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7日目
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ー翌日ー
香と新菜に優しく愛された紗和はベッドで仰向けで眠っていた。
その姿を香と新菜は身体を起こしながら左右から見つめた。
「紗和と交わることができるなんて思わなかったよ」
新菜が口にすると香がベッドから離れ口を開いた。
「新菜、紗和は俺達のものだ」
「……」
「俺とお前で紗和を幸せにしないか」
「お前と恋のライバルになるの嫌だしお前の言葉、賛成だ」
「身体、洗ってくる」
そう言って香が部屋から出ていくと新菜は眠る紗和を優しい顔で見つめた。
「う~ん…」
紗和が目を覚ますと新菜が声をかけた。
「目が覚めたか」
「新ちゃん、おはよう」
「おはよう」
「……」
身体を起こしベッドから紗和が離れるとスーツ姿の香が現れた。
「シャワー浴びて良いぞ」
「俺は最後で良いよ」
「じゃあ俺が浴びてくる」
そう言って紗和が自分の下着と私服を持って部屋を出ていくと新菜がベッドから離れスーツを着始めた。
「シャワー浴びないのか?」
香が問いかけると新菜が口を開いた。
「マンションに帰って浴びるよ」
「新菜、一緒に出ないのか」
「ゴメン、先出るわ」
そう言って新菜が部屋を出ていくと香はベッドに座り紗和を待った。
20分後、私服姿の紗和が現れた。
「新ちゃん良いよ、あれ新ちゃんは?」
「マンションに帰って浴びるって言って帰った」
「そうなんだ」
「コンビニまで送るよ」
「ありがとう」
その後、紗和は香と共に家を出ていきコンビニに向かった。
それから暫くしてコンビニの前に着くと紗和が口を開いた。
「送ってくれてありがとう」
「仕事が終わったら迎えに行くから待ってて」
「子供じゃないんだよ、1人で帰れるよ」
「俺が心配してるのは」
「百々太さんっていう人のこと気をつければ良いんでしょ、わかってるから」
そう言って紗和がコンビニの中に入っていくと香は心配そうな顔でコンビニを離れホストクラブ輝きに向かった。
「紗和君」
「店長、おはようございます」
「紗和君、お客様だ、店長室に待たせてある」
「わかりました」
「紗和君、今日は仕事休んで良いから」
「え?」
驚いた顔で離れていく店長の姿を見つめると紗和は店長室に向かいドアをノックしドアを開き中に入るとドアを閉め振り向いた。
そして紗和は椅子に座っているスーツ姿の百々太に驚いた。
「あなたは!」
「ここに来れば君に会えると思ってね」
そう言って百々太は椅子から立ち上がり紗和に近づいた。
「店長が仕事休んで良いと言ったので帰ります」
そう言って紗和が背を向けドアを開こうとしたその時、百々太に止められた。
「何をするんですか」
「店長に自由に使って良いって言われてるんだ」
そう言って百々太はドアに鍵をかけた。
紗和は百々太から離れスマホを見せながら口を開いた。
「俺に近づいたら警察に連絡します」
「警察に連絡しても良いよ」
そう言って百々太は紗和に近づきスマホを奪い取ると電源を切りスマホを捨てた。
「……」
驚いた顔で紗和が見つめると百々太は紗和の頬に触れながら口を開いた。
「あなたは美しい」
「やめてください」
百々太の手を紗和が払い除けると百々太は紗和を抱き寄せ唇を奪った。
紗和は百々太を突き放しドアに近づき開こうともがいた。
「誰か、助けて」
「誰も来ないよ、鍵は俺が持ってるし店長と店員達は俺が金で操ってるから」
「……」
もがきを止め振り向くと紗和は店長室で百々太に身体を奪われた。
それから暫くして百々太が満足そうな顔で店長室を出ていくと店長が現れた。
「紗和君…」
「……」
無言で立ち上がり乱れた服を整えると紗和はスマホを拾い店長に近づき涙を流しながら口を開いた。
「仕事、辞めます」
「紗和君」
「店長、最低です」
そう言って紗和はコンビニを出ていき家ではない方角に走り出した。
香と新菜に優しく愛された紗和はベッドで仰向けで眠っていた。
その姿を香と新菜は身体を起こしながら左右から見つめた。
「紗和と交わることができるなんて思わなかったよ」
新菜が口にすると香がベッドから離れ口を開いた。
「新菜、紗和は俺達のものだ」
「……」
「俺とお前で紗和を幸せにしないか」
「お前と恋のライバルになるの嫌だしお前の言葉、賛成だ」
「身体、洗ってくる」
そう言って香が部屋から出ていくと新菜は眠る紗和を優しい顔で見つめた。
「う~ん…」
紗和が目を覚ますと新菜が声をかけた。
「目が覚めたか」
「新ちゃん、おはよう」
「おはよう」
「……」
身体を起こしベッドから紗和が離れるとスーツ姿の香が現れた。
「シャワー浴びて良いぞ」
「俺は最後で良いよ」
「じゃあ俺が浴びてくる」
そう言って紗和が自分の下着と私服を持って部屋を出ていくと新菜がベッドから離れスーツを着始めた。
「シャワー浴びないのか?」
香が問いかけると新菜が口を開いた。
「マンションに帰って浴びるよ」
「新菜、一緒に出ないのか」
「ゴメン、先出るわ」
そう言って新菜が部屋を出ていくと香はベッドに座り紗和を待った。
20分後、私服姿の紗和が現れた。
「新ちゃん良いよ、あれ新ちゃんは?」
「マンションに帰って浴びるって言って帰った」
「そうなんだ」
「コンビニまで送るよ」
「ありがとう」
その後、紗和は香と共に家を出ていきコンビニに向かった。
それから暫くしてコンビニの前に着くと紗和が口を開いた。
「送ってくれてありがとう」
「仕事が終わったら迎えに行くから待ってて」
「子供じゃないんだよ、1人で帰れるよ」
「俺が心配してるのは」
「百々太さんっていう人のこと気をつければ良いんでしょ、わかってるから」
そう言って紗和がコンビニの中に入っていくと香は心配そうな顔でコンビニを離れホストクラブ輝きに向かった。
「紗和君」
「店長、おはようございます」
「紗和君、お客様だ、店長室に待たせてある」
「わかりました」
「紗和君、今日は仕事休んで良いから」
「え?」
驚いた顔で離れていく店長の姿を見つめると紗和は店長室に向かいドアをノックしドアを開き中に入るとドアを閉め振り向いた。
そして紗和は椅子に座っているスーツ姿の百々太に驚いた。
「あなたは!」
「ここに来れば君に会えると思ってね」
そう言って百々太は椅子から立ち上がり紗和に近づいた。
「店長が仕事休んで良いと言ったので帰ります」
そう言って紗和が背を向けドアを開こうとしたその時、百々太に止められた。
「何をするんですか」
「店長に自由に使って良いって言われてるんだ」
そう言って百々太はドアに鍵をかけた。
紗和は百々太から離れスマホを見せながら口を開いた。
「俺に近づいたら警察に連絡します」
「警察に連絡しても良いよ」
そう言って百々太は紗和に近づきスマホを奪い取ると電源を切りスマホを捨てた。
「……」
驚いた顔で紗和が見つめると百々太は紗和の頬に触れながら口を開いた。
「あなたは美しい」
「やめてください」
百々太の手を紗和が払い除けると百々太は紗和を抱き寄せ唇を奪った。
紗和は百々太を突き放しドアに近づき開こうともがいた。
「誰か、助けて」
「誰も来ないよ、鍵は俺が持ってるし店長と店員達は俺が金で操ってるから」
「……」
もがきを止め振り向くと紗和は店長室で百々太に身体を奪われた。
それから暫くして百々太が満足そうな顔で店長室を出ていくと店長が現れた。
「紗和君…」
「……」
無言で立ち上がり乱れた服を整えると紗和はスマホを拾い店長に近づき涙を流しながら口を開いた。
「仕事、辞めます」
「紗和君」
「店長、最低です」
そう言って紗和はコンビニを出ていき家ではない方角に走り出した。
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