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第3話
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「無事に出会ったようですね」
「想太がバケモノを操って人々を襲ってた」
蒼衣が話しかけると天使は人間の灰色猫と蒼衣を一軒家の蒼衣の家に連れていきリビングに姿を現した。
「ここ俺の家のリビング」
「あそこで話したら人々に見られるだろ」
「そうだけど何で俺の」
「そんなことより2人とも自己紹介はしたのか?」
「してない」
蒼衣と人間の灰色猫がそう口にすると神様が口を開いた。
「まずは自己紹介をしなさい」
「俺は灰色猫のリョウタ元飼い猫だ」
「桂木蒼衣です」
「リョウタを人間に変身させたのは俺です」
「あんたが、何で俺を人間にした」
少し怒った口調でリョウタが口にすると神様が口を開いた。
「良いパートナーになると思ったからお前達に白い宝石を渡したんだ、蒼衣、リョウタ、力を合わせて人々を守りなさい」
そう言って神様がその場から姿を消すとリョウタが話しかけた。
「あんた想太って奴とどういう関係なんだ」
「想太は俺の友達です」
「あんたには悪いけど人々を守るには想太って奴を倒すしかない」
「わかってます」
ソファーに座り悲しい顔で蒼衣がうつ向くとリョウタが口を開いた。
「1人になりたいだろ、お前はここにいろ俺が街の見まわりに行ってくる」
そう言って蒼衣を見つめるとリョウタは人間から灰色の猫に戻りリビングを離れていった。
1人になった蒼衣は想太と一緒にスマホで撮った写真を見つめながら口を開いた。
「想太…命を奪いたくない…想太…」
口にした後、スマホが鳴った。
通話ボタンを押し耳にあて「もしもし」と蒼衣が口にすると美緒が口を開いた。
「想太の恋人の美緒です」
「喫茶店にいた」
「そうです」
「想太は側にいますか?」
「いません」
「そうですか」
「今、1人ですか?」
「1人ですが…」
「想太、良いわよ」
「もしもし、美緒さん…」
美緒との通話が切れ蒼衣がスマホをテーブルに置くと足首まで長いコート姿の想太が現れた。
「蒼衣」
「想太!」
驚いた顔で蒼衣がソファーから立ち上がると想太は近づき口を開いた。
「バケモノを倒した男はいないのか」
「想太、何で人々を襲うんだ、何があったんだ」
「お前が喫茶店を出ていったあと謎の声が俺の願いを叶えてやると言ったんだ…俺は蒼衣と両思いになりたいと言った…そして俺は力を手に入れた」
「美緒さんがいるのに何で…」
「お前を忘れるために美緒と付き合い恋人同士になった好きで付き合った訳じゃない」
「最低だな」
「……」
蒼衣に最低と言われ笑みを浮かべると想太は蒼衣の顎を掴み口を開いた。
「蒼衣、俺のものになって」
「今の想太は俺の友達の想太じゃない」
「俺のキスで蒼衣の心をものにしてやる」
そう言って想太が蒼衣の唇を奪おうとしたその時、見まわりに行っていたリョウタが灰色の髪に灰色の瞳に灰色の尻尾、白いタキシードに白いマントを羽織った人間の姿で現れ話しかけた。
「蒼衣から離れろ」
「良いところだったのに」
そう言って想太は蒼衣の顎から手を離し振り返るとリョウタに目を向けた。
「大丈夫か?」
「大丈夫です」
リョウタに話しかけられた蒼衣が返事をすると想太は何もせずその場から姿を消した。
「見まわりをしてたんだけど嫌な気配を感じたから戻ってきたんだ」
「助かりました」
「俺が見張ってるからゆっくり休め」
「ありがとうございます」
お辞儀をし顔をあげると蒼衣とリョウタは寝室に向かい蒼衣がベッドで眠りにつくとリョウタは壁に近づき体育座りで座り壁にもたれながら蒼衣を見守った。
「想太がバケモノを操って人々を襲ってた」
蒼衣が話しかけると天使は人間の灰色猫と蒼衣を一軒家の蒼衣の家に連れていきリビングに姿を現した。
「ここ俺の家のリビング」
「あそこで話したら人々に見られるだろ」
「そうだけど何で俺の」
「そんなことより2人とも自己紹介はしたのか?」
「してない」
蒼衣と人間の灰色猫がそう口にすると神様が口を開いた。
「まずは自己紹介をしなさい」
「俺は灰色猫のリョウタ元飼い猫だ」
「桂木蒼衣です」
「リョウタを人間に変身させたのは俺です」
「あんたが、何で俺を人間にした」
少し怒った口調でリョウタが口にすると神様が口を開いた。
「良いパートナーになると思ったからお前達に白い宝石を渡したんだ、蒼衣、リョウタ、力を合わせて人々を守りなさい」
そう言って神様がその場から姿を消すとリョウタが話しかけた。
「あんた想太って奴とどういう関係なんだ」
「想太は俺の友達です」
「あんたには悪いけど人々を守るには想太って奴を倒すしかない」
「わかってます」
ソファーに座り悲しい顔で蒼衣がうつ向くとリョウタが口を開いた。
「1人になりたいだろ、お前はここにいろ俺が街の見まわりに行ってくる」
そう言って蒼衣を見つめるとリョウタは人間から灰色の猫に戻りリビングを離れていった。
1人になった蒼衣は想太と一緒にスマホで撮った写真を見つめながら口を開いた。
「想太…命を奪いたくない…想太…」
口にした後、スマホが鳴った。
通話ボタンを押し耳にあて「もしもし」と蒼衣が口にすると美緒が口を開いた。
「想太の恋人の美緒です」
「喫茶店にいた」
「そうです」
「想太は側にいますか?」
「いません」
「そうですか」
「今、1人ですか?」
「1人ですが…」
「想太、良いわよ」
「もしもし、美緒さん…」
美緒との通話が切れ蒼衣がスマホをテーブルに置くと足首まで長いコート姿の想太が現れた。
「蒼衣」
「想太!」
驚いた顔で蒼衣がソファーから立ち上がると想太は近づき口を開いた。
「バケモノを倒した男はいないのか」
「想太、何で人々を襲うんだ、何があったんだ」
「お前が喫茶店を出ていったあと謎の声が俺の願いを叶えてやると言ったんだ…俺は蒼衣と両思いになりたいと言った…そして俺は力を手に入れた」
「美緒さんがいるのに何で…」
「お前を忘れるために美緒と付き合い恋人同士になった好きで付き合った訳じゃない」
「最低だな」
「……」
蒼衣に最低と言われ笑みを浮かべると想太は蒼衣の顎を掴み口を開いた。
「蒼衣、俺のものになって」
「今の想太は俺の友達の想太じゃない」
「俺のキスで蒼衣の心をものにしてやる」
そう言って想太が蒼衣の唇を奪おうとしたその時、見まわりに行っていたリョウタが灰色の髪に灰色の瞳に灰色の尻尾、白いタキシードに白いマントを羽織った人間の姿で現れ話しかけた。
「蒼衣から離れろ」
「良いところだったのに」
そう言って想太は蒼衣の顎から手を離し振り返るとリョウタに目を向けた。
「大丈夫か?」
「大丈夫です」
リョウタに話しかけられた蒼衣が返事をすると想太は何もせずその場から姿を消した。
「見まわりをしてたんだけど嫌な気配を感じたから戻ってきたんだ」
「助かりました」
「俺が見張ってるからゆっくり休め」
「ありがとうございます」
お辞儀をし顔をあげると蒼衣とリョウタは寝室に向かい蒼衣がベッドで眠りにつくとリョウタは壁に近づき体育座りで座り壁にもたれながら蒼衣を見守った。
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