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一部
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今日もミナズキさんに連れられてギルドのクエスト案内所にやって来ていた。このバンディマにて今現在ブロンズに上がるための試験期間中だった。
ギルドという制度もおれ自身いまいち分かってはいないのだが要するにゴールド・シルバー・ブロンズと三つのプレートの身分が存在する、ゴールドが一番身分が高く主に高難易度専門に受けてる人たちである。ブロンズやシルバーはその下というわけ。
冒険者はその三つからなるプレートを授かるんだがギルドに入ると最初は見習いとして無印のプレートを渡される。その後ある程度認められれば試験を受けることが出来る。そこで受かれば見事ギルドメンバーとなりブロンズプレートにギルドマークをつけてもらえるそれでようやく一人前の冒険者ともいえるわけ。そして更なる功績によってマークのついたプレートの階級が上がっていく。
そんで俺は丁度ブロンズのギルドメンバーになるかどうかの試験最中ってわけ。
試験内容に関してはソロかパーティーを組んで行うもよしで試験管である身分の高いギルド公認の試験官が昇格できるかクエストをみてもらうというわけ。大体の基準がブロンズが行うクエストの中でも中々難しいものを選ぶらしい。
試験内容を待ちながら俺は街の外にある魔物の寄り付かない結界の範囲内の木に背中を預けて目をつぶったまま緊張をどうにかほぐそうとしていた。
草を踏む音が聞こえて顔を上げると胸と肩から肘までの緑色に輝く防具を身につけた長髪の男が立っていた。この男は今回の一応のパーティーメンバーであるJと名乗る男だった。
「――相変わらず余裕そうだなシーヴァ」
Jとは何回か共同クエストにて一緒になったことがありギルドに入ったのがほぼ同時期だったため何回か会話はしているがあまり波長が合わないのも現実である。
「そうか? これでも結構緊張している方なんだぜ」
やれやれといった具合に俺の前に座りこしにぶら下げたポシェットの中からキラリと輝く鉱石を取り出す。
「俺ももう少しお前みたいに若ければいいんだけどな」
「記憶無いからJの年齢の何個下か分からないや」
Jは顎に手を当てるとまじまじと顔を眺めていた。すると視線が首の方に向いた気がする。そこで何かを察すると口を開いては少しばかりバツが悪そうだった。
「首筋の傷隠したほうがいいぜ、きっと戦いの傷だとは思われるだろうが……なんだ俺のでいいならこれ使ってくれ」
そういって首に巻いていた黒いスカーフを渡された。別に俺は傷の事なんて気にしていないからいいんだがどうやら何かしら誤解を生じるような事があるようなのでここは彼の忠告を受け入れ大人しく首にスカーフを巻く事にした。
「似合ってんじゃないか」
「――おぉシーヴァおしゃれして気合はいってんじゃないか」
Jの後ろから突然現れたのはユーゴ・フェリオン、ゴールドプレートの持ち主で顔見知りの先輩というわけ。
「まぁ」
ユーゴさんが俺達に短剣を渡してきた。
「今回は奴隷商人を懲らしめにいく」
ギルドという制度もおれ自身いまいち分かってはいないのだが要するにゴールド・シルバー・ブロンズと三つのプレートの身分が存在する、ゴールドが一番身分が高く主に高難易度専門に受けてる人たちである。ブロンズやシルバーはその下というわけ。
冒険者はその三つからなるプレートを授かるんだがギルドに入ると最初は見習いとして無印のプレートを渡される。その後ある程度認められれば試験を受けることが出来る。そこで受かれば見事ギルドメンバーとなりブロンズプレートにギルドマークをつけてもらえるそれでようやく一人前の冒険者ともいえるわけ。そして更なる功績によってマークのついたプレートの階級が上がっていく。
そんで俺は丁度ブロンズのギルドメンバーになるかどうかの試験最中ってわけ。
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草を踏む音が聞こえて顔を上げると胸と肩から肘までの緑色に輝く防具を身につけた長髪の男が立っていた。この男は今回の一応のパーティーメンバーであるJと名乗る男だった。
「――相変わらず余裕そうだなシーヴァ」
Jとは何回か共同クエストにて一緒になったことがありギルドに入ったのがほぼ同時期だったため何回か会話はしているがあまり波長が合わないのも現実である。
「そうか? これでも結構緊張している方なんだぜ」
やれやれといった具合に俺の前に座りこしにぶら下げたポシェットの中からキラリと輝く鉱石を取り出す。
「俺ももう少しお前みたいに若ければいいんだけどな」
「記憶無いからJの年齢の何個下か分からないや」
Jは顎に手を当てるとまじまじと顔を眺めていた。すると視線が首の方に向いた気がする。そこで何かを察すると口を開いては少しばかりバツが悪そうだった。
「首筋の傷隠したほうがいいぜ、きっと戦いの傷だとは思われるだろうが……なんだ俺のでいいならこれ使ってくれ」
そういって首に巻いていた黒いスカーフを渡された。別に俺は傷の事なんて気にしていないからいいんだがどうやら何かしら誤解を生じるような事があるようなのでここは彼の忠告を受け入れ大人しく首にスカーフを巻く事にした。
「似合ってんじゃないか」
「――おぉシーヴァおしゃれして気合はいってんじゃないか」
Jの後ろから突然現れたのはユーゴ・フェリオン、ゴールドプレートの持ち主で顔見知りの先輩というわけ。
「まぁ」
ユーゴさんが俺達に短剣を渡してきた。
「今回は奴隷商人を懲らしめにいく」
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