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最終話
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廊下を走りながら都は豊を探し続けた。
「豊、どこだ…豊…」
「うあああ…」
「豊」
都は走って豊の声が聞こえる教室に向かった。
「豊」
教室の中に入った都は宙に浮いた豊が黒い気に襲われている姿に驚いた。
「豊!」
驚いた口調で都が叫ぶと豊は私服姿で倒れ黒い気は黒い羽に黒いスーツに黒いマントを羽織った豊に変身した。
黒い気の豊は都に目線を向け口を開いた。
「こいつのお陰で俺は人間になれた」
「……」
「都、お前が身につけているネックレスを渡してもらおうか」
「俺の友達を傷つけたお前、許せない」
握りこぶしを作りながら都が口にすると黒い気の豊が再び口を開いた。
「お前が持っている白と黒の水晶を俺の中に送り込めば白天使キングの力が手に入る」
「誰がお前なんかに」
そう言って都は握りこぶしを構えながら黒い気の豊に向かっていき殴りかかった。
黒い気の豊は都の手首を掴み白と黒の水晶のネックレスを引きちぎり都を突き倒した。
「返せ」
都は黒い気の豊に向かっていき奪い取ろうとした。
「離せ」
「白と黒の水晶は俺のものだ返せ」
そう言って都は黒い気の豊から白と黒の水晶のネックレスを奪い取り離れた。
そしてそのネックレスを首に身につけ白と黒の水晶に向かって口を開いた。
「母さんみたいに強くなりたい友達の豊を守れる力を俺に授けてくれ」
そう口にしたその時、白と黒の水晶のネックレスが外れ白と黒の水晶は都の身体の中に入った。
「……」
都はあおむけのまま倒れた。
「……」
黒い気の豊は警戒しながら見つめた。
「……」
都は目を覚まし立ち上がった。
そして都の姿が白と黒の羽に白と黒のスーツに白と黒のマントを羽織った姿に変わった。
「……」
「晶より強いパワーだ」
そう言って黒い気の豊は黒い剣を掴み構えた。
「お前を倒す」
そう言って都は黒い気の豊に近づき蹴り飛ばした。
蹴り飛ばされた黒い気の豊は教室の窓を破り外に出た。
宙に浮いたまま黒い気の豊は宙に浮いたまま現れる都に叫んだ。
「白と黒の水晶に力を授かったからって調子に乗るなよ」
そう言って黒い気の豊は黒い気の玉を都に放った。
都は左右の手で結界を出現させ黒い気の玉を消した。
「生意気な」
黒い気の豊は黒い気で作った剣で都に向かって行き攻撃した。
都は攻撃を避けながら先が尖った白と黒の水晶の剣を出現させその剣で戦い始めた。
24時間後、長い戦いに決着がつく。
「俺は豊と母さんと父さんと令和時代の人々を守る」
そう言って都は先が尖った白と黒の水晶の剣を黒い気の豊に向かって投げ飛ばした。
「こんなもの」
そう言って黒い気の豊が結界を張ろうとしたその時、先が尖った白と黒の水晶の剣が消えた。
「何だと」
驚いた黒い気の豊が振り向いたその時、先が尖った白と黒の水晶の剣が黒い気の豊の胸に突き刺さった。
「……」
宙に浮いている黒い気の豊は落ち仰向けで地面に倒れた。
都は地面に降り立ち黒い気の豊に近づいた。
「……」
無言で都がじっと見つめると黒い気の豊が口を開いた。
「お前は晶より強い」
そう言って黒い気の豊は消えていった。
その瞬間、消えていた学校の先生達や生徒達が姿を現した。
「……」
無言で都は豊に近づき身体を抱き起こすと口を開いた。
「豊…黒い気に勝ったぞ」
「……」
都の声に反応し豊は目を覚まし口を開いた。
「晶も強かったがお前はその上の強さだ」
「……」
「完敗だ」
じっと見つめる都に笑みを浮かべながら黒い気の豊は消えていった。
ー教室ー
「……」
目を覚まし豊が立ち上がると私服姿の晶と直道が現れた。
「豊君」
「晶さん、直道さん」
近づいてくる晶と直道を豊は見つめた。
「豊君、都は?」
「都がどうかしたんですか?」
「え?」
「晶、豊君から黒い気の気を感じられない」
「それで記憶がない」
「晶、窓が壊れてる外にいるんじゃないか」
そう言って直道は壊れた窓に近づき真下を見た。
「都、変身できたんだな」
「父さん、黒い気を倒したよ」
「上がってこい」
そう言って直道が窓から離れると白と黒の羽を羽ばたかせながら都が現れ豊は驚いた顔で見つめた。
都は教室の中に入り降り立ち豊に近づいた。
「豊、黒い気を倒したよ」
「……」
「どうしたんだ?」
「都、黒い気に解放されて記憶がないみたいなんだ」
晶が口にすると都が豊の顔を見つめながら口を開いた。
「辛い思い出は無い方が良い」
「都が何を言ってるのかわかんない、何の話をしてんだ?」
「……」
優しく微笑むと都は豊に顔を近づけ唇を重ねた。
直道は晶に近づき抱き寄せ見つめ合った。
その後、晶と直道は教室を出ていき都と豊、2人きりにさせた。
都が唇を離すと豊は驚いた顔で晶を見つめた。
「……」
「驚いた?」
「あぁ」
「豊は母さんが好きなんだもんね」
「お前に話してないのに何で知ってんだ」
驚いた口調で豊が口にすると都が口を開いた。
「俺じゃダメか?」
「都のこと好きだけど」
「俺は豊のことずっと好きだった」
「え!」
「豊が母さんのこと好きだったの築いてた」
「最初は友達からで良いから俺と付き合って」
「…わかった…」
豊の返事後、都は変身を解き私服姿になった。
こうして都と豊の友達からの交際が始まった。
翌日、都と豊は元通りになった学校にいつものように通学し授業を受けた。
それから3年後、豊は都に恋心を抱き始めた。
ー都の家ー
都の部屋で豊は緊張していた。
「大事な話って何だ」
そう言って都がベッドに座ると豊もベッドに座り顔を見つめながら口を開いた。
「都、友達から恋人にならないか」
「母さんのこと諦めることできたのか?」
「お前と一緒にいるうちに恋心が芽生えたんだ」
「俺と身体を重ねることできる?」
「お前と今すぐ交わりたい」
「……」
豊の言葉に都は衣服を脱ぎ全裸になった。
「都」
豊も全裸になり都の身体を倒し覆い被さると唇を重ね身体も重ねた。
友達から恋人になった都と豊は幸せな学校生活を過ごし大人へと成長した。
ー誰もいない海辺ー
白と黒の羽に白と黒のスーツに白と黒のマントを羽織った都と豊が砂浜で海を見つめていた。
「平和だね」
「この平和が続けば良いけど」
「黒い気は消えたんだ、永遠に平和だよ」
「そうだな」
「……」
「……」
都と豊は見つめ合いそのまま顔を近づけ唇を重ねた。
完結
「豊、どこだ…豊…」
「うあああ…」
「豊」
都は走って豊の声が聞こえる教室に向かった。
「豊」
教室の中に入った都は宙に浮いた豊が黒い気に襲われている姿に驚いた。
「豊!」
驚いた口調で都が叫ぶと豊は私服姿で倒れ黒い気は黒い羽に黒いスーツに黒いマントを羽織った豊に変身した。
黒い気の豊は都に目線を向け口を開いた。
「こいつのお陰で俺は人間になれた」
「……」
「都、お前が身につけているネックレスを渡してもらおうか」
「俺の友達を傷つけたお前、許せない」
握りこぶしを作りながら都が口にすると黒い気の豊が再び口を開いた。
「お前が持っている白と黒の水晶を俺の中に送り込めば白天使キングの力が手に入る」
「誰がお前なんかに」
そう言って都は握りこぶしを構えながら黒い気の豊に向かっていき殴りかかった。
黒い気の豊は都の手首を掴み白と黒の水晶のネックレスを引きちぎり都を突き倒した。
「返せ」
都は黒い気の豊に向かっていき奪い取ろうとした。
「離せ」
「白と黒の水晶は俺のものだ返せ」
そう言って都は黒い気の豊から白と黒の水晶のネックレスを奪い取り離れた。
そしてそのネックレスを首に身につけ白と黒の水晶に向かって口を開いた。
「母さんみたいに強くなりたい友達の豊を守れる力を俺に授けてくれ」
そう口にしたその時、白と黒の水晶のネックレスが外れ白と黒の水晶は都の身体の中に入った。
「……」
都はあおむけのまま倒れた。
「……」
黒い気の豊は警戒しながら見つめた。
「……」
都は目を覚まし立ち上がった。
そして都の姿が白と黒の羽に白と黒のスーツに白と黒のマントを羽織った姿に変わった。
「……」
「晶より強いパワーだ」
そう言って黒い気の豊は黒い剣を掴み構えた。
「お前を倒す」
そう言って都は黒い気の豊に近づき蹴り飛ばした。
蹴り飛ばされた黒い気の豊は教室の窓を破り外に出た。
宙に浮いたまま黒い気の豊は宙に浮いたまま現れる都に叫んだ。
「白と黒の水晶に力を授かったからって調子に乗るなよ」
そう言って黒い気の豊は黒い気の玉を都に放った。
都は左右の手で結界を出現させ黒い気の玉を消した。
「生意気な」
黒い気の豊は黒い気で作った剣で都に向かって行き攻撃した。
都は攻撃を避けながら先が尖った白と黒の水晶の剣を出現させその剣で戦い始めた。
24時間後、長い戦いに決着がつく。
「俺は豊と母さんと父さんと令和時代の人々を守る」
そう言って都は先が尖った白と黒の水晶の剣を黒い気の豊に向かって投げ飛ばした。
「こんなもの」
そう言って黒い気の豊が結界を張ろうとしたその時、先が尖った白と黒の水晶の剣が消えた。
「何だと」
驚いた黒い気の豊が振り向いたその時、先が尖った白と黒の水晶の剣が黒い気の豊の胸に突き刺さった。
「……」
宙に浮いている黒い気の豊は落ち仰向けで地面に倒れた。
都は地面に降り立ち黒い気の豊に近づいた。
「……」
無言で都がじっと見つめると黒い気の豊が口を開いた。
「お前は晶より強い」
そう言って黒い気の豊は消えていった。
その瞬間、消えていた学校の先生達や生徒達が姿を現した。
「……」
無言で都は豊に近づき身体を抱き起こすと口を開いた。
「豊…黒い気に勝ったぞ」
「……」
都の声に反応し豊は目を覚まし口を開いた。
「晶も強かったがお前はその上の強さだ」
「……」
「完敗だ」
じっと見つめる都に笑みを浮かべながら黒い気の豊は消えていった。
ー教室ー
「……」
目を覚まし豊が立ち上がると私服姿の晶と直道が現れた。
「豊君」
「晶さん、直道さん」
近づいてくる晶と直道を豊は見つめた。
「豊君、都は?」
「都がどうかしたんですか?」
「え?」
「晶、豊君から黒い気の気を感じられない」
「それで記憶がない」
「晶、窓が壊れてる外にいるんじゃないか」
そう言って直道は壊れた窓に近づき真下を見た。
「都、変身できたんだな」
「父さん、黒い気を倒したよ」
「上がってこい」
そう言って直道が窓から離れると白と黒の羽を羽ばたかせながら都が現れ豊は驚いた顔で見つめた。
都は教室の中に入り降り立ち豊に近づいた。
「豊、黒い気を倒したよ」
「……」
「どうしたんだ?」
「都、黒い気に解放されて記憶がないみたいなんだ」
晶が口にすると都が豊の顔を見つめながら口を開いた。
「辛い思い出は無い方が良い」
「都が何を言ってるのかわかんない、何の話をしてんだ?」
「……」
優しく微笑むと都は豊に顔を近づけ唇を重ねた。
直道は晶に近づき抱き寄せ見つめ合った。
その後、晶と直道は教室を出ていき都と豊、2人きりにさせた。
都が唇を離すと豊は驚いた顔で晶を見つめた。
「……」
「驚いた?」
「あぁ」
「豊は母さんが好きなんだもんね」
「お前に話してないのに何で知ってんだ」
驚いた口調で豊が口にすると都が口を開いた。
「俺じゃダメか?」
「都のこと好きだけど」
「俺は豊のことずっと好きだった」
「え!」
「豊が母さんのこと好きだったの築いてた」
「最初は友達からで良いから俺と付き合って」
「…わかった…」
豊の返事後、都は変身を解き私服姿になった。
こうして都と豊の友達からの交際が始まった。
翌日、都と豊は元通りになった学校にいつものように通学し授業を受けた。
それから3年後、豊は都に恋心を抱き始めた。
ー都の家ー
都の部屋で豊は緊張していた。
「大事な話って何だ」
そう言って都がベッドに座ると豊もベッドに座り顔を見つめながら口を開いた。
「都、友達から恋人にならないか」
「母さんのこと諦めることできたのか?」
「お前と一緒にいるうちに恋心が芽生えたんだ」
「俺と身体を重ねることできる?」
「お前と今すぐ交わりたい」
「……」
豊の言葉に都は衣服を脱ぎ全裸になった。
「都」
豊も全裸になり都の身体を倒し覆い被さると唇を重ね身体も重ねた。
友達から恋人になった都と豊は幸せな学校生活を過ごし大人へと成長した。
ー誰もいない海辺ー
白と黒の羽に白と黒のスーツに白と黒のマントを羽織った都と豊が砂浜で海を見つめていた。
「平和だね」
「この平和が続けば良いけど」
「黒い気は消えたんだ、永遠に平和だよ」
「そうだな」
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