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第6話
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「羽場広勝」
寿子が声をかけた。
広勝は振り返り寿子を見つめ口を開いた。
「筧さんに何で言ったんだ」
「あなたの本当の姿を言ったほうが良いと思って筧さんに言ったの」
「俺のお父さんは事故で死んだ…何が幸せだ」
「広勝」
「俺を三毛猫に戻してくれ」
「三毛猫に戻さない」
「お父さんと一緒に過ごしたかったのにお父さんは事故で死んだ」
広勝は背を向けた。
寿子は魔法の杖で広勝を眠らせ広勝は倒れた。
その後、寿子は広勝を連れて筧の家に向かった。
寿子は広勝を家の前に寝かせ筧の元に向かった。
「筧洋平」
「……」
頭を抱えていた筧は寿子に目を向けた。
「家の前に居る人物、お願いね」
「……」
ベッドに座りながら筧は姿を消した寿子を見つめた。
筧は部屋を出て玄関に向かった。
靴を履き玄関のドアを開き外に出ると広勝が倒れていた。
筧は広勝をお姫様抱っこしそのまま中に入ると靴を脱ぎ部屋に向かった。
広勝をベッドに仰向けで寝かせ筧はベッドに座った。
それから暫くして広勝は目を覚まし身体を起こし声をかけた。
「筧さん…」
「……」
ベッドから立ち上がり筧は背を向け続けた。
「俺は名も無い野良猫の三毛猫でした、突然、魔法使いが俺の前に現れて人間にしました」
「……」
「何が幸せにだ、野良猫だった頃のほうが幸せだった…三毛猫に戻って野良猫として暮らしたい」
「……」
筧は振り返り広勝を抱きしめた。
広勝は驚いた。
「俺と一緒に幸せにならないか」
「筧さん…俺の本当の姿は野良猫です、野良猫が幸せになるなんて…」
「俺の目の前に居る人物は野良猫じゃない、人間の羽場広勝だ」
筧は見つめた。
「筧さん…」
広勝も見つめ筧と広勝は見つめ合った。
「お母さんに俺達のこと認めてもらおう」
「筧さん、俺のこと可哀想だからそんなことを…」
「広勝のこと嫌いなら身体の関係になったりしない」
「筧さん」
「洋平って呼んで、俺も広勝って呼ぶから」
「筧…洋平さん…」
広勝は嬉し涙を流した。
「広勝、泣くな」
筧と広勝は唇を重ねた。
その後、筧と広勝は身体を重ね愛し合った。
1週間後、筧は黒いスーツ姿で羽場家に1人で向かった。
「筧先生」
「お参りさせてください」
「どうぞ」
広子は筧を仏壇の前に連れて行った。
筧は座布団に座り線香をあげ手を合わせ参った。
広子は背後に座り見つめた。
筧は振り返り広子にお辞儀をし広子もお辞儀をした。
その後、筧と広子は顔をあげ広子が口を開いた。
「広勝は筧先生の家に居るんですか?」
「はい」
「広勝にお父さんに会いに来なさいと伝えてください」
「羽場勝也先生とお母様に伝えたいことがあるので明日、広勝と一緒に来ます」
そう伝えると筧は羽場家を離れ自宅に向かった。
その頃、広勝は黒い上服に茶色のズボン姿でベッドに座っていた。
「お父さん…」
それから暫くして筧が戻ってきた。
「広勝」
筧は広勝の側に座った。
広勝は筧を見つめた。
「……」
「明日、俺と一緒にお父さんとお母さんに会いに行こう」
「……」
「お母さんからお前に伝言だ」
「お父さんに会いに来なさいって」
「……」
広勝は無言でうつ向いた。
そして翌日、筧と広勝は黒いスーツ姿で羽場家に向かった。
広勝は線香をあげ手を合わせ参った。
そして筧が口を開いた。
「羽場勝也先生と羽場広子さんに大事な話があります」
「何でしょうか?」
「筧洋平と羽場広勝のお付き合いを認めてください」
「……」
「……」
突然の筧の告白に広子と広勝は驚いた。
「俺は本気で広勝さんを愛しています、お付き合いを認めてくださいお願いします」
筧は広子に向ってお辞儀をした。
「顔をあげてください」
「……」
筧は顔をあげ広子を見つめた。
広子は口を開いた。
「広勝のことよろしくお願いします」
「お母さん…」
広勝が声をかけると広子は広勝を抱きしめた。
「魔法使いの人から広勝のこと聞いた」
「……」
「あなたは私と勝也さんの大事な息子」
「……」
「筧先生と幸せになりなさい」
「ありがとう…お母さん…」
広子に抱きしめられながら広勝は嬉し涙を流した。
寿子が声をかけた。
広勝は振り返り寿子を見つめ口を開いた。
「筧さんに何で言ったんだ」
「あなたの本当の姿を言ったほうが良いと思って筧さんに言ったの」
「俺のお父さんは事故で死んだ…何が幸せだ」
「広勝」
「俺を三毛猫に戻してくれ」
「三毛猫に戻さない」
「お父さんと一緒に過ごしたかったのにお父さんは事故で死んだ」
広勝は背を向けた。
寿子は魔法の杖で広勝を眠らせ広勝は倒れた。
その後、寿子は広勝を連れて筧の家に向かった。
寿子は広勝を家の前に寝かせ筧の元に向かった。
「筧洋平」
「……」
頭を抱えていた筧は寿子に目を向けた。
「家の前に居る人物、お願いね」
「……」
ベッドに座りながら筧は姿を消した寿子を見つめた。
筧は部屋を出て玄関に向かった。
靴を履き玄関のドアを開き外に出ると広勝が倒れていた。
筧は広勝をお姫様抱っこしそのまま中に入ると靴を脱ぎ部屋に向かった。
広勝をベッドに仰向けで寝かせ筧はベッドに座った。
それから暫くして広勝は目を覚まし身体を起こし声をかけた。
「筧さん…」
「……」
ベッドから立ち上がり筧は背を向け続けた。
「俺は名も無い野良猫の三毛猫でした、突然、魔法使いが俺の前に現れて人間にしました」
「……」
「何が幸せにだ、野良猫だった頃のほうが幸せだった…三毛猫に戻って野良猫として暮らしたい」
「……」
筧は振り返り広勝を抱きしめた。
広勝は驚いた。
「俺と一緒に幸せにならないか」
「筧さん…俺の本当の姿は野良猫です、野良猫が幸せになるなんて…」
「俺の目の前に居る人物は野良猫じゃない、人間の羽場広勝だ」
筧は見つめた。
「筧さん…」
広勝も見つめ筧と広勝は見つめ合った。
「お母さんに俺達のこと認めてもらおう」
「筧さん、俺のこと可哀想だからそんなことを…」
「広勝のこと嫌いなら身体の関係になったりしない」
「筧さん」
「洋平って呼んで、俺も広勝って呼ぶから」
「筧…洋平さん…」
広勝は嬉し涙を流した。
「広勝、泣くな」
筧と広勝は唇を重ねた。
その後、筧と広勝は身体を重ね愛し合った。
1週間後、筧は黒いスーツ姿で羽場家に1人で向かった。
「筧先生」
「お参りさせてください」
「どうぞ」
広子は筧を仏壇の前に連れて行った。
筧は座布団に座り線香をあげ手を合わせ参った。
広子は背後に座り見つめた。
筧は振り返り広子にお辞儀をし広子もお辞儀をした。
その後、筧と広子は顔をあげ広子が口を開いた。
「広勝は筧先生の家に居るんですか?」
「はい」
「広勝にお父さんに会いに来なさいと伝えてください」
「羽場勝也先生とお母様に伝えたいことがあるので明日、広勝と一緒に来ます」
そう伝えると筧は羽場家を離れ自宅に向かった。
その頃、広勝は黒い上服に茶色のズボン姿でベッドに座っていた。
「お父さん…」
それから暫くして筧が戻ってきた。
「広勝」
筧は広勝の側に座った。
広勝は筧を見つめた。
「……」
「明日、俺と一緒にお父さんとお母さんに会いに行こう」
「……」
「お母さんからお前に伝言だ」
「お父さんに会いに来なさいって」
「……」
広勝は無言でうつ向いた。
そして翌日、筧と広勝は黒いスーツ姿で羽場家に向かった。
広勝は線香をあげ手を合わせ参った。
そして筧が口を開いた。
「羽場勝也先生と羽場広子さんに大事な話があります」
「何でしょうか?」
「筧洋平と羽場広勝のお付き合いを認めてください」
「……」
「……」
突然の筧の告白に広子と広勝は驚いた。
「俺は本気で広勝さんを愛しています、お付き合いを認めてくださいお願いします」
筧は広子に向ってお辞儀をした。
「顔をあげてください」
「……」
筧は顔をあげ広子を見つめた。
広子は口を開いた。
「広勝のことよろしくお願いします」
「お母さん…」
広勝が声をかけると広子は広勝を抱きしめた。
「魔法使いの人から広勝のこと聞いた」
「……」
「あなたは私と勝也さんの大事な息子」
「……」
「筧先生と幸せになりなさい」
「ありがとう…お母さん…」
広子に抱きしめられながら広勝は嬉し涙を流した。
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