実優の陰謀

福猫

文字の大きさ
上 下
7 / 7

最終話

しおりを挟む
ー城の中、部屋ー

実優に首を絞められ薫はベッドに仰向けで倒れたまま気を失っていた。

その頃、宇宙警察達とリンとユキアとルーとカールとヒカルは実優と戦っていた。

リンは実優が放つ光線を受け倒れた。

そこへ白猫のルルが現れた。

「リン、お前は薫さんの元に行け」

「実優を逮捕してから薫さんの元に行く」

リンは立ち上がり拳銃を構え実優に向けた。

その時、白猫のルルが口を開いた。

「俺達、宇宙警察の中で魔法が使える警察だ」

「だから何だ」

「薫さんとキスをすればわかる」

「こんなとき何、言ってんだ」

頬を赤らめながらリンが見つめると白猫のルルは真剣な顔で口を開いた。

「実優が薫さんを手に入れようとした理由がわかる」

白猫のルルは戦いに参戦にした。

リンは拳銃を消し城の中に入り薫がいる部屋に向かい中に入るとベッドに近づいた。

「薫さん…薫さん…薫さん…」

身体を揺らしながらリンが声をかけると薫が目を覚ました。

「リンさん」

薫は身体を起こしリンを見つめた。

リンは薫を見つめながら口を開いた。

「白猫のルルが言っていた、キスをしろって」

「え…」

驚きながら薫はリンに唇を奪われた。

「……」

「……」

リンは唇を離し薫と見つめ合った。

その時、2個の白い弓矢が現れた。

「……」

「……」

薫とリンは驚いた。

薫とリンは見つめ合いその後、頷き薫とリンは2個の白い弓矢を掴んだ。

その後、薫とリンは白い弓矢を持ったまま城を出た。

薫とリンは実優と宇宙警察達との戦いを見つめながらリンが口を開いた。

「この弓で矢を放てば、実優を倒せる」

「平和のために」

薫とリンは見つめ合い頷くと薫とリンは白い弓矢を構え実優に向けた。

リンが叫んだ。

「実優」

「……」

宇宙警察達との戦いを止め実優はリンと薫に目線を向け口を開いた。

「そんなもので俺を倒せてる思っているのか」

「……」

リンは白い矢を放ち実優の身体に突き刺さった。

「やったか」

「……」

笑みを浮かべると実優は白い矢を抜き取り捨て薫を見つめた。

「薫」

「母さんと父さんを化け物にし死なせた実優、お前を許さない」

力を込めながら薫は白い矢を放ち実優の胸に突き刺さった。

実優は矢を抜こうと矢を掴んだその時、苦しみだした。

その姿にリンと宇宙警察達は驚いた。

苦しみながら実優は薫を見つめ口を開いた。

「力のない、ただの人間に俺がやられるとは、人間を甘く見ていた」

薫に微笑むと実優は仰向けで倒れそのまま消え去った。

その瞬間、城は無くなり化物になった人間達は元の人間に戻った。

「……」

薫は弓を落とし倒れかけリンは抱き止めた。

ユキアが声をかけた。

「リン、宇宙警察本部に戻るぞ」

「はい」

リンは薫をお姫様抱っこし歩き出すとそのまま姿を消し宇宙警察達も姿を消した。

ー宇宙警察本部ー

リンはベッドに仰向けで寝ている薫を見つめた。

30分後、薫が目を覚ました。

「リンさん」

「薫さん」

リンが声をかけたその時、医者のルーが現れた。

「診察いいかな」

「はい」

薫が身体を起こすとルーは薫に近づき手首に触れた。

「大丈夫だね」

「ありがとうございます」

「ボスから伝言だ、リン、薫さんに話して薫さんがはいと返事をしたら宇宙警察の皆は薫さんを喜んでいる迎え入れると」

リンに伝えるとルーは部屋を出ていった。

「リンさん」

薫が見つめるとリンは真剣な顔で口を開いた。

「松岡薫さん、俺達と一緒に宇宙警察本部で働かないか」

「え…」

「君の力で実優を倒すことができた、ボスが言ったんだ薫さんは宇宙警察になる運命だと」

「俺が宇宙警察…」

「これもボスが言ってた、実優が薫さんを手に入れようとしたのは他の人間にはない力を感じたから実優は薫さんを手に入れようとしたんだろと」

「……」

薫はうつ向いた。

「俺は薫さんが宇宙警察になってくれたら嬉しいかも」

「……」

顔をあげ薫はリンを見つめた。

リンは真剣な顔で口を開いた。

「薫さんは実優を倒し俺達を守ってくれた、今度は俺が薫さんを守る」

「リンさん」

「俺は薫さんを愛してる」

「俺も…リンさんを愛しています」

リンと薫は抱きしめ合いながら唇を重ねた。

その後、互いの唇が離れ薫が口を開いた。

「俺、宇宙警察として働きます」

「薫さん」

嬉しそうな顔でリンは薫を抱きしめた。

こうして薫は宇宙警察になりリンと共に日本の平和を守り続けた。

        完結
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

赤ずきんちゃんと狼獣人の甘々な初夜

真木
ファンタジー
純真な赤ずきんちゃんが狼獣人にみつかって、ぱくっと食べられちゃう、そんな甘々な初夜の物語。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします

文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。 夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。 エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。 「ゲルハルトさま、愛しています」 ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。 「エレーヌ、俺はあなたが憎い」 エレーヌは凍り付いた。

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。

藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった…… 結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。 ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。 愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。 *設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。 *全16話で完結になります。 *番外編、追加しました。

骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方

ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。 注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王

奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています 国王陛下には愛する女性がいた。 彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。 私は、そんな陛下と結婚した。 国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。 でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。 そしてもう一つ。 私も陛下も知らないことがあった。 彼女のことを。彼女の正体を。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

処理中です...