龍神の花嫁

福猫

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第9話

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「金龍」

立ち上がりキョロキョロしながらまわりを見るとじっと立っている人間の金龍を見つけ亮太は駆け寄り背後から抱きついた。

金龍は亮太を離れさせ振り返ると亮太を抱きしめた。

その後、金龍は無言で亮太を抱きしめ亮太は無言で金龍に抱きしめられた。

「……」

「……」

5分後、金龍は亮太から離れ真剣な顔で口を開いた。

「俺は亮太を愛してる、俺の花嫁になってほしい」

「俺も金龍のこと愛してるよ…」

「龍神の花嫁になるということは、危険な目に遭う可能性がある」

「俺は戦いは嫌いだ」

「俺が亮太の家で暮らすと言ったら俺の花嫁になってくれるか?」

「こんな綺麗な花が咲いてる場所を離れるなんてダメだ」

「俺は亮太の側に居たいだからここを離れて花が枯れても悔いはない」

「花が枯れるの俺は嫌だだからここで住む、金龍の花嫁になる」

「亮太」

驚いた顔で金龍が見つめると亮太が口を開いた。

「龍狩りのバケモノは他の場所に居るよね」

「そうだな」

「頑張って俺も戦う、金龍の花嫁だから」

「亮太」

喜び亮太を抱きしめると人間の金龍は亮太の唇を奪い身体を倒すと金龍と亮太は花畑の中で身体を重ね交わった。

その頃、亮輔は人間の金銀龍が居る洞窟の中で元気になったリヨと再会していた。

「リヨ、助かって良かった」

「金銀龍から聞いたよ、亮輔は俺を助けようとしたけど龍狩りのバケモノには勝てず俺は龍狩りのバケモノに連れ去られた」

「金銀龍に助けを求めようとしたけど金銀龍は龍狩りのバケモノと戦ってて言えなかった…リヨ、ゴメン」

「俺もゴメン」

「金銀龍と亮輔は悪くないのに憎んでゴメンな」

そう言ってリヨは亮輔を抱きしめ亮輔は涙を流した。

その後、亮輔とリヨと人間の金銀龍は洞窟を離れ白龍と赤龍と青龍の元に向かった。

同じ頃、龍の金龍と亮太も白龍と赤龍と青龍の元に向かっていた。

そして、白龍と赤龍と青龍と龍の金銀龍と亮輔とリヨと龍の金龍と亮太は合流した。

「兄貴」

亮太が話しかけると亮輔は亮太を抱きしめた。

「兄貴?」

「幸せになれよ」

「俺が金龍の花嫁になたって何でわかったんだ?」

亮太が問いかけると亮輔は亮太から離れ口を開いた。

「俺はお前の兄貴だぞ、お前のことは何でもわかる」

「さすが兄貴だな」

「亮太、金龍の花嫁になるそれが亮太の運命、俺はリヨと一緒に家に帰るのが運命」

亮輔が口にすると亮太とリヨと龍の金銀龍が驚いた。  

「亮輔、家に帰るってどういうことだよ」

龍の金銀が口にすると亮輔が口を開いた。

「リヨだけを人間が暮らす国に帰すなんてできない、俺も一緒に帰る、だから金銀龍の花嫁にはなれない」

「俺よりリヨの方が大事なのか」

小さな声で口にすると龍の金銀は上空に飛んでいった。

「兄貴、良いのか」

「リヨを家に送ってくる」

そう言って亮輔は杖を使ってリヨと共にその場から消えリヨの自宅に向かった。

その後、リヨの寝室に姿を現すとリヨが口を開いた。

「亮輔、俺は大丈夫だ、だから金銀龍の花嫁になれ」

「リヨ」

「俺を心配するけど金銀龍のこと好きなんだろ花嫁になりたいんだろ、俺は大人だ1人で暮らしていける」

「リヨ」

「早く行け」

「すまない」

そう言って亮輔が杖を使ってその場から消えるとリヨは微笑みながら「幸せになれよ」と口にした。

白龍と赤龍と青龍がそれぞれの島に帰ろうとしたその時、亮輔が姿を現した。

「兄貴」

亮太が名を口にしたその時、亮輔は杖を使って龍の金銀龍を呼び自分の前に姿を現した。

「亮輔…」

龍の金銀龍が見つめると亮輔が口を開いた。

「金銀龍、俺はお前の花嫁になる」

「リヨは良いのか?」

「リヨに好きなら金銀龍の花嫁になれと言われたから俺は金銀龍の花嫁になるために戻ってきた」

「亮輔」

「金銀龍」

龍の金銀龍と亮輔が近づき唇を重ねたその時、突然あらわれた毒槍に白龍と赤龍と青龍がやられ倒れた。

「白龍!赤龍!」

「青龍!」

龍の金龍と龍の金銀龍が叫ぶと毒の槍を持って海賊服を着た男が姿を現した。
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