5 / 5
最終話
しおりを挟む
「俺に何かようか」
シロに向かって優希が口にするとシロが口を開いた。
「あんたとゆっくり話がしたくて木に頼んであんたをここに連れてきて貰ったんだ」
「話がしたいって淳のことだろ」
「あんた本気で淳さんのことが好きなのか?」
「何が言いたいんだよ」
険しい顔で優希が見つめるとシロが口を開いた。
「淳さんはクロに心を奪われてる、お前も淳さんを諦めろ」
「クロってあの黒猫か」
「だから諦めろ」
「猫に淳を奪われてたまるか」
そう言って優希がその場を離れようとしたその時、シロが優希の手首を掴んだ。
「何すんだ、離せよ」
「お前を淳さんの元に行かせるわけにはいかない」
「手を離せ」
「離さない」
「……」
「……」
優希とシロが見つめ合うと木が口を開いた。
「お前達、お似合いだぞ」
「何、言ってんだ」
シロが手を離すと優希が口を開いた。
「猫と人間がお似合い?あり得ない」
「私はお似合いだと思うがな」
そう言って木が光のシャワーを放つと優希とシロは光のシャワーを受けながら優希とシロは無言で見つめ合った。
その頃、淳はクロの家の前でクロと会っていた。
「クロさん」
「足の怪我は大丈夫か?」
「大きな木が治してくれました」
「それは良かった」
そう言ってクロは淳の前に靴を置き口を開いた。
「また怪我をするぞ」
「クロさん」
「淳さん、君にキスしたこと後悔してないから」
「優希にキスされたり身体を奪われたりした時、俺、嫌だった」
「……」
「シロさんにキスされた時も嫌だったけどクロさんにキスされた時、嫌じゃなかった」
「淳さん」
「俺、クロさんが好きです、クロさんの側にいさせてください」
「あなたはまだ高校生だ、高校卒業してから秘密の森に来てください」
「……」
淳が悲しげな顔をするとクロが頬に触れながら口を開いた。
「そんな顔をしないで、卒業したら会えるんだから」
「永遠に会えない訳じゃないんだから」
「……」
微笑みながらクロが頷くと淳は靴を履き口を開いた。
「ちゃんと卒業して秘密の森に来ます」
「待ってる」
「……」
「……」
無言で見つめ合うとクロと淳は口づけを交わし淳は秘密の森から出ていった。
ー男子校、教室ー
自分の席に淳が座っていると優希が近づいてきた。
「淳、話があるんだけど」
「もうすぐ授業が始まるよ」
「昼休み話をしよう」
「わかった」
「……」
優希が席に戻ると先生が現れ授業が始まった。
それから時間が過ぎ昼休み、淳と優希は屋上に向かった。
「話って何」
淳が声をかけると優希が驚きの言葉を発した。
「俺、猫に恋をした」
「猫ってどこの猫?」
「秘密の森に住む白猫のシロ」
「シロさんに」
「シロに言われたよ、高校を卒業したら来いって」
「俺もクロさんに言われた」
「淳、頑張って卒業しような」
「うん」
会話を終えると淳と優希は教室に戻り午後の授業が始まった。
それから3年後、淳と優希は高校を卒業し秘密の森に向かった。
そして淳と優希はクロとシロに会いに行き愛を育んだ。
完結
シロに向かって優希が口にするとシロが口を開いた。
「あんたとゆっくり話がしたくて木に頼んであんたをここに連れてきて貰ったんだ」
「話がしたいって淳のことだろ」
「あんた本気で淳さんのことが好きなのか?」
「何が言いたいんだよ」
険しい顔で優希が見つめるとシロが口を開いた。
「淳さんはクロに心を奪われてる、お前も淳さんを諦めろ」
「クロってあの黒猫か」
「だから諦めろ」
「猫に淳を奪われてたまるか」
そう言って優希がその場を離れようとしたその時、シロが優希の手首を掴んだ。
「何すんだ、離せよ」
「お前を淳さんの元に行かせるわけにはいかない」
「手を離せ」
「離さない」
「……」
「……」
優希とシロが見つめ合うと木が口を開いた。
「お前達、お似合いだぞ」
「何、言ってんだ」
シロが手を離すと優希が口を開いた。
「猫と人間がお似合い?あり得ない」
「私はお似合いだと思うがな」
そう言って木が光のシャワーを放つと優希とシロは光のシャワーを受けながら優希とシロは無言で見つめ合った。
その頃、淳はクロの家の前でクロと会っていた。
「クロさん」
「足の怪我は大丈夫か?」
「大きな木が治してくれました」
「それは良かった」
そう言ってクロは淳の前に靴を置き口を開いた。
「また怪我をするぞ」
「クロさん」
「淳さん、君にキスしたこと後悔してないから」
「優希にキスされたり身体を奪われたりした時、俺、嫌だった」
「……」
「シロさんにキスされた時も嫌だったけどクロさんにキスされた時、嫌じゃなかった」
「淳さん」
「俺、クロさんが好きです、クロさんの側にいさせてください」
「あなたはまだ高校生だ、高校卒業してから秘密の森に来てください」
「……」
淳が悲しげな顔をするとクロが頬に触れながら口を開いた。
「そんな顔をしないで、卒業したら会えるんだから」
「永遠に会えない訳じゃないんだから」
「……」
微笑みながらクロが頷くと淳は靴を履き口を開いた。
「ちゃんと卒業して秘密の森に来ます」
「待ってる」
「……」
「……」
無言で見つめ合うとクロと淳は口づけを交わし淳は秘密の森から出ていった。
ー男子校、教室ー
自分の席に淳が座っていると優希が近づいてきた。
「淳、話があるんだけど」
「もうすぐ授業が始まるよ」
「昼休み話をしよう」
「わかった」
「……」
優希が席に戻ると先生が現れ授業が始まった。
それから時間が過ぎ昼休み、淳と優希は屋上に向かった。
「話って何」
淳が声をかけると優希が驚きの言葉を発した。
「俺、猫に恋をした」
「猫ってどこの猫?」
「秘密の森に住む白猫のシロ」
「シロさんに」
「シロに言われたよ、高校を卒業したら来いって」
「俺もクロさんに言われた」
「淳、頑張って卒業しような」
「うん」
会話を終えると淳と優希は教室に戻り午後の授業が始まった。
それから3年後、淳と優希は高校を卒業し秘密の森に向かった。
そして淳と優希はクロとシロに会いに行き愛を育んだ。
完結
0
お気に入りに追加
4
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる