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第3話
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「夏生が渚の弟だったなんて知らなかったよ」
渚を見つめながら司が口にすると渚が口を開いた。
「夏生と別れろ」
「渚が死ぬなんて思わなかったよ」
「お前が俺にしたこと忘れないし許さない」
「……」
司は渚に近づき向かい合うと耳元で囁いた。
「あれはいじめじゃない、愛情表現だ」
「あれが愛情表現だと言うのか、他の男子生徒の前で身体を重ねることが…あの出来事のせいで俺は男子生徒達に身体を求められ抵抗したら殴られた」
「可哀想に」
司が頬に触れると渚は司の手首を掴み睨んだ顔で見つめた。
「俺は夏生と別れないよ」
「司、お前」
「幽霊はおとなしく成仏しろ」
渚の手を払い除けると司は屋上から離れていった。
「……」
渚は立ち尽くしながら険しい顔でドアを見つめた。
ー陣川直人の家、寝室ー
直人は夏生をベッドに座らせ口を開いた。
「俺はリビングのソファーで寝るから夏生さんはベッドで寝て」
「俺がリビングのソファーで寝ます」
夏生はベッドから立ち上がった。
「良いからベッドで寝て」
直人は夏生をベッドに座らせた。
「直人さん、俺がここで寝て本当に良いんですか?」
「遠慮なく使って」
優しい顔で直人は寝室を出てドアを閉めた。
1人になった夏生はベッドにあがり体育座りで座ると顔を埋めながら涙を流した。
直人はリビングに向かいソファーに座っている渚に近づき側に座った。
「夏生は?」
「泣いてた」
「司に復讐するために現れたのか?」
「両親と弟が気になって様子を見に来たんだ」
「両親に会ったのか?」
「両親は俺が見えない、俺が見えるのは夏生とお前と司だけだ」
「何で俺が見えるとわかるんだよ」
「神様に尋ねたんだ、両親と夏生と直人と司は俺が見えますかと、そしたら神様が両親は見えないが夏生と直人と司は見えると言ったんだ、だから俺は姿を見せたんだ」
「渚、夏生さん、泣いてた側にいてやれ」
「そうだな」
渚がリビングから離れていくと直人はソファーに身体を倒し眠りについた。
渚は寝室の中に入り体育座りで顔を埋めながら泣いている夏生に近づきベッドに座った。
「なぜ、泣いてるんだ」
渚が声をかけると夏生は顔をあげ正座で座り涙を流しながら口を開いた。
「俺は知らないで小峠司に身体を捧げてきた、小峠司が渚さんをいじめた人だと知っていたら俺は小峠司の恋人にならなかった…ゴメンなさい…ゴメンなさい…」
「……」
渚はベッドにあがり夏生を抱きしめた。
「お前は知らなかったんだ、泣くな」
「渚さん」
「……」
渚は夏生の顔を見つめ手で涙を拭い口を開いた。
「渚さんじゃなくて、渚って呼んでくれ」
「渚…」
「可愛いな」
恥ずかしがりながら口にする夏生の姿を見て渚は微笑みその後、唇を重ねた。
「……」
「……」
渚が唇を離すと夏生と渚は見つめ合った。
その後、渚が口を開いた。
「先生は辞めて違う仕事を探したら?」
「あの学校は辞めるけど先生は辞めない」
「そうか」
「明日から別の学校を探さないと」
夏生がベッドからおりスーツを脱ぎYシャツ姿になると渚は夏生を引き寄せベッドに仰向けで寝かせ覆い被さった。
夏生が驚いた顔で見つめると渚は夏生のネクタイを外しその後、Yシャツのボタンを外し肌に触れた。
「渚…」
頬を赤らめながら夏生は顔を横に向けた。
渚は夏生の肌に触れながら「お前と俺は兄弟だけど、俺はお前と身体の関係になりたい」と口にしパンツごとズボンを脱がせ裸にした。
その瞬間、夏生の胸はドキドキ高鳴った。
渚は覆い被さりながら「夏生」と声をかけ夏生を自分の方に顔を向かせた。
「……」
ドキドキが激しく高鳴りながら夏生は渚と見つめ合った。
「嫌がることはしたくない、夏生が嫌なら行為をしない」
「嫌じゃないよ」
「夏生、良いのか?」
「うん」
夏生が頷くと渚は夏生のYシャツを脱がせ全裸にした。
そして幽霊の渚も全裸になり身体を重ねた。
夏生はエロい顔をしながら渚の行為を受け入れ続けた。
それから暫くして夏生は気を失い渚は眠る夏生を抱き寄せた。
渚を見つめながら司が口にすると渚が口を開いた。
「夏生と別れろ」
「渚が死ぬなんて思わなかったよ」
「お前が俺にしたこと忘れないし許さない」
「……」
司は渚に近づき向かい合うと耳元で囁いた。
「あれはいじめじゃない、愛情表現だ」
「あれが愛情表現だと言うのか、他の男子生徒の前で身体を重ねることが…あの出来事のせいで俺は男子生徒達に身体を求められ抵抗したら殴られた」
「可哀想に」
司が頬に触れると渚は司の手首を掴み睨んだ顔で見つめた。
「俺は夏生と別れないよ」
「司、お前」
「幽霊はおとなしく成仏しろ」
渚の手を払い除けると司は屋上から離れていった。
「……」
渚は立ち尽くしながら険しい顔でドアを見つめた。
ー陣川直人の家、寝室ー
直人は夏生をベッドに座らせ口を開いた。
「俺はリビングのソファーで寝るから夏生さんはベッドで寝て」
「俺がリビングのソファーで寝ます」
夏生はベッドから立ち上がった。
「良いからベッドで寝て」
直人は夏生をベッドに座らせた。
「直人さん、俺がここで寝て本当に良いんですか?」
「遠慮なく使って」
優しい顔で直人は寝室を出てドアを閉めた。
1人になった夏生はベッドにあがり体育座りで座ると顔を埋めながら涙を流した。
直人はリビングに向かいソファーに座っている渚に近づき側に座った。
「夏生は?」
「泣いてた」
「司に復讐するために現れたのか?」
「両親と弟が気になって様子を見に来たんだ」
「両親に会ったのか?」
「両親は俺が見えない、俺が見えるのは夏生とお前と司だけだ」
「何で俺が見えるとわかるんだよ」
「神様に尋ねたんだ、両親と夏生と直人と司は俺が見えますかと、そしたら神様が両親は見えないが夏生と直人と司は見えると言ったんだ、だから俺は姿を見せたんだ」
「渚、夏生さん、泣いてた側にいてやれ」
「そうだな」
渚がリビングから離れていくと直人はソファーに身体を倒し眠りについた。
渚は寝室の中に入り体育座りで顔を埋めながら泣いている夏生に近づきベッドに座った。
「なぜ、泣いてるんだ」
渚が声をかけると夏生は顔をあげ正座で座り涙を流しながら口を開いた。
「俺は知らないで小峠司に身体を捧げてきた、小峠司が渚さんをいじめた人だと知っていたら俺は小峠司の恋人にならなかった…ゴメンなさい…ゴメンなさい…」
「……」
渚はベッドにあがり夏生を抱きしめた。
「お前は知らなかったんだ、泣くな」
「渚さん」
「……」
渚は夏生の顔を見つめ手で涙を拭い口を開いた。
「渚さんじゃなくて、渚って呼んでくれ」
「渚…」
「可愛いな」
恥ずかしがりながら口にする夏生の姿を見て渚は微笑みその後、唇を重ねた。
「……」
「……」
渚が唇を離すと夏生と渚は見つめ合った。
その後、渚が口を開いた。
「先生は辞めて違う仕事を探したら?」
「あの学校は辞めるけど先生は辞めない」
「そうか」
「明日から別の学校を探さないと」
夏生がベッドからおりスーツを脱ぎYシャツ姿になると渚は夏生を引き寄せベッドに仰向けで寝かせ覆い被さった。
夏生が驚いた顔で見つめると渚は夏生のネクタイを外しその後、Yシャツのボタンを外し肌に触れた。
「渚…」
頬を赤らめながら夏生は顔を横に向けた。
渚は夏生の肌に触れながら「お前と俺は兄弟だけど、俺はお前と身体の関係になりたい」と口にしパンツごとズボンを脱がせ裸にした。
その瞬間、夏生の胸はドキドキ高鳴った。
渚は覆い被さりながら「夏生」と声をかけ夏生を自分の方に顔を向かせた。
「……」
ドキドキが激しく高鳴りながら夏生は渚と見つめ合った。
「嫌がることはしたくない、夏生が嫌なら行為をしない」
「嫌じゃないよ」
「夏生、良いのか?」
「うん」
夏生が頷くと渚は夏生のYシャツを脱がせ全裸にした。
そして幽霊の渚も全裸になり身体を重ねた。
夏生はエロい顔をしながら渚の行為を受け入れ続けた。
それから暫くして夏生は気を失い渚は眠る夏生を抱き寄せた。
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