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第1章 王国叙勲式
氷城の主は…
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4階層入り口付近のセーフティーエリアに備え付けられた小さな小屋で一晩明かした俺達は、もはや身体とまるで一体化したような抜群のフィット感のあるブレイブ ハートをしっかり着込み、朝食を摂りながら今後のダンジョン攻略の対策を練った。
「なぁ、クラウド?お前は気付いたか、あの城の中に潜む何かに…。」
<あぁミラージュスネークやウズシオマネキとの戦闘で得た経験と不思議な能力のおかげで何か気配だけは感じた。だが肝心の正体が分からない…。>
「あぁ、そうだな…これだけ吹雪いていたんじゃな……視界が見えないとなると戦闘はキツイものになるしな。」
<しかも相手の能力は未知数だ……。なぁスカイ1つ愚痴ってもいいか?>
「なんだ?」
<今すぐダンジョンから脱出したいな。>
「右に同じく。それができたら苦労しねぇよ。」
<ハハッ、悪りぃだよな。>
と俺達が小屋の中で話していると、小屋の屋根に登りセーフティーエリアの結界の範囲内から周囲を警戒し監視していたレオンも小屋に入ってきた。
《スカイ!聞いてくれ。どうやら氷上の主は、巨大な白竜みたいだ。正式名称は分からないが巨大な白竜が氷上の外にピッタリと鉤爪をかけてこちらを蒼き眼でずっと見ているようだ。吹雪の隙間から、奴の眼だけがサファイアの宝石みたいに光ってたぞ。》
「なんだと!?ドラゴンは本当に実在したのか?となると厄介だな……ドラゴンは出生率が低く滅多に人里を襲わないかわりに一度襲われれば大地はひび割れ、水源は枯渇し、全ての動植物が死滅すると人々に代々語り継がれていたはずだ。」
とスカイは懸念した。
<ドラゴンとどうにかことを構えずに5階層に行けたらいいんだがな…難しそうかレオン?>
《難しいと思うぞ?吹雪いているのにアッチは俺達がいる気配が分かるのか、ずっとこちらを見ているしな。》
俺達は圧倒的脅威に前になすすべが思い浮かばず、皆沈黙してしまった。
「なぁ、クラウド?お前は気付いたか、あの城の中に潜む何かに…。」
<あぁミラージュスネークやウズシオマネキとの戦闘で得た経験と不思議な能力のおかげで何か気配だけは感じた。だが肝心の正体が分からない…。>
「あぁ、そうだな…これだけ吹雪いていたんじゃな……視界が見えないとなると戦闘はキツイものになるしな。」
<しかも相手の能力は未知数だ……。なぁスカイ1つ愚痴ってもいいか?>
「なんだ?」
<今すぐダンジョンから脱出したいな。>
「右に同じく。それができたら苦労しねぇよ。」
<ハハッ、悪りぃだよな。>
と俺達が小屋の中で話していると、小屋の屋根に登りセーフティーエリアの結界の範囲内から周囲を警戒し監視していたレオンも小屋に入ってきた。
《スカイ!聞いてくれ。どうやら氷上の主は、巨大な白竜みたいだ。正式名称は分からないが巨大な白竜が氷上の外にピッタリと鉤爪をかけてこちらを蒼き眼でずっと見ているようだ。吹雪の隙間から、奴の眼だけがサファイアの宝石みたいに光ってたぞ。》
「なんだと!?ドラゴンは本当に実在したのか?となると厄介だな……ドラゴンは出生率が低く滅多に人里を襲わないかわりに一度襲われれば大地はひび割れ、水源は枯渇し、全ての動植物が死滅すると人々に代々語り継がれていたはずだ。」
とスカイは懸念した。
<ドラゴンとどうにかことを構えずに5階層に行けたらいいんだがな…難しそうかレオン?>
《難しいと思うぞ?吹雪いているのにアッチは俺達がいる気配が分かるのか、ずっとこちらを見ているしな。》
俺達は圧倒的脅威に前になすすべが思い浮かばず、皆沈黙してしまった。
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