実優の陰謀

福猫

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最終話

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ー城の中、部屋ー

実優に首を絞められ薫はベッドに仰向けで倒れたまま気を失っていた。

その頃、宇宙警察達とリンとユキアとルーとカールとヒカルは実優と戦っていた。

リンは実優が放つ光線を受け倒れた。

そこへ白猫のルルが現れた。

「リン、お前は薫さんの元に行け」

「実優を逮捕してから薫さんの元に行く」

リンは立ち上がり拳銃を構え実優に向けた。

その時、白猫のルルが口を開いた。

「俺達、宇宙警察の中で魔法が使える警察だ」

「だから何だ」

「薫さんとキスをすればわかる」

「こんなとき何、言ってんだ」

頬を赤らめながらリンが見つめると白猫のルルは真剣な顔で口を開いた。

「実優が薫さんを手に入れようとした理由がわかる」

白猫のルルは戦いに参戦にした。

リンは拳銃を消し城の中に入り薫がいる部屋に向かい中に入るとベッドに近づいた。

「薫さん…薫さん…薫さん…」

身体を揺らしながらリンが声をかけると薫が目を覚ました。

「リンさん」

薫は身体を起こしリンを見つめた。

リンは薫を見つめながら口を開いた。

「白猫のルルが言っていた、キスをしろって」

「え…」

驚きながら薫はリンに唇を奪われた。

「……」

「……」

リンは唇を離し薫と見つめ合った。

その時、2個の白い弓矢が現れた。

「……」

「……」

薫とリンは驚いた。

薫とリンは見つめ合いその後、頷き薫とリンは2個の白い弓矢を掴んだ。

その後、薫とリンは白い弓矢を持ったまま城を出た。

薫とリンは実優と宇宙警察達との戦いを見つめながらリンが口を開いた。

「この弓で矢を放てば、実優を倒せる」

「平和のために」

薫とリンは見つめ合い頷くと薫とリンは白い弓矢を構え実優に向けた。

リンが叫んだ。

「実優」

「……」

宇宙警察達との戦いを止め実優はリンと薫に目線を向け口を開いた。

「そんなもので俺を倒せてる思っているのか」

「……」

リンは白い矢を放ち実優の身体に突き刺さった。

「やったか」

「……」

笑みを浮かべると実優は白い矢を抜き取り捨て薫を見つめた。

「薫」

「母さんと父さんを化け物にし死なせた実優、お前を許さない」

力を込めながら薫は白い矢を放ち実優の胸に突き刺さった。

実優は矢を抜こうと矢を掴んだその時、苦しみだした。

その姿にリンと宇宙警察達は驚いた。

苦しみながら実優は薫を見つめ口を開いた。

「力のない、ただの人間に俺がやられるとは、人間を甘く見ていた」

薫に微笑むと実優は仰向けで倒れそのまま消え去った。

その瞬間、城は無くなり化物になった人間達は元の人間に戻った。

「……」

薫は弓を落とし倒れかけリンは抱き止めた。

ユキアが声をかけた。

「リン、宇宙警察本部に戻るぞ」

「はい」

リンは薫をお姫様抱っこし歩き出すとそのまま姿を消し宇宙警察達も姿を消した。

ー宇宙警察本部ー

リンはベッドに仰向けで寝ている薫を見つめた。

30分後、薫が目を覚ました。

「リンさん」

「薫さん」

リンが声をかけたその時、医者のルーが現れた。

「診察いいかな」

「はい」

薫が身体を起こすとルーは薫に近づき手首に触れた。

「大丈夫だね」

「ありがとうございます」

「ボスから伝言だ、リン、薫さんに話して薫さんがはいと返事をしたら宇宙警察の皆は薫さんを喜んでいる迎え入れると」

リンに伝えるとルーは部屋を出ていった。

「リンさん」

薫が見つめるとリンは真剣な顔で口を開いた。

「松岡薫さん、俺達と一緒に宇宙警察本部で働かないか」

「え…」

「君の力で実優を倒すことができた、ボスが言ったんだ薫さんは宇宙警察になる運命だと」

「俺が宇宙警察…」

「これもボスが言ってた、実優が薫さんを手に入れようとしたのは他の人間にはない力を感じたから実優は薫さんを手に入れようとしたんだろと」

「……」

薫はうつ向いた。

「俺は薫さんが宇宙警察になってくれたら嬉しいかも」

「……」

顔をあげ薫はリンを見つめた。

リンは真剣な顔で口を開いた。

「薫さんは実優を倒し俺達を守ってくれた、今度は俺が薫さんを守る」

「リンさん」

「俺は薫さんを愛してる」

「俺も…リンさんを愛しています」

リンと薫は抱きしめ合いながら唇を重ねた。

その後、互いの唇が離れ薫が口を開いた。

「俺、宇宙警察として働きます」

「薫さん」

嬉しそうな顔でリンは薫を抱きしめた。

こうして薫は宇宙警察になりリンと共に日本の平和を守り続けた。

        完結
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