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第3話
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黒猫は音美の家の前に姿を現し家ごと闇に染めた。
その後、黒猫は姿を消し寝室に姿を現した。
黒猫はベッドにあがり座ると音美に声をかけた。
「音美、俺は今、お前の家の寝室にいる、戻ってこい」
「わかりました」
「……」
音美との通信を切ると黒猫は光輝のことを考えていた。
「あの男からダイヤモンドを感じた、あの男なら輝くハート型のダイヤモンドを持っているかもしれないな」
「戻りました」
音美が姿を現すと黒猫は光輝の写真を出現させ口を開いた。
「この男の心を調べろ」
光輝の写真を渡すと音美は写真を受け取り見つめた。
「わかりました」
「もし男の心が輝くハート型のダイヤモンドだったら男と輝くハート型のダイヤモンドを俺の元に、わかったな」
「わかりました」
「白猫のミルクが一緒にいたら始末しろ」
「わかりました」
黒猫にお辞儀をすると音美は光輝の写真を持って姿を消した。
ー翌日ー
白い服に白いズボンの光輝はミルクと一緒に人混みの中を歩いていた。
その時、光輝のスマホが鳴った。
「ミルク、ゴメン」
光輝が立ち止まるとミルクも立ち止まり光輝を見つめた。
光輝はスマホの通話ボタンを押し「もしもし」と口にした。
「もしもし、沢渡薫(さわたりかおる)です」
「休んでることですよね」
「店長が心配してましたよ」
「連絡しないですみません」
「迷惑かけるといけないので店長に仕事、辞めると伝えてください」
「わかりました」
「それと給料はいらないと伝えてください」
「わかりました」
「ご迷惑かけてすみませんでした」
そう口にした後、光輝は通話を切りスマホをポケットの中に入れた。
ミルクが口を開いた。
「行くぞ」
「あぁ」
光輝とミルクは歩き出した。
それから暫くして光輝とミルクは前方から歩み寄ってきた美しい女性とすれ違い光輝は美しい女性に声をかけられた。
「光輝さん」
「……」
光輝とミルクは立ち止まりその後、振り返り美しい女性を見つめた。
美しい女性は光輝に近づき口を開いた。
「あなたに大事な話があるの、私と一緒に来ていただけないでしょうか?」
「大事な話ってなんでしょうか?」
「ここでは……」
「わかりました」
美しい女性から目線をミルクに向けると小さな声で口を開いた。
「大事な話を聞いたらすぐに合流するから」
「わかった」
険しい顔で女性を見つめるとミルクは光輝から離れていった。
「光輝さん、行きましょうか」
「はい」
光輝は美しい女性と共に人混みの中を歩き出しその後、人気のない道を歩いた。
「どこまで行くんですか?」
歩きながら光輝が声をかけると美しい女性は使われていない倉庫の中に入っていった。
「あの…」
光輝も使われていない倉庫の中に入り背を向けながら立ち止まっている美しい女性に声をかけた。
「ここはあなたの倉庫ですか?」
「光輝さん」
美しい女性が振り返り見つめると光輝が口を開いた。
「大事な話って何ですか?」
「今からあなたの心を調べます」
「え…」
「……」
美しい女性は化け物の顔の音美に変身し光輝は逃げようと背を向け出口に向かって走り出した。
「逃さないよ」
音美は光輝に左手を向け黒い球を放った。
走りながら光輝は黒い球を受けその後、光輝が倒れると光輝の身体から輝くハート型のダイヤモンドが宙に浮きながら現れた。
「黒猫が言っていた輝くハート型のダイヤモンド」
音美は光輝に近づき輝くハート型のダイヤモンドを掴み見つめた。
「光輝!」
ミルクは倒れている光輝と音美が持っている輝くハート型のダイヤモンドに驚いた。
「音美、良くやった」
闇を纏った黒い髪、黄色の瞳、黒いスーツ姿の男が現れた。
男は音美に近づき左手を差し出した。
音美は輝くハート型のダイヤモンドを手のひらに置いた。
「音美、お前の役目は終わった」
そう口にし男は指を鳴らし音美は身体の中の闇に襲われその後、倒れた。
ミルクは弓矢を構え矢を放った。
男は闇の結界で矢の動きを止めその矢をミルクに向け放った。
ミルクは矢に刺さり倒れた。
「ミルク、輝くハート型のダイヤモンドと光輝、いただいていく」
そう口にすると男は輝くハート型のダイヤモンドと光輝を奪い姿を消した。
ミルクは矢を抜き「光輝…」と言って倒れたまま気を失った。
その後、黒猫は姿を消し寝室に姿を現した。
黒猫はベッドにあがり座ると音美に声をかけた。
「音美、俺は今、お前の家の寝室にいる、戻ってこい」
「わかりました」
「……」
音美との通信を切ると黒猫は光輝のことを考えていた。
「あの男からダイヤモンドを感じた、あの男なら輝くハート型のダイヤモンドを持っているかもしれないな」
「戻りました」
音美が姿を現すと黒猫は光輝の写真を出現させ口を開いた。
「この男の心を調べろ」
光輝の写真を渡すと音美は写真を受け取り見つめた。
「わかりました」
「もし男の心が輝くハート型のダイヤモンドだったら男と輝くハート型のダイヤモンドを俺の元に、わかったな」
「わかりました」
「白猫のミルクが一緒にいたら始末しろ」
「わかりました」
黒猫にお辞儀をすると音美は光輝の写真を持って姿を消した。
ー翌日ー
白い服に白いズボンの光輝はミルクと一緒に人混みの中を歩いていた。
その時、光輝のスマホが鳴った。
「ミルク、ゴメン」
光輝が立ち止まるとミルクも立ち止まり光輝を見つめた。
光輝はスマホの通話ボタンを押し「もしもし」と口にした。
「もしもし、沢渡薫(さわたりかおる)です」
「休んでることですよね」
「店長が心配してましたよ」
「連絡しないですみません」
「迷惑かけるといけないので店長に仕事、辞めると伝えてください」
「わかりました」
「それと給料はいらないと伝えてください」
「わかりました」
「ご迷惑かけてすみませんでした」
そう口にした後、光輝は通話を切りスマホをポケットの中に入れた。
ミルクが口を開いた。
「行くぞ」
「あぁ」
光輝とミルクは歩き出した。
それから暫くして光輝とミルクは前方から歩み寄ってきた美しい女性とすれ違い光輝は美しい女性に声をかけられた。
「光輝さん」
「……」
光輝とミルクは立ち止まりその後、振り返り美しい女性を見つめた。
美しい女性は光輝に近づき口を開いた。
「あなたに大事な話があるの、私と一緒に来ていただけないでしょうか?」
「大事な話ってなんでしょうか?」
「ここでは……」
「わかりました」
美しい女性から目線をミルクに向けると小さな声で口を開いた。
「大事な話を聞いたらすぐに合流するから」
「わかった」
険しい顔で女性を見つめるとミルクは光輝から離れていった。
「光輝さん、行きましょうか」
「はい」
光輝は美しい女性と共に人混みの中を歩き出しその後、人気のない道を歩いた。
「どこまで行くんですか?」
歩きながら光輝が声をかけると美しい女性は使われていない倉庫の中に入っていった。
「あの…」
光輝も使われていない倉庫の中に入り背を向けながら立ち止まっている美しい女性に声をかけた。
「ここはあなたの倉庫ですか?」
「光輝さん」
美しい女性が振り返り見つめると光輝が口を開いた。
「大事な話って何ですか?」
「今からあなたの心を調べます」
「え…」
「……」
美しい女性は化け物の顔の音美に変身し光輝は逃げようと背を向け出口に向かって走り出した。
「逃さないよ」
音美は光輝に左手を向け黒い球を放った。
走りながら光輝は黒い球を受けその後、光輝が倒れると光輝の身体から輝くハート型のダイヤモンドが宙に浮きながら現れた。
「黒猫が言っていた輝くハート型のダイヤモンド」
音美は光輝に近づき輝くハート型のダイヤモンドを掴み見つめた。
「光輝!」
ミルクは倒れている光輝と音美が持っている輝くハート型のダイヤモンドに驚いた。
「音美、良くやった」
闇を纏った黒い髪、黄色の瞳、黒いスーツ姿の男が現れた。
男は音美に近づき左手を差し出した。
音美は輝くハート型のダイヤモンドを手のひらに置いた。
「音美、お前の役目は終わった」
そう口にし男は指を鳴らし音美は身体の中の闇に襲われその後、倒れた。
ミルクは弓矢を構え矢を放った。
男は闇の結界で矢の動きを止めその矢をミルクに向け放った。
ミルクは矢に刺さり倒れた。
「ミルク、輝くハート型のダイヤモンドと光輝、いただいていく」
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