊にして、パウダースノーかき氷にしたらきっと絶対美味しそう……でも機械がないなぁ、そうだ!あの人にお願いしてみよう。
頭の中で想像しながら、ぶつぶつ独り言を言っていると綿飴達が
『『『何か浮かんだの~?(浮かんだのか?)』』』
「うん!ちょっと試してみたいことができてね。」
と制服のポケットに何かあった時用に忍ばせておいた滅多に採れないマタタビ花がつける一級品とも言える1番実を加工して作った高級マタタビ"シルク"を取り出し調理台の上に置き両手の指を交差しお祈りした。
「おいでませムーン様畏み畏み申す(かしこみかしこみもうす)」
すると瞬時にシルクが消え、代わりにムーン様が降臨した。
<どうしたのじゃ?ナツメ。何か困りごとかの?ちなみにシルクは既に頂いたぞ。滅多に採れないのにお主凄いのぉ。>
突如現れたムーン様に綿飴達が空いた口が塞がらずポカーンとしていたが私は気にせず話を進めた。
「実は交流会に出すお菓子とは別のお菓子を作ろうと思っているんですが、地球界にいた際の機械で作っていたんですが、機械の内部構造が分からないのである程度の詳細な知識がないと作れない創造魔法では作れないので困ってしまって…可能かどうか分かりませんが地球界の商品を購入することはできるでしょうか?」
<なんじゃ、そんなことかの。お安い御用じゃよ。ちょっと待っとれ…
おぉ…ルナ、主の出番じゃよ。彼女にお礼をしたいと言っておっただろ?>
としばらくどこか空中と会話していたムーン様がこちらを向き、
<ほれ!来たぞ>
と言うと地球界で居眠り運転の車から救い出したルナと呼ばれた猫がやって来た。
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