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第3話
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2日後、アメトリンの町に着いた恵一は行き交う人々に近づき声をかけた。
「すみません、リンという男性がどこにいるか知らないですか?」
「知りません」
「そうですか、ありがとうございます」
そう言って恵一が立ち止まったままどの道を行くか迷っていると男性の叫び声が聞こえた。
「うああー」
「男性の叫び声」
そう言って恵一は叫び声が聞こえた方角に走っていき男性が何者かに襲われている姿を目撃した。
「何してんだ」
「……」
背を向けている何者かに向かって声をかけた恵一は振り向いた何者かの姿を見て驚いた。
「紗香!」
「誰だお前」
「紗香、俺のことがわからないのか?」
「さっきから紗香、紗香って呼び捨てするな」
「翡翠って人に何かされたのか」
「翡翠さんのこと呼び捨てするな…お前、ムカつく」
そう言って紗香が指輪を使ってバケモノを出現させると襲われていた男性が恵一に近づき手首を掴みそのまま一瞬で姿を消した。
「逃げたか」
そう言って紗香はバケモノと共にその場から姿を消した。
ーリンの家ー
紗香から逃れた恵一は男性と共にリビングに姿を現した。
その後、男性が恵一の手首から手を離しソファーに座った。
「腕の怪我大丈夫ですか?」
「たいしたこもないから大丈夫」
そう言って男性は気を集中し怪我を治した。
「凄い」
恵一が驚くと男性が口を開いた。
「何しにアメトリンの町に来たんだ?」
「リンさんという男性に会いに来たんです」
「リンは俺だ」
「あなたがリンさん」
「……」
無言でソファーから立ち上がるとリンの髪が白から黄色と紫の色になり左右の瞳の色も白から左の瞳は黄色に変わり右の瞳は紫の色に変わったそして足首まで長い服も白から黄色と紫の色に変わった。
恵一が驚いた顔で見つめるとリンが口を開いた。
「お前も虹色クリスタルのことを聞きに来たのか」
「はい…」
「今はそれじゃないか」
「え?」
「あいつのこと紗香って呼んでいたな、知り合いか?」
「紗香は俺の弟です」
「恵一」
「はい」
「俺も一緒に虹色クリスタルを探してやる」
「ありがとうございます」
「弟さんも助けないとな」
「はい」
「まず最初にこの町から探そうか」
「はい」
「もしこの町に虹色クリスタルがあるならアメトリンが反応するはずだ」
そう言ってリンと恵一は家を出ていき歩き出した。
ー翡翠の家ー
「俊彦、そろそろ目を覚ましたらどうだ」
ベッドで眠っている俊彦に翡翠が声をかけると俊彦が目を覚まし身体を起こした。
「……」
「具合はどうだ」
「少しふらつきがあるけど大丈夫です」
「……」
壁にもたれながら目線を向けていた翡翠はベッドに近づき黒翡翠でできた指輪を俊彦の左手の薬指にはめ頬に触れながら口を開いた。
「俊彦、虹色クリスタルを俺の前に持ってきてくれ」
「どこにあるんですか?」
「わからない」
「本当にあるんですか?」
「虹色クリスタルはある」
「あるなら俺は翡翠の為に虹色クリスタルを見つけて持ってきます」
「俊彦、気をつけろ虹色クリスタルを狙っている奴がいる」
「わかりました」
「俊彦」
頬から手を離すと翡翠は俊彦の唇を奪い身体も奪った。
そして俊彦は足首まで長い淡い服姿で虹色クリスタル探しに出かけアメトリンの町に向かった。
「すみません、リンという男性がどこにいるか知らないですか?」
「知りません」
「そうですか、ありがとうございます」
そう言って恵一が立ち止まったままどの道を行くか迷っていると男性の叫び声が聞こえた。
「うああー」
「男性の叫び声」
そう言って恵一は叫び声が聞こえた方角に走っていき男性が何者かに襲われている姿を目撃した。
「何してんだ」
「……」
背を向けている何者かに向かって声をかけた恵一は振り向いた何者かの姿を見て驚いた。
「紗香!」
「誰だお前」
「紗香、俺のことがわからないのか?」
「さっきから紗香、紗香って呼び捨てするな」
「翡翠って人に何かされたのか」
「翡翠さんのこと呼び捨てするな…お前、ムカつく」
そう言って紗香が指輪を使ってバケモノを出現させると襲われていた男性が恵一に近づき手首を掴みそのまま一瞬で姿を消した。
「逃げたか」
そう言って紗香はバケモノと共にその場から姿を消した。
ーリンの家ー
紗香から逃れた恵一は男性と共にリビングに姿を現した。
その後、男性が恵一の手首から手を離しソファーに座った。
「腕の怪我大丈夫ですか?」
「たいしたこもないから大丈夫」
そう言って男性は気を集中し怪我を治した。
「凄い」
恵一が驚くと男性が口を開いた。
「何しにアメトリンの町に来たんだ?」
「リンさんという男性に会いに来たんです」
「リンは俺だ」
「あなたがリンさん」
「……」
無言でソファーから立ち上がるとリンの髪が白から黄色と紫の色になり左右の瞳の色も白から左の瞳は黄色に変わり右の瞳は紫の色に変わったそして足首まで長い服も白から黄色と紫の色に変わった。
恵一が驚いた顔で見つめるとリンが口を開いた。
「お前も虹色クリスタルのことを聞きに来たのか」
「はい…」
「今はそれじゃないか」
「え?」
「あいつのこと紗香って呼んでいたな、知り合いか?」
「紗香は俺の弟です」
「恵一」
「はい」
「俺も一緒に虹色クリスタルを探してやる」
「ありがとうございます」
「弟さんも助けないとな」
「はい」
「まず最初にこの町から探そうか」
「はい」
「もしこの町に虹色クリスタルがあるならアメトリンが反応するはずだ」
そう言ってリンと恵一は家を出ていき歩き出した。
ー翡翠の家ー
「俊彦、そろそろ目を覚ましたらどうだ」
ベッドで眠っている俊彦に翡翠が声をかけると俊彦が目を覚まし身体を起こした。
「……」
「具合はどうだ」
「少しふらつきがあるけど大丈夫です」
「……」
壁にもたれながら目線を向けていた翡翠はベッドに近づき黒翡翠でできた指輪を俊彦の左手の薬指にはめ頬に触れながら口を開いた。
「俊彦、虹色クリスタルを俺の前に持ってきてくれ」
「どこにあるんですか?」
「わからない」
「本当にあるんですか?」
「虹色クリスタルはある」
「あるなら俺は翡翠の為に虹色クリスタルを見つけて持ってきます」
「俊彦、気をつけろ虹色クリスタルを狙っている奴がいる」
「わかりました」
「俊彦」
頬から手を離すと翡翠は俊彦の唇を奪い身体も奪った。
そして俊彦は足首まで長い淡い服姿で虹色クリスタル探しに出かけアメトリンの町に向かった。
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