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第2話
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銀行に用事で出かけた藍がなかなか店に戻ってこず心配で警察署にやって来たゆうは警察の男性に近づき声をかけた。
「すみません」
「どうしましたか?」
「弟が銀行に行ったきり戻ってこないんです、スマホにかけても出ないし」
「わかりました、弟さんのお名前は」
「岡崎藍です」
「あなたの名前と連絡先を教えてください、何かわかったら連絡します」
「岡崎ゆう、080…」
スマホの電話番号を警察の男性に教えるとゆうは「よろしくお願いします」と言って警察署を出ていき店に戻った。
男に知らない場所、倉庫の中に連れてこられた藍は椅子に座らされた。
「……」
「おとなしく座ってたら何もしないから」
そう言って男は倉庫から出ていった。
1人になった藍は出入り口を見つめながらズボンのポケットからスマホを取り出しゆうに連絡しようとしたが壊れて通じず藍はスマホをポケットに入れた。
「……」
無言で男性から貰ったハンカチをじっと藍が見つめていると出入り口のドアが開き藍は椅子に座りながら出入り口を見つめ近づいてくる男とスーツ姿の男を見つめた。
「こいつか?」
「はい」
「司(つかさ)、こいつの為に千景が来るか試してみろ」
「はい」
返事をすると司はスマホで千景にメールを送った。
「一(はじめ)さん、千景に知らせました」
「こいつを助けに来るか楽しみだ」
「そうですね」
「司、外で見張ってろ」
「千景が来たら知らせます」
そう言って司が出入り口から外に出ると一(はじめ)は無言で藍の顎を掴み唇を重ねた。
「……」
「……」
その後、一は唇を離し驚いた顔で見つめる藍に向かって口を開いた。
「君、可愛いね」
「……」
イケメンの一に可愛いねと言われ藍の胸がドキドキと高鳴ると一が藍の耳元で囁いた。
「キスだけじゃ俺の興奮は止まらない」
そう言って一が藍を椅子から立たせ服を掴み脱がそうとしたその時、眼鏡をかけたスーツ姿の千景が現れた。
「俺に話があるって何だ」
そう言って一に目線を向けた千景は藍の姿を見て驚いた。
「君は!」
「……」
千景に向かって藍がお辞儀をし顔をあげると一が藍を抱き寄せ唇を重ねた。
「……」
驚きながら千景が見つめると一は唇を離し千景に向かって口を開いた。
「この子、俺が貰って良いか」
「何で俺に聞くんだ」
「やくざのお前が恋をしてるから聞いたんだ」
「やくざ!」
驚いた顔で藍が千景を見つめると一が千景に向かって口を開いた。
「千景、返事は?」
「俺は男に興味はない」
「じゃあ、俺が貰っても良いんだな」
「勝手にしろ」
そう言って千景がゆっくりと背を向けながら歩き出すと一は藍の身体を倒し上服を引き裂き身体を奪い始めた。
「止めてください」
「君は俺のものだ」
抵抗する藍の手首を掴みながら一は藍の身体を奪い続けた。
「止めてください…嫌だ…」
「……」
出入り口に近づき外に出ようとした千景だったが藍の助けの声を無視できず千景は一に近づき「止めろ」と言って一を離れさせ藍を立たせ声をかけた。
「大丈夫か?」
「……」
涙を流しながら藍が頷くと千景が口を開いた。
「家まで送る、帰ろう」
そう言って藍を連れて千景が離れていくと一が怒った口調で声をかけた。
「待てよ」
「……」
立ち止まり振り向き千景が目線を向けると一が口を開いた。
「その子は俺のものだ置いていって貰おうか」
「断る」
そう言って一から目線を藍に向けると千景は眼鏡を外しその眼鏡をポケットの中に入れ藍に向かって口を開いた。
「お前は俺が守る」
「藍です」
「……」
「俺の名前です」
「藍は俺が守る」
そう言って千景が唇を重ねると藍は抵抗せず受け入れた。
その後、互いの唇が離れ千景と藍は見つめ合った。
「すみません」
「どうしましたか?」
「弟が銀行に行ったきり戻ってこないんです、スマホにかけても出ないし」
「わかりました、弟さんのお名前は」
「岡崎藍です」
「あなたの名前と連絡先を教えてください、何かわかったら連絡します」
「岡崎ゆう、080…」
スマホの電話番号を警察の男性に教えるとゆうは「よろしくお願いします」と言って警察署を出ていき店に戻った。
男に知らない場所、倉庫の中に連れてこられた藍は椅子に座らされた。
「……」
「おとなしく座ってたら何もしないから」
そう言って男は倉庫から出ていった。
1人になった藍は出入り口を見つめながらズボンのポケットからスマホを取り出しゆうに連絡しようとしたが壊れて通じず藍はスマホをポケットに入れた。
「……」
無言で男性から貰ったハンカチをじっと藍が見つめていると出入り口のドアが開き藍は椅子に座りながら出入り口を見つめ近づいてくる男とスーツ姿の男を見つめた。
「こいつか?」
「はい」
「司(つかさ)、こいつの為に千景が来るか試してみろ」
「はい」
返事をすると司はスマホで千景にメールを送った。
「一(はじめ)さん、千景に知らせました」
「こいつを助けに来るか楽しみだ」
「そうですね」
「司、外で見張ってろ」
「千景が来たら知らせます」
そう言って司が出入り口から外に出ると一(はじめ)は無言で藍の顎を掴み唇を重ねた。
「……」
「……」
その後、一は唇を離し驚いた顔で見つめる藍に向かって口を開いた。
「君、可愛いね」
「……」
イケメンの一に可愛いねと言われ藍の胸がドキドキと高鳴ると一が藍の耳元で囁いた。
「キスだけじゃ俺の興奮は止まらない」
そう言って一が藍を椅子から立たせ服を掴み脱がそうとしたその時、眼鏡をかけたスーツ姿の千景が現れた。
「俺に話があるって何だ」
そう言って一に目線を向けた千景は藍の姿を見て驚いた。
「君は!」
「……」
千景に向かって藍がお辞儀をし顔をあげると一が藍を抱き寄せ唇を重ねた。
「……」
驚きながら千景が見つめると一は唇を離し千景に向かって口を開いた。
「この子、俺が貰って良いか」
「何で俺に聞くんだ」
「やくざのお前が恋をしてるから聞いたんだ」
「やくざ!」
驚いた顔で藍が千景を見つめると一が千景に向かって口を開いた。
「千景、返事は?」
「俺は男に興味はない」
「じゃあ、俺が貰っても良いんだな」
「勝手にしろ」
そう言って千景がゆっくりと背を向けながら歩き出すと一は藍の身体を倒し上服を引き裂き身体を奪い始めた。
「止めてください」
「君は俺のものだ」
抵抗する藍の手首を掴みながら一は藍の身体を奪い続けた。
「止めてください…嫌だ…」
「……」
出入り口に近づき外に出ようとした千景だったが藍の助けの声を無視できず千景は一に近づき「止めろ」と言って一を離れさせ藍を立たせ声をかけた。
「大丈夫か?」
「……」
涙を流しながら藍が頷くと千景が口を開いた。
「家まで送る、帰ろう」
そう言って藍を連れて千景が離れていくと一が怒った口調で声をかけた。
「待てよ」
「……」
立ち止まり振り向き千景が目線を向けると一が口を開いた。
「その子は俺のものだ置いていって貰おうか」
「断る」
そう言って一から目線を藍に向けると千景は眼鏡を外しその眼鏡をポケットの中に入れ藍に向かって口を開いた。
「お前は俺が守る」
「藍です」
「……」
「俺の名前です」
「藍は俺が守る」
そう言って千景が唇を重ねると藍は抵抗せず受け入れた。
その後、互いの唇が離れ千景と藍は見つめ合った。
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