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最終話
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宙に浮いたまま白水晶の中で眠っている良樹の姿を見つめて1年がたった。
隼平と猫の白猫とあやねは心配になってきた。
「白水晶の中で眠り続けて1年がたったぞ、良樹を起こさないで大丈夫なのか?」
隼平の問いに猫の白猫が口を開いた。
「白水晶を信じるんだ」
「お兄ちゃん…目を覚まして」
悲しげな顔で見つめながらあやねが口にしたその時、魔方陣が現れ渉と渉と手を組んだ着物姿の泰子(やすこ)が現れた。
「渉!どうしてここに!」
驚いた顔で隼平と猫の白猫とあやねが見つめると渉が口を開いた。
「この部屋は俺が作った部屋だ、良樹やお前達の気を感じていた」
「話を終わりにして、始めましょうか」
「そうだな」
泰子の言葉に返事をすると渉は隼平と猫の白猫とあやねの真下に魔方陣を出現させ動きを止めた。
「何だこれ」
「動けない」
「お前達の力じゃ俺が作った魔方陣は崩れない」
隼平とあやねに向かって渉が口にすると泰子が口を開いた。
「渉、始めましょうか」
「あぁ」
返事をすると渉と泰子は目線を良樹に向け泰子は左右の手を向け光線を放った。
「良樹!」
「お兄ちゃん!」
隼平とあやねが叫んだ。
その時、白水晶の中から良樹が現れ光線を手で弾き飛ばした。
その後、良樹は宙に浮いたまま指輪に触れ白いタキシードに白いマントを羽織った戦士に変身した。
そして良樹は身体の中にある白い矢を出現させ掴むと構えた。
すると透明な弓が現れ白い矢がセットされた。
「そんなもので俺を倒せると思っているのか」
そう言って渉が黒い光線を放つと良樹は白い矢を放った。
黒い光線と白い矢はぶつかり合った。
「良樹、おとなしく俺のものになれ」
そう言って渉がたくさんの黒い光線を放つと良樹は掴んでいる透明な弓に力を込めた。
「俺に白い矢に力を…渉を倒せる力を授けてくれ」
言葉後、透明な弓は姿を現し剣先型の弓に変身した。
「これを放てば渉を倒せるんだね…わかった」
そう言って全ての力を弓に込めると良樹は剣先型の弓を放った。
白い矢だけで黒い光線とぶつかり合っていた白い矢は剣先型の弓が加わったことで力が倍になり黒い光線を倒し続けた。
そして白い矢と剣先型の弓は渉に向かっていった。
「こんなもの」
そう言って結界で白い矢と剣先型の弓を防ぐも力が倍になった白い矢と剣先型の弓には通用せず白い矢と剣先型の弓は結界を壊しそのまま渉の身体に突き刺さった。
その後、渉は「うああー」と叫びながら姿が消え白い矢と剣先型の弓はひとつになりそのまま白水晶でできた指輪の中に入った。
宙に浮いている良樹が降り立ち目線を向けると泰子が良樹に向かって口を開いた。
「良樹、また会いましょう」
そう言って泰子が部屋から姿を消すと良樹は魔方陣を消し隼平と猫の白猫とあやねを自由にした。
「お兄ちゃん!」
口にするとあやねは良樹に近づき抱きついた。
良樹はあやねを抱きしめ口を開いた。
「大丈夫か?」
「お兄ちゃんが助けてくれたから大丈夫」
「隼平とシロも大丈夫か?」
隼平と猫の白猫に向かって良樹が口にすると隼平と猫の白猫が口を開いた。
「大丈夫だ」
「俺も大丈夫だ」
「良かった」
「女を逃がして良かったのか?」
隼平が問いかけると良樹が口を開いた。
「襲ってこない相手を倒しても意味ないだろ」
「そうだけど」
「襲ってきたら戦えば良い」
「そうだな」
会話後、隼平と良樹は優しく微笑み合った。
その姿を見て猫の白猫があやねに向かって口を開いた。
「あやね、ホテルに戻るぞ」
「お兄ちゃん、行こう」
「良樹は隼平と話があるそうだ」
そう言って人間になると白猫はあやねを良樹から離れさせ姿を消した。
良樹が変身を解き私服姿に戻ると隼平は近づき抱きしめた。
「どうした?」
「お前が渉のものにならなくて良かった」
「隼平」
「……」
隼平が離れ目線を向けると良樹は顔を近づけ唇を重ねた。
その後、良樹は唇を離し驚いた顔で見つめる隼平に向かって口を開いた。
「俺が白水晶の中で眠ってたとき隼平の心の言葉を聞いた」
「俺の心の言葉?」
「俺の力で愛している良樹が目を覚ますならいくらでもやるから良樹、目を覚ましてくれって」
「……」
「嬉しかった」
頬を赤らめる隼平に良樹が口にすると隼平が口を開いた。
「今の俺の気持ちを言うから返事をしてくれ」
「わかった」
「お前と交わりたいそれとお前と付き合いたい」
「返事して良いか」
「……」
隼平が頷くと良樹が口を開いた。
「OK」
「OKってことは」
「俺もお前と交わりたいし付き合いたい…だからキスしたんだ」
「良樹」
「何だよ」
隼平と良樹は見つめ合いその後、唇を交わすと全裸になり身体を重ねた。
ー翌日ー
両思いになった良樹と隼平は渉が作った部屋を離れホテルに戻った。
そして良樹はオーナーの仕事に戻り隼平はホテルスタッフに戻った。
その頃、泰子は新たなパートナーを見つけるため人混みの中を着物姿で歩いていた。
完結
隼平と猫の白猫とあやねは心配になってきた。
「白水晶の中で眠り続けて1年がたったぞ、良樹を起こさないで大丈夫なのか?」
隼平の問いに猫の白猫が口を開いた。
「白水晶を信じるんだ」
「お兄ちゃん…目を覚まして」
悲しげな顔で見つめながらあやねが口にしたその時、魔方陣が現れ渉と渉と手を組んだ着物姿の泰子(やすこ)が現れた。
「渉!どうしてここに!」
驚いた顔で隼平と猫の白猫とあやねが見つめると渉が口を開いた。
「この部屋は俺が作った部屋だ、良樹やお前達の気を感じていた」
「話を終わりにして、始めましょうか」
「そうだな」
泰子の言葉に返事をすると渉は隼平と猫の白猫とあやねの真下に魔方陣を出現させ動きを止めた。
「何だこれ」
「動けない」
「お前達の力じゃ俺が作った魔方陣は崩れない」
隼平とあやねに向かって渉が口にすると泰子が口を開いた。
「渉、始めましょうか」
「あぁ」
返事をすると渉と泰子は目線を良樹に向け泰子は左右の手を向け光線を放った。
「良樹!」
「お兄ちゃん!」
隼平とあやねが叫んだ。
その時、白水晶の中から良樹が現れ光線を手で弾き飛ばした。
その後、良樹は宙に浮いたまま指輪に触れ白いタキシードに白いマントを羽織った戦士に変身した。
そして良樹は身体の中にある白い矢を出現させ掴むと構えた。
すると透明な弓が現れ白い矢がセットされた。
「そんなもので俺を倒せると思っているのか」
そう言って渉が黒い光線を放つと良樹は白い矢を放った。
黒い光線と白い矢はぶつかり合った。
「良樹、おとなしく俺のものになれ」
そう言って渉がたくさんの黒い光線を放つと良樹は掴んでいる透明な弓に力を込めた。
「俺に白い矢に力を…渉を倒せる力を授けてくれ」
言葉後、透明な弓は姿を現し剣先型の弓に変身した。
「これを放てば渉を倒せるんだね…わかった」
そう言って全ての力を弓に込めると良樹は剣先型の弓を放った。
白い矢だけで黒い光線とぶつかり合っていた白い矢は剣先型の弓が加わったことで力が倍になり黒い光線を倒し続けた。
そして白い矢と剣先型の弓は渉に向かっていった。
「こんなもの」
そう言って結界で白い矢と剣先型の弓を防ぐも力が倍になった白い矢と剣先型の弓には通用せず白い矢と剣先型の弓は結界を壊しそのまま渉の身体に突き刺さった。
その後、渉は「うああー」と叫びながら姿が消え白い矢と剣先型の弓はひとつになりそのまま白水晶でできた指輪の中に入った。
宙に浮いている良樹が降り立ち目線を向けると泰子が良樹に向かって口を開いた。
「良樹、また会いましょう」
そう言って泰子が部屋から姿を消すと良樹は魔方陣を消し隼平と猫の白猫とあやねを自由にした。
「お兄ちゃん!」
口にするとあやねは良樹に近づき抱きついた。
良樹はあやねを抱きしめ口を開いた。
「大丈夫か?」
「お兄ちゃんが助けてくれたから大丈夫」
「隼平とシロも大丈夫か?」
隼平と猫の白猫に向かって良樹が口にすると隼平と猫の白猫が口を開いた。
「大丈夫だ」
「俺も大丈夫だ」
「良かった」
「女を逃がして良かったのか?」
隼平が問いかけると良樹が口を開いた。
「襲ってこない相手を倒しても意味ないだろ」
「そうだけど」
「襲ってきたら戦えば良い」
「そうだな」
会話後、隼平と良樹は優しく微笑み合った。
その姿を見て猫の白猫があやねに向かって口を開いた。
「あやね、ホテルに戻るぞ」
「お兄ちゃん、行こう」
「良樹は隼平と話があるそうだ」
そう言って人間になると白猫はあやねを良樹から離れさせ姿を消した。
良樹が変身を解き私服姿に戻ると隼平は近づき抱きしめた。
「どうした?」
「お前が渉のものにならなくて良かった」
「隼平」
「……」
隼平が離れ目線を向けると良樹は顔を近づけ唇を重ねた。
その後、良樹は唇を離し驚いた顔で見つめる隼平に向かって口を開いた。
「俺が白水晶の中で眠ってたとき隼平の心の言葉を聞いた」
「俺の心の言葉?」
「俺の力で愛している良樹が目を覚ますならいくらでもやるから良樹、目を覚ましてくれって」
「……」
「嬉しかった」
頬を赤らめる隼平に良樹が口にすると隼平が口を開いた。
「今の俺の気持ちを言うから返事をしてくれ」
「わかった」
「お前と交わりたいそれとお前と付き合いたい」
「返事して良いか」
「……」
隼平が頷くと良樹が口を開いた。
「OK」
「OKってことは」
「俺もお前と交わりたいし付き合いたい…だからキスしたんだ」
「良樹」
「何だよ」
隼平と良樹は見つめ合いその後、唇を交わすと全裸になり身体を重ねた。
ー翌日ー
両思いになった良樹と隼平は渉が作った部屋を離れホテルに戻った。
そして良樹はオーナーの仕事に戻り隼平はホテルスタッフに戻った。
その頃、泰子は新たなパートナーを見つけるため人混みの中を着物姿で歩いていた。
完結
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