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第5話
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「敵がどうしてここに」
驚いた口調で良樹が口にすると渉が口を開いた。
「倫太郎君、頼むね」
「はい」
返事をすると倫太郎は良樹の背後に立ち身体を掴んだ。
「倫太郎?」
「すぐ終わるから心配するな」
「倫太郎、離せ」
「渉様が来た」
「渉様?」
倫太郎に顔を向けながら会話をしていた良樹は近づいてきた渉に顎を掴まれ顔を倫太郎から渉に向けられた。
「怒った時の君の力は素晴らしい、もう一度、見たい」
「……」
「倫太郎君」
「はい」
返事をし倫太郎が離れると渉は良樹の顎から手を離し良樹を壁の方に突き飛ばすと壁に固定し口を開いた。
「そこで見ていろ」
「……」
壁から離れようと良樹がもがき始めると渉は黒い弓矢を出現させ構えながら倫太郎に向けた。
「倫太郎、逃げろ」
良樹の言葉後、渉は矢を放った。
放たれた矢は倫太郎の腹に突き刺さり光に包まれながら倫太郎はうつ伏せで倒れた。
「金水晶は出てこないか」
「倫太郎!」
口にすると良樹は再びもがき始めた。
渉は良樹に近づき口を開いた。
「俺がお前の友の命を奪った」
「……」
もがいていた良樹が睨みつけると渉が口を開いた。
「良い顔だ」
「何で…倫太郎の命を奪った」
「お前の怒り顔が見たいから」
「それだけのために倫太郎は…」
口にしたその時、白いオーラに包まれながら良樹は固定から自由になりその後、白いオーラは消え良樹はうつ伏せで倒れた。
「怒りが弱かったようだな」
そう言って渉が指を鳴らすと死んだはずの倫太郎が目を覚まし立ち上がった。
「倫太郎君」
「はい」
返事をし倫太郎が近づくと渉が耳元で囁いた。
「良樹のことが好きなら思いを伝えろ、そして交われ」
「交われって」
倫太郎が頬を赤らめると渉は倫太郎の左手を掴み黒水晶でできた指輪を薬指にはめた。
その後、渉はその場から消えた。
2人きりになった倫太郎はうつ伏せで倒れている良樹の身体を仰向けに向け覆い被さると無言で唇を重ねた。
それから暫くして目を覚ますと良樹は驚き身体を起こしながら倫太郎を離れさせると口を開いた。
「倫太郎!生きてたんだな、良かった」
「良樹…」
名を口にすると倫太郎は立ち上がった良樹を壁に押しつけ口を開いた。
「良樹のこと好きだ」
「え…」
「良樹」
興奮が止まらない倫太郎は良樹を床に押し倒し唇を重ねるとその後、唇を離し良樹の上服を引き裂いた。
「倫太郎、やめろ」
「良樹」
名を口にし白衣を脱ぐと倫太郎は良樹の上半身に触れながらズボンを足首まで脱がせ身体を重ねた。
「やめろ、倫太郎」
抵抗しながら良樹は倫太郎に身体を奪われ続けその後、気を失うとドアが開き人間になった白猫が現れた。
驚いた口調で良樹が口にすると渉が口を開いた。
「倫太郎君、頼むね」
「はい」
返事をすると倫太郎は良樹の背後に立ち身体を掴んだ。
「倫太郎?」
「すぐ終わるから心配するな」
「倫太郎、離せ」
「渉様が来た」
「渉様?」
倫太郎に顔を向けながら会話をしていた良樹は近づいてきた渉に顎を掴まれ顔を倫太郎から渉に向けられた。
「怒った時の君の力は素晴らしい、もう一度、見たい」
「……」
「倫太郎君」
「はい」
返事をし倫太郎が離れると渉は良樹の顎から手を離し良樹を壁の方に突き飛ばすと壁に固定し口を開いた。
「そこで見ていろ」
「……」
壁から離れようと良樹がもがき始めると渉は黒い弓矢を出現させ構えながら倫太郎に向けた。
「倫太郎、逃げろ」
良樹の言葉後、渉は矢を放った。
放たれた矢は倫太郎の腹に突き刺さり光に包まれながら倫太郎はうつ伏せで倒れた。
「金水晶は出てこないか」
「倫太郎!」
口にすると良樹は再びもがき始めた。
渉は良樹に近づき口を開いた。
「俺がお前の友の命を奪った」
「……」
もがいていた良樹が睨みつけると渉が口を開いた。
「良い顔だ」
「何で…倫太郎の命を奪った」
「お前の怒り顔が見たいから」
「それだけのために倫太郎は…」
口にしたその時、白いオーラに包まれながら良樹は固定から自由になりその後、白いオーラは消え良樹はうつ伏せで倒れた。
「怒りが弱かったようだな」
そう言って渉が指を鳴らすと死んだはずの倫太郎が目を覚まし立ち上がった。
「倫太郎君」
「はい」
返事をし倫太郎が近づくと渉が耳元で囁いた。
「良樹のことが好きなら思いを伝えろ、そして交われ」
「交われって」
倫太郎が頬を赤らめると渉は倫太郎の左手を掴み黒水晶でできた指輪を薬指にはめた。
その後、渉はその場から消えた。
2人きりになった倫太郎はうつ伏せで倒れている良樹の身体を仰向けに向け覆い被さると無言で唇を重ねた。
それから暫くして目を覚ますと良樹は驚き身体を起こしながら倫太郎を離れさせると口を開いた。
「倫太郎!生きてたんだな、良かった」
「良樹…」
名を口にすると倫太郎は立ち上がった良樹を壁に押しつけ口を開いた。
「良樹のこと好きだ」
「え…」
「良樹」
興奮が止まらない倫太郎は良樹を床に押し倒し唇を重ねるとその後、唇を離し良樹の上服を引き裂いた。
「倫太郎、やめろ」
「良樹」
名を口にし白衣を脱ぐと倫太郎は良樹の上半身に触れながらズボンを足首まで脱がせ身体を重ねた。
「やめろ、倫太郎」
抵抗しながら良樹は倫太郎に身体を奪われ続けその後、気を失うとドアが開き人間になった白猫が現れた。
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