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第4話
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「……」
寝室で壁にもたれながら座って待っているとクロが現れた。
「優希は?」
「消えたよ」
「消えたって優希に何をしたんですか」
「俺は何もしていない」
「……」
痛む足を庇いながら立ち上がり動くとクロが「どこに行くんだ」と声をかけた。
「優希が心配だから秘密の森を出ます」
「優希の元に行ったらまたいじめられるよ」
「身体を求められても優希は俺にとって大事な友達だから」
「行っちゃダメだ」
クロが淳の手首を掴み淳の身体がふらつき倒れるとクロも倒れ淳に覆い被さった。
「……」
「……」
クロと淳は無言で見つめ合いクロは顔を近づけ唇を重ねた。
その後、クロはゆっくり唇を離し口を開いた。
「淳さんのこと好きなんだ、だから優希の元に行かせたくない」
「クロさん」
「行かせたくない…行かせたくない」
そう言ってクロは再び淳の唇に唇を重ねた。
淳は抵抗し唇を離れさせるとクロを突き放しその後、淳は立ち上がり家を出て痛む足を庇いながら森の中を走って逃げた。
1時間後、走り疲れた淳は「もう…走れない」と言って淳は光輝く大きな木の前でうつ伏せで倒れた。
その時、光輝く大きな木から小さな光の玉が現れ淳の足の傷を治し始めた。
5分後、目を覚ました淳は身体を起こし立ち上がった。
そして淳は足を見て驚いた。
「傷が治ってる、ありがとう」
そう言って淳は光輝く大きな木に目を向け抱きついた。
その時、シロが現れた。
「木に恋をしたか」
「シロさん!」
木から目線をシロに向けると淳はシロに近づいた。
「シロさん…あの…あの…」
「どうした」
「俺、クロさんに」
「シロ」
木が口にすると淳は驚いた顔で木に目線を向けシロは口を開いた。
「何か言いたいことでもあるのか」
「淳はクロがしたことに悩んでいる」
「クロがしたことって何だよ」
そう言って淳を見つめると淳は頬を赤らめながら口を開いた。
「何度もキスをされました」
「クロの奴、あんたに本気なんだな」
そう言って淳から目線を木に向けると木が口を開いた。
「だからシロ、諦めろ」
「その方が良いかもな」
「あの?」
淳がシロに声をかけるとシロが口を開いた。
「あんたをいじめる優希は俺に任せて淳はクロに思いを伝えてやれ」
「思いって…」
「あんたのこと本気で好きだったのに、クロに奪われたな」
赤らめる淳の頬に触れながら口にするとシロは淳の背中を押し口を開いた。
「今頃、クロはお前を探してるはずだ早く行ってやれ」
「……」
シロと木にお辞儀をすると淳は走り出しクロの元に向かった。
「木にお願いがあるんだけど」
「優希という人間をここに連れてくれば良いんだろ」
「頼む」
「わかった」
返事をすると木は光輝きその後、優希を連れてきた。
「……」
優希は驚いた顔で大きな木とシロを見つめた。
寝室で壁にもたれながら座って待っているとクロが現れた。
「優希は?」
「消えたよ」
「消えたって優希に何をしたんですか」
「俺は何もしていない」
「……」
痛む足を庇いながら立ち上がり動くとクロが「どこに行くんだ」と声をかけた。
「優希が心配だから秘密の森を出ます」
「優希の元に行ったらまたいじめられるよ」
「身体を求められても優希は俺にとって大事な友達だから」
「行っちゃダメだ」
クロが淳の手首を掴み淳の身体がふらつき倒れるとクロも倒れ淳に覆い被さった。
「……」
「……」
クロと淳は無言で見つめ合いクロは顔を近づけ唇を重ねた。
その後、クロはゆっくり唇を離し口を開いた。
「淳さんのこと好きなんだ、だから優希の元に行かせたくない」
「クロさん」
「行かせたくない…行かせたくない」
そう言ってクロは再び淳の唇に唇を重ねた。
淳は抵抗し唇を離れさせるとクロを突き放しその後、淳は立ち上がり家を出て痛む足を庇いながら森の中を走って逃げた。
1時間後、走り疲れた淳は「もう…走れない」と言って淳は光輝く大きな木の前でうつ伏せで倒れた。
その時、光輝く大きな木から小さな光の玉が現れ淳の足の傷を治し始めた。
5分後、目を覚ました淳は身体を起こし立ち上がった。
そして淳は足を見て驚いた。
「傷が治ってる、ありがとう」
そう言って淳は光輝く大きな木に目を向け抱きついた。
その時、シロが現れた。
「木に恋をしたか」
「シロさん!」
木から目線をシロに向けると淳はシロに近づいた。
「シロさん…あの…あの…」
「どうした」
「俺、クロさんに」
「シロ」
木が口にすると淳は驚いた顔で木に目線を向けシロは口を開いた。
「何か言いたいことでもあるのか」
「淳はクロがしたことに悩んでいる」
「クロがしたことって何だよ」
そう言って淳を見つめると淳は頬を赤らめながら口を開いた。
「何度もキスをされました」
「クロの奴、あんたに本気なんだな」
そう言って淳から目線を木に向けると木が口を開いた。
「だからシロ、諦めろ」
「その方が良いかもな」
「あの?」
淳がシロに声をかけるとシロが口を開いた。
「あんたをいじめる優希は俺に任せて淳はクロに思いを伝えてやれ」
「思いって…」
「あんたのこと本気で好きだったのに、クロに奪われたな」
赤らめる淳の頬に触れながら口にするとシロは淳の背中を押し口を開いた。
「今頃、クロはお前を探してるはずだ早く行ってやれ」
「……」
シロと木にお辞儀をすると淳は走り出しクロの元に向かった。
「木にお願いがあるんだけど」
「優希という人間をここに連れてくれば良いんだろ」
「頼む」
「わかった」
返事をすると木は光輝きその後、優希を連れてきた。
「……」
優希は驚いた顔で大きな木とシロを見つめた。
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