ダイヤモンド

福猫

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おまけストーリー

大也とデート〜紫と影玄と玄斗編〜②

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花火を楽しんだ大也と影玄と玄斗はそれぞれの部屋で眠っていた。

「……」

影玄が目を覚まし身体を起こすとスマホが鳴った。

影玄はベッドから離れ机に近づきスマホを掴むとメールを読んだ。

「昼頃、紫が来る」

影玄は衣服を着て部屋を出ると玄斗が寝ている部屋に入り玄斗に声をかけた。

「玄斗、起きろ」

「まだ眠たいんだ、寝かせろ」

「紫が昼頃、来るってメールがきた」

「え…」

目を覚まし玄斗は身体を起こした。

「本当に紫が来るのか?」

「あぁ」

影玄はメールを玄斗に見せた。

「約束、守らないとな」

「大也に気づかれないように俺達はここを離れてないとな」

「そうだな」

「何て言ってここを離れようか」

「仕事で呼び出されたと言うか」

「そうだな」

玄斗がベッドから離れ衣服を着ると影玄と玄斗は部屋を出た。

その時、大也も衣服姿で部屋を出た。

「影玄、玄斗、おはよう」

「今から俺達、仕事に行かなくちゃいけないんだ」

「それじゃあ、俺、帰ろうかな」

「仕事が終わったらここに戻ってくるから、大也はゆっくりここで過ごして」

「わかった、影玄と玄斗が戻るまで綺麗な海を見ながらゆっくり過ごそうかな」

「じゃあ、仕事に行ってくるね」

影玄と玄斗は大也の頬にチュっとキスをし別荘を出ていった。

1人になった大也は海を見に行こうと別荘を出ていき歩き砂浜に向かった。

「……」

砂浜に着いた大也は砂浜を歩き海に近づき立ち止まると海を見つめた。

「綺麗な海を見つめてると心が落ち着くな」

大也は優しく微笑みながら海を見続け時間を忘れた。

その後、大也のお腹がぐう~と鳴った。

大也は頬を赤らめた。

「別荘に戻って何か食べよう」

別荘に戻ろうと振り返った大也は袋を持って立っている紫の姿に驚いた。

「紫…」

「1年ぶりだな」

紫は一歩一歩と大也に近づき立ち止まった。

紫は大也の頬に触れながら「元気だったか」と口にし顔を見つめた。

その時、再び大也のお腹がぐう~と鳴った。

大也は頬を赤らめた。

紫が笑みを浮かべ袋を見せながら「弁当、買ってきたから食べようか」と言って歩き出すと大也も歩き出し別荘に向かった。

ー別荘の前ー

大也と紫は別荘の中に入りソファーに近づき大也と紫は隣同士で座った。

紫は袋からお茶のペットボトル2本と割り箸2本と弁当2個を出しテーブルに置いた。

「食べようぜ」

「何で俺がここにいるとわかったんだ」

「影玄から聞いた」

「なるほど」

「大也」

「紫と俺を2人きりにするためにあんな嘘を」

「俺が頼んだんだ」

「話はあとだ、先に弁当を食べようか」

「あぁ」

「いただきます」

「いただきます」

同時に口にすると大也と紫は弁当を食べ始めた。

それから暫くして大也と紫は食事を終えた。

紫は空になった弁当と割り箸を袋の中に入れ口を開いた。

「大也、明日、アメリカに戻る、だから明日まで俺の側にいてくれ」

「紫…」

「大也」

手を握りながら紫が立ち上がると大也も立ち上がった。

「お前が寝てた部屋に連れて行ってくれ」

「……」

大也は無言で紫を部屋に連れていき中に入りドアを閉めた。

紫は手を離し大也を抱きしめた。

「大也を抱きしめたいと思っていた」

「紫」

「大也、俺の願いを叶えてくれるか?」

「願い?」

大也と紫は見つめ合った。

そして紫が口を開いた。

「大也と交わりたい」

「……」

大也は驚いた。

紫は真剣な顔で「大也と交わりたい」と口にすると大也は無言で衣服を全て脱ぎ全裸になった。

「大也!」

紫が見つめると大也が口を開いた。

「俺は勇、一茶、徹、光、影玄、玄斗、紫を愛してる、皆が俺と交わりたいと言えば俺は喜んで受け入れる」

「大也」

紫も衣服を全て脱ぎ全裸になった。

大也と紫は見つめ合いながら互いの顔を近づけ唇を重ねた。

「……」

「……」

互いの唇が離れ紫は大也をベッドに寝かせ覆い被さった。

「紫…」

「大也、愛してる」

再び大也の唇に唇を重ねると紫は唇を離し身体を重ねた。

「紫…」

紫の行為を受け入れ続けながら大也は気を失い眠りについた。

紫は大也の顔を見つめながら「大也……眠ったのか」と言って紫は大也の側で身体を起こしながら大也を抱き寄せた。

紫は大也を起こさないようにベッドから離れ衣服のポケットからスマホを取り出し影玄にメールを送った。

玄斗の家でメールを受け取った影玄はメールを読んだ。

「……」

「紫からのメールか?」

「あぁ」

「何て」

「大也と交わりながら大也が寝てしまったのでアメリカに戻るって」

玄斗に読み聞かせたあと影玄は紫にアメリカに戻るの大也が目を覚ましてからでも良いんじゃないかとメールを送った。

衣服を着て大也を見つめていた紫は影玄からのメールを読んだ。

紫はすぐに返事を送った。

別れが辛くなるから大也が寝ている間に側を離れるよと。

紫からのメールを読んだ影玄は玄斗に「別荘に戻るぞ」と言って別荘に向かって影玄と玄斗は走った。

紫はスマホを眠る大也に向け写真を撮った。

その後、スマホを衣服のポケットに入れ大也の顔を見つめた。

「1年後、大也に会いにアメリカから帰国するから…大也、1年後、会おうな」

眠る大也の唇に唇を重ねた。

その後、紫は別荘から出ていった。

「……」

ねたふりをしていた大也は目を覚まし涙を流した。

別荘が見えなくなるところで紫は影玄と玄斗に遭遇した。

紫と影玄と玄斗は立ち止まった。

「明日、帰るんじゃなかったのか」

影玄の言葉に紫は返事をした。

「明日、帰るつもりだったけど別れが辛くなるから大也が寝ている間に帰ることにした」

「大也とのデート楽しめたか?」

玄斗の言葉に紫は返事をした。

「短い間だったけど大也とのデート楽しかった」

「良かった」

影玄がそう口にすると紫が口を開いた。

「1年後、帰国したとき皆で大也とデートしたいな」

「そうだな」

「影玄、玄斗、1年後、会おう」

紫が歩いていくと影玄と玄斗は振り返り叫んだ。

「1年後、会おうな、紫」

「元気でな紫」

紫の姿が見えなくなるまで影玄と玄斗は見送った。

こうして大也とのデートを終えた勇、一茶、徹、光、影玄、玄斗、紫はいつもの生活に戻り大也もいつもの生活に戻った。

         完結
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