私が猫又族のお姫様!?

モルガナ

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3章 マジョルカ学園編

2人の弱点

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「みんなこの子達に名前はつけてないの?」


とみんな種族の紹介はしてくれたが、名前の紹介はなかった。

彼等の召喚獣達に聞いても、親には名付けられておらず、その理由も教えてくれた。


この世界では長寿で知られている精霊のレオとは違いみんな子として生まれた場合は将来パートナーになる相手と出会うまで生みの親であってさえも名前をわざと名付けないのだそうだ。


だから将来パートナーと出会った際に名前をもらい新たな力を授かったり、お互いの絆が深まるそうだ。

「じゃあみんなこの子達に名前をつけてあげたらどう?」


と雹達に提案すると"あぁ!そうだな"と頷いてくれたにもかかわらず

[[[[じゃあナツメよろしくな(ね)]]]]

と4人声を揃えて言われた。

「なんで?」

と聞けば雹と霙にそれぞれ片手を引かれ"ちょっと来い(来て)"と言われ召喚獣とナイト君、颯から少し離れた…


その際颯が、

『おい!ナツメをどこに連れて行く俺も一緒に行く』

と言ったが、ナイト君が"まぁまぁ、落ち着いて。すぐ戻るよ"



と宥めてくれたのでありがとうナイト君と心の中で感謝しておいた。


彼等から4.5メートルほど離れた後雹と霙は足を止めこちらを振り向いて小声で話しかけた。

“『俺達(僕達)が地球にいた頃からネーミングセンスないの知ってんだろ?(知ってるでしょ?)』”

と言われ'あぁー!'と私は納得した。

2人には双子だからなのか知らないが共通の弱点があった。容姿端麗、成績優秀、スポーツ万能の三拍子が揃っていたがネーミングセンスだけは皆無だったのだ


実はナツメの知らないもう一つの弱点があるのだが、それはナツメだ。だが彼女は知る由もないが…




確かに彼等のネーミングセンスでつけられるパートナー達が可哀想ね…

としみじみ考えこんでいたら

“『今ナツメ失礼なこと考えただろ?(でしょ?)』”

「あはは、ごめん」


"『どうせ俺達(僕達)のネーミングセンスは皆無だよ』”

とそっぽを向いて拗ねてしまった。

地球にいた頃から拗ねたり怒った彼等の機嫌を直す方法は心得ている私は懐に忍ばせていた私お手製の自家製クッキーを取り出し彼等に差し出したのだった。


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