上 下
56 / 101
第1章 王国叙勲式

閑話 今代の神とドラゴンになった王子の邂逅

しおりを挟む
今代の神になったライトと"ドラゴンと魔剣"の実話が童話になった主役の王子であったアポロの魂が邂逅を果たし、ライトがなぜこの少年の魂の器に入っているかを尋ねたので、堂々と答えてやった。


「俺がコイツの魂を気に入ったからだ!」




<うーん、言い方が悪かったな。どうして1人1魂しか入れないはずなのに君は彼の魂に入れたんだ?


普通入ろうにも拒絶されるか仮に入れても、魂と肉体の関係上、元の魂は新たに入ってきた魂に取り込まれ、最後には乗っ取られてしまうと思うんだが?>




「あーそれはだな…コイツの魂の器が格段に広くてコイツ自身も入っていいと許可したからだ。」




<意味が分からないな……仮に許可したところで拒絶か取り込まれるかになるはずなのに上手いこと2つの魂が同居してるなんて。この子の器がひび割れたり、壊れたりしてるわけでもない。どうなってるんだ?>



「細かいことはよく知らないが、まぁ俺とアイツは運命共同体だってことだ。


アイツが器に入れてくれたおかげで、聖剣を持って浄化していた時には出来なかった青春を送れると思うと胸が高鳴るぜ。
浄化の旅に出たことは一度として後悔したことはないが、それ以外のことはおざなりになってしまったからな…2度目の人生をこれから楽しむつもりだ。」





<そうか…。まぁ前例がないとはいえソナタの旅は世界を救ってくれた恩がある。

だから、通常であれば輪廻転生の輪にまた戻す為ソナタの魂を捕獲すべきなんだろうが今回は見逃そう。


2度目の旅路に幸あらんことを。


それとこの赤子の魂にこの雫を飲ませてほしい…
毒などは入っていない……この赤子の運命には必ず必要なものであるから、よろしく頼む。



ソナタならば赤子が寝ている間は、自由に赤子の身体を動かせるだろう?
我はいつでもソナタ達を見守っている。また会おう。>



気づけば夜になり赤子はベビーベッドに寝かされ俺が赤子の身体に意識を集中すると、ライトが言うように容易に赤子の身体を操れたので、ベビーベッドに隠しておいた青色の光を放つ雫が入ったガラス瓶のコルク栓をなんとか引っこ抜き、俺はガラス瓶の淵に口を当て雫を飲み込むと全身を薄い青色のベールが包み込み俺の意識は薄れていった。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?

すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。 「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」 家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。 「私は母親じゃない・・・!」 そう言って家を飛び出した。 夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。 「何があった?送ってく。」 それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。 「俺と・・・結婚してほしい。」 「!?」 突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。 かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。 そんな彼に、私は想いを返したい。 「俺に・・・全てを見せて。」 苦手意識の強かった『営み』。 彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。 「いあぁぁぁっ・・!!」 「感じやすいんだな・・・。」 ※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。 ※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。 ※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。 ※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。 それではお楽しみください。すずなり。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

処理中です...