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最終話
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「お前か俺をここに運んだのは」
「その通り」
翡翠の問いにトリンがそう答えると翡翠が口を開いた。
「俺をここに運んだ目的は何だ」
「アベンチュリンの為にお前を元の翡翠に戻す」
「虹色クリスタルを手に入れて俺は最強の男となる」
「……」
「邪魔をする奴は許さない」
そう言って黒翡翠でできた剣を翡翠が構えるとトリンが口を開いた。
「俺達は翡翠、お前を元に戻すために恵一に力を授けた」
「俺達?」
「皆」
トリンの合図と共にリンとチルとサンが現れると翡翠が驚いた顔で見つめた。
「お前達が俺の前に現れても俺が元の俺に戻ることはない」
「翡翠、お前の目的は何だ、何で虹色クリスタルを探してるんだ」
サンの問いに翡翠が答えた。
「虹色クリスタルに強くして貰ってアベンチュリンに告白をする」
「それがお前が虹色クリスタルを探してる理由?」
「悪いか」
驚いた顔で見つめるトリンとリンとチルとサンに向かって怒った口調で翡翠が口にすると恵一が現れた。
「何で森林から出られないんだ」
そう言って恵一はトリンとリンとチルとサンの姿に驚いた。
「何で皆、ここにいるんですか?」
「皆、集まるとはな」
「え…」
翡翠が見つめる先を見つめた恵一は近づいてくるアベンチュリンと紗香と俊彦に驚いた。
「紗香!俊彦!」
「お兄ちゃん!」
紗香と俊彦がアベンチュリンから離れ恵一に近づくとアベンチュリンが翡翠に向かって口を開いた。
「翡翠の目的、聞いた」
「……」
翡翠が頬を赤らめるとアベンチュリンは翡翠に近づき抱きしめた。
突然のアベンチュリンの行動にトリンとリンとチルとサンと翡翠が驚くと翡翠を抱きしめながらアベンチュリンが口を開いた。
「虹色クリスタルを使わなくても告白してくれればOKを出したのに」
「え…」
「……」
翡翠から離れアベンチュリンは自分の気持ちを口にした。
「翡翠のこと好きだ、俺と付き合ってください」
「俺を元に戻すために言ってるなら」
「俺は本気で言ってる」
そう言ってアベンチュリンは顔を近づけ翡翠の唇を奪った。
「……」
「……」
アベンチュリンが唇を離し驚く翡翠の顔を見つめると蓮の形をした虹色クリスタルが宙に浮いたまま2個、現れた。
皆の目線が蓮の形をした虹色クリスタルに向くと翡翠が口を開いた。
「虹色クリスタルは1個のはずだが2個あるとは思わなかったな」
「お兄ちゃん!俊彦さん!」
「……」
紗香の声で目線を虹色クリスタルから恵一と俊彦に向けるとアベンチュリンと翡翠とトリンとリンとチルとサンは驚いた。
「皆、どうしたんですか?」
「恵一、髪の色が虹色になってる」
「そう言う俊彦の髪の色も虹色になってる」
「そして服も虹色の足首まで長い服に変わった」
「そして服も虹色の足首まで長い服に変わった」
恵一と俊彦が見つめ合いながら同時に口にすると2個の虹色クリスタルが1個の虹色クリスタルになりその後、虹色の剣に変身した。
その後、虹色の剣は宙に浮いたまま恵一に近づき恵一はその剣を掴んだ。
恵一は虹色クリスタルの言葉を聞き口を開いた。
「虹色クリスタルの言葉を言います、剣を翡翠の胸に刺せって」
「それで俺が元に戻れるならやってくれ」
「翡翠」
「アベンチュリン、元に戻れたらお前に告白をする」
「待ってる」
「恵一、やってくれ」
そう言って翡翠が目を閉じると恵一が俊彦に向かって口を開いた。
「俊彦、お前の力をこの剣に送り込んでくれ」
「わかった」
返事をすると俊彦は剣を掴んでいる恵一の手に触れ力を送った。
30秒後、恵一が口を開いた。
「俊彦、もう良いよ、ありがとう」
口にした後、俊彦の手が離れると恵一は翡翠に向かって口を開いた。
「翡翠さん、行きます」
「あぁ」
目を閉じながら翡翠が返事をすると恵一は虹色の剣を翡翠の胸に向けながら向かっていくとそのまま突き刺した。
その後、恵一が剣から手を離し離れると翡翠は胸に剣を突き刺したまま仰向けで倒れた。
「翡翠」
心配そうな顔でアベンチュリンが見つめていると虹色の剣が翡翠の胸から離れそのまま蓮の形をした虹色クリスタルに戻ると恵一の身体の中に入った。
「翡翠」
翡翠の身体を抱き起こしながらアベンチュリンが見つめると翡翠の目が開いた。
「…アベンチュリン…」
「翡翠」
アベンチュリンが抱きしめると翡翠が口を開いた。
「アベンチュリン、好きだ…俺と付き合ってくれ」
翡翠が告白するとアベンチュリンは翡翠の顔を見つめながら「俺も好きだ」と言って唇を重ねた。
「良かった」
アベンチュリンと翡翠の姿を見つめながら微笑んでいると突然、ふらつき恵一が倒れた。
「恵一!」
「お兄ちゃん!」
「見るから部屋に運んで」
そう言ってトリンが森林の中に部屋を出現させると俊彦は恵一をお姫様抱っこしながら部屋の中には入りベッドに仰向けで寝かせた。
「外で待ってて」
「よろしくお願いします」
恵一をトリンに任せ俊彦は部屋を出た。
「虹色クリスタルが身体の中に入ったからふらつき倒れたんじゃないのか」
「……」
翡翠の言葉に俊彦が心配そうな顔で黙り込むとアベンチュリンが口を開いた。
「トリンに任せておけば大丈夫だから」
「はい」
俊彦が返事をする頃、トリンは恵一の手首に触れながら体調を見ていた。
「俺達の宝石や虹色クリスタルが身体の中に入っているから力を奪われたんだな、宝石や虹色クリスタルを受け止められる力が恵一にあれば倒れることもないんだが」
手首に触れながらトリンが口にすると蓮の形をした虹色クリスタルが恵一の身体の中から現れた。
恵一の手首に触れている手を離れさせトリンは目線を虹色クリスタルに向け口を開いた。
「失った恵一の体力を元に戻して」
「わかった」
「虹色クリスタルから声?」
驚いた顔でトリンが見つめると蓮の形をした虹色クリスタルの姿が小さな妖精に変わった。
「宝石を返すね」
そう言って小さな妖精は恵一の身体からグリーンアベンチュリンとアメトリンとルチルクォーツとサンストーンとシトリンを出現させ主の身体の中に戻した。
グリーンアベンチュリンはアベンチュリンにアメトリンはリンにルチルクォーツはチルにサンストーンはサンにそしてシトリンは目の前にいるトリンに返した。
「これで恵一は大丈夫」
そう言って小さな妖精は蓮の形をした虹色クリスタルに変わり恵一の身体の中に入っていった。
その後、恵一が目を覚ました。
「恵一」
トリンが声をかけると恵一はトリンに目線を向け「トリン…」と口にした。
「俊彦と紗香を呼んでくる」
そう言ってトリンが部屋を出ていきその後、俊彦と紗香が現れるとベッドに近づいた。
「恵一」
「お兄ちゃん」
俊彦と紗香が声をかけると恵一は身体を起こし俊彦と紗香に向かって口を開いた。
「令和時代に帰ろう」
「やっと帰れるんだな」
「ゆっくり休みたいよ」
「俺も」
「……」
見つめ合う恵一と俊彦の姿を見て紗香は部屋を出ていき2人きりにさせた。
「俊彦、紗香は良い子だ」
「何が言いたいんだ」
「紗香は俊彦に恋してる、俊彦に好きな人がいないなら紗香と付き合ってあげてくれないかな」
「紗香は俺のこと何とも思ってないよ」
「紗香が言ったのか?」
「俺が恵一に恋してること知ったからじゃないかな」
「……」
「恵一、好きだ、俺と付き合ってくれ」
「俊彦…俺は…」
恵一がうつ向きながら返事に困っていると俊彦が口を開いた。
「恵一」
「……」
うつ向いてる顔をあげ俊彦に目線を向けると恵一は俊彦に唇を奪われた。
その後、俊彦が唇を離すと口を開いた。
「俺のキスを受け入れたってことは俺と付き合うってことだよな」
「受け入れたって俊彦が勝手にキスをしたんだろ」
「恵一、俺のキス、嫌か?」
「…嫌じゃない…」
「何て?」
「嫌じゃない」
小さい声から大きな声で恵一が口にすると俊彦が真剣な顔で口を開いた。
「恵一、お前とキスがしたい、身体を重ねたい」
「ここで?」
「誰も来ないさ」
そう言って恵一の唇を奪いながら身体を倒し俊彦は恵一の唇と身体を奪った。
ー翌日、令和時代に帰る日ー
恵一と俊彦と紗香はアベンチュリンと翡翠とリンとチルとサンとトリンと向かい合っていた。
「恵一のお陰で翡翠を元の翡翠に戻すことができました、ありがとう」
「アベンチュリン、翡翠と幸せにね」
「恵一も俊彦と幸せにな」
「はい」
翡翠の言葉に恵一が返事をするとアベンチュリンが口を開いた。
「令和時代に送るから手を繋いで」
「はい」
返事をすると恵一は俊彦と手を繋ぎ俊彦は紗香と手を繋いだ。
「着くまで手を離さないでね」
そう言ってアベンチュリンがグリーンアベンチュリンを恵一と俊彦と紗香に向けると姿が消えながら恵一が口を開いた。
「皆さん、お元気で」
恵一と俊彦と紗香の姿が完全に消えると令和時代に帰っていった。
「恵一、俊彦、紗香、ありがとう」
「アベンチュリン」
声をかけると翡翠はアベンチュリンを抱き寄せた。
ー令和時代ー
恵一と紗香が暮らす家のリンビングに姿を現した恵一と俊彦と紗香は手を離した。
「やっと帰れた」
そう言って紗香がソファーに座り込むと俊彦が恵一に向かって口を開いた。
「今日はゆっくり休んだ方が良い、明日、一緒に登校しよう」
「わかった」
「紗香もゆっくり休めよ」
「はい」
「じゃあ明日な」
「あぁ」
リビングで俊彦と別れると恵一と紗香は自分の部屋のベッドで身体を倒し眠りについた。
ー翌日ー
いつものように恵一と俊彦は高校に登校し紗香もいつものように中学に登校し3人の学生生活が再び始まった。
完結
「その通り」
翡翠の問いにトリンがそう答えると翡翠が口を開いた。
「俺をここに運んだ目的は何だ」
「アベンチュリンの為にお前を元の翡翠に戻す」
「虹色クリスタルを手に入れて俺は最強の男となる」
「……」
「邪魔をする奴は許さない」
そう言って黒翡翠でできた剣を翡翠が構えるとトリンが口を開いた。
「俺達は翡翠、お前を元に戻すために恵一に力を授けた」
「俺達?」
「皆」
トリンの合図と共にリンとチルとサンが現れると翡翠が驚いた顔で見つめた。
「お前達が俺の前に現れても俺が元の俺に戻ることはない」
「翡翠、お前の目的は何だ、何で虹色クリスタルを探してるんだ」
サンの問いに翡翠が答えた。
「虹色クリスタルに強くして貰ってアベンチュリンに告白をする」
「それがお前が虹色クリスタルを探してる理由?」
「悪いか」
驚いた顔で見つめるトリンとリンとチルとサンに向かって怒った口調で翡翠が口にすると恵一が現れた。
「何で森林から出られないんだ」
そう言って恵一はトリンとリンとチルとサンの姿に驚いた。
「何で皆、ここにいるんですか?」
「皆、集まるとはな」
「え…」
翡翠が見つめる先を見つめた恵一は近づいてくるアベンチュリンと紗香と俊彦に驚いた。
「紗香!俊彦!」
「お兄ちゃん!」
紗香と俊彦がアベンチュリンから離れ恵一に近づくとアベンチュリンが翡翠に向かって口を開いた。
「翡翠の目的、聞いた」
「……」
翡翠が頬を赤らめるとアベンチュリンは翡翠に近づき抱きしめた。
突然のアベンチュリンの行動にトリンとリンとチルとサンと翡翠が驚くと翡翠を抱きしめながらアベンチュリンが口を開いた。
「虹色クリスタルを使わなくても告白してくれればOKを出したのに」
「え…」
「……」
翡翠から離れアベンチュリンは自分の気持ちを口にした。
「翡翠のこと好きだ、俺と付き合ってください」
「俺を元に戻すために言ってるなら」
「俺は本気で言ってる」
そう言ってアベンチュリンは顔を近づけ翡翠の唇を奪った。
「……」
「……」
アベンチュリンが唇を離し驚く翡翠の顔を見つめると蓮の形をした虹色クリスタルが宙に浮いたまま2個、現れた。
皆の目線が蓮の形をした虹色クリスタルに向くと翡翠が口を開いた。
「虹色クリスタルは1個のはずだが2個あるとは思わなかったな」
「お兄ちゃん!俊彦さん!」
「……」
紗香の声で目線を虹色クリスタルから恵一と俊彦に向けるとアベンチュリンと翡翠とトリンとリンとチルとサンは驚いた。
「皆、どうしたんですか?」
「恵一、髪の色が虹色になってる」
「そう言う俊彦の髪の色も虹色になってる」
「そして服も虹色の足首まで長い服に変わった」
「そして服も虹色の足首まで長い服に変わった」
恵一と俊彦が見つめ合いながら同時に口にすると2個の虹色クリスタルが1個の虹色クリスタルになりその後、虹色の剣に変身した。
その後、虹色の剣は宙に浮いたまま恵一に近づき恵一はその剣を掴んだ。
恵一は虹色クリスタルの言葉を聞き口を開いた。
「虹色クリスタルの言葉を言います、剣を翡翠の胸に刺せって」
「それで俺が元に戻れるならやってくれ」
「翡翠」
「アベンチュリン、元に戻れたらお前に告白をする」
「待ってる」
「恵一、やってくれ」
そう言って翡翠が目を閉じると恵一が俊彦に向かって口を開いた。
「俊彦、お前の力をこの剣に送り込んでくれ」
「わかった」
返事をすると俊彦は剣を掴んでいる恵一の手に触れ力を送った。
30秒後、恵一が口を開いた。
「俊彦、もう良いよ、ありがとう」
口にした後、俊彦の手が離れると恵一は翡翠に向かって口を開いた。
「翡翠さん、行きます」
「あぁ」
目を閉じながら翡翠が返事をすると恵一は虹色の剣を翡翠の胸に向けながら向かっていくとそのまま突き刺した。
その後、恵一が剣から手を離し離れると翡翠は胸に剣を突き刺したまま仰向けで倒れた。
「翡翠」
心配そうな顔でアベンチュリンが見つめていると虹色の剣が翡翠の胸から離れそのまま蓮の形をした虹色クリスタルに戻ると恵一の身体の中に入った。
「翡翠」
翡翠の身体を抱き起こしながらアベンチュリンが見つめると翡翠の目が開いた。
「…アベンチュリン…」
「翡翠」
アベンチュリンが抱きしめると翡翠が口を開いた。
「アベンチュリン、好きだ…俺と付き合ってくれ」
翡翠が告白するとアベンチュリンは翡翠の顔を見つめながら「俺も好きだ」と言って唇を重ねた。
「良かった」
アベンチュリンと翡翠の姿を見つめながら微笑んでいると突然、ふらつき恵一が倒れた。
「恵一!」
「お兄ちゃん!」
「見るから部屋に運んで」
そう言ってトリンが森林の中に部屋を出現させると俊彦は恵一をお姫様抱っこしながら部屋の中には入りベッドに仰向けで寝かせた。
「外で待ってて」
「よろしくお願いします」
恵一をトリンに任せ俊彦は部屋を出た。
「虹色クリスタルが身体の中に入ったからふらつき倒れたんじゃないのか」
「……」
翡翠の言葉に俊彦が心配そうな顔で黙り込むとアベンチュリンが口を開いた。
「トリンに任せておけば大丈夫だから」
「はい」
俊彦が返事をする頃、トリンは恵一の手首に触れながら体調を見ていた。
「俺達の宝石や虹色クリスタルが身体の中に入っているから力を奪われたんだな、宝石や虹色クリスタルを受け止められる力が恵一にあれば倒れることもないんだが」
手首に触れながらトリンが口にすると蓮の形をした虹色クリスタルが恵一の身体の中から現れた。
恵一の手首に触れている手を離れさせトリンは目線を虹色クリスタルに向け口を開いた。
「失った恵一の体力を元に戻して」
「わかった」
「虹色クリスタルから声?」
驚いた顔でトリンが見つめると蓮の形をした虹色クリスタルの姿が小さな妖精に変わった。
「宝石を返すね」
そう言って小さな妖精は恵一の身体からグリーンアベンチュリンとアメトリンとルチルクォーツとサンストーンとシトリンを出現させ主の身体の中に戻した。
グリーンアベンチュリンはアベンチュリンにアメトリンはリンにルチルクォーツはチルにサンストーンはサンにそしてシトリンは目の前にいるトリンに返した。
「これで恵一は大丈夫」
そう言って小さな妖精は蓮の形をした虹色クリスタルに変わり恵一の身体の中に入っていった。
その後、恵一が目を覚ました。
「恵一」
トリンが声をかけると恵一はトリンに目線を向け「トリン…」と口にした。
「俊彦と紗香を呼んでくる」
そう言ってトリンが部屋を出ていきその後、俊彦と紗香が現れるとベッドに近づいた。
「恵一」
「お兄ちゃん」
俊彦と紗香が声をかけると恵一は身体を起こし俊彦と紗香に向かって口を開いた。
「令和時代に帰ろう」
「やっと帰れるんだな」
「ゆっくり休みたいよ」
「俺も」
「……」
見つめ合う恵一と俊彦の姿を見て紗香は部屋を出ていき2人きりにさせた。
「俊彦、紗香は良い子だ」
「何が言いたいんだ」
「紗香は俊彦に恋してる、俊彦に好きな人がいないなら紗香と付き合ってあげてくれないかな」
「紗香は俺のこと何とも思ってないよ」
「紗香が言ったのか?」
「俺が恵一に恋してること知ったからじゃないかな」
「……」
「恵一、好きだ、俺と付き合ってくれ」
「俊彦…俺は…」
恵一がうつ向きながら返事に困っていると俊彦が口を開いた。
「恵一」
「……」
うつ向いてる顔をあげ俊彦に目線を向けると恵一は俊彦に唇を奪われた。
その後、俊彦が唇を離すと口を開いた。
「俺のキスを受け入れたってことは俺と付き合うってことだよな」
「受け入れたって俊彦が勝手にキスをしたんだろ」
「恵一、俺のキス、嫌か?」
「…嫌じゃない…」
「何て?」
「嫌じゃない」
小さい声から大きな声で恵一が口にすると俊彦が真剣な顔で口を開いた。
「恵一、お前とキスがしたい、身体を重ねたい」
「ここで?」
「誰も来ないさ」
そう言って恵一の唇を奪いながら身体を倒し俊彦は恵一の唇と身体を奪った。
ー翌日、令和時代に帰る日ー
恵一と俊彦と紗香はアベンチュリンと翡翠とリンとチルとサンとトリンと向かい合っていた。
「恵一のお陰で翡翠を元の翡翠に戻すことができました、ありがとう」
「アベンチュリン、翡翠と幸せにね」
「恵一も俊彦と幸せにな」
「はい」
翡翠の言葉に恵一が返事をするとアベンチュリンが口を開いた。
「令和時代に送るから手を繋いで」
「はい」
返事をすると恵一は俊彦と手を繋ぎ俊彦は紗香と手を繋いだ。
「着くまで手を離さないでね」
そう言ってアベンチュリンがグリーンアベンチュリンを恵一と俊彦と紗香に向けると姿が消えながら恵一が口を開いた。
「皆さん、お元気で」
恵一と俊彦と紗香の姿が完全に消えると令和時代に帰っていった。
「恵一、俊彦、紗香、ありがとう」
「アベンチュリン」
声をかけると翡翠はアベンチュリンを抱き寄せた。
ー令和時代ー
恵一と紗香が暮らす家のリンビングに姿を現した恵一と俊彦と紗香は手を離した。
「やっと帰れた」
そう言って紗香がソファーに座り込むと俊彦が恵一に向かって口を開いた。
「今日はゆっくり休んだ方が良い、明日、一緒に登校しよう」
「わかった」
「紗香もゆっくり休めよ」
「はい」
「じゃあ明日な」
「あぁ」
リビングで俊彦と別れると恵一と紗香は自分の部屋のベッドで身体を倒し眠りについた。
ー翌日ー
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