3 / 5
第3話
しおりを挟む
ークロの家ー
寝室で手当てを受けた淳は立ち上がるクロに声をかけた。
「シロさんが言ったことだけど」
「酷い怪我だから足を動かすなよ」
そう言ってクロは淳の顔を見ることなく寝室を出ていった。
その時、スマホが鳴った。
淳はポケットからスマホを取り出し通話ボタンを押すと耳にあて口を開いた。
「もしもし…」
「淳、家にいないな、今、どこにいるんだ」
「ゴメン、言えない」
優希の問いに淳はそう答え通話ボタンを切った。
淳の家の前で会話をしていた優希は突然、淳に通話を切られムカついた。
「勝手に切りやがった、お仕置きしないとな」
そう言って優希はスマホで淳の居場所を調べ秘密の森に向かった。
ークロの家、寝室ー
勝手に通話を切ったあと淳は後悔した。
「優希、怒ってるだろうな」
その頃、優希は秘密の森の前に立っていた。
「ここに淳がいる」
そう言って優希が森の中に入ろうとしたその時、シロが声をかけた。
「森の中に入るな」
「……」
シロに目線を向けた優希は立っている姿に驚いた。
「猫が…」
「お前、淳をいじめた奴か」
「淳を俺がいじめた?、淳が言ったのか」
「淳が言わなくても木が教えてくれる」
「淳のこと知ってるなら教えてくれ淳の居場所を」
「淳をいじめる奴に教えるわけないだろ帰ろ」
そう言ってシロが秘密の森の中に入っていくと優希も中に入っていった。
シロのあとを追ったはずの優希はシロを見失いそのまま森の中を歩き続けた。
そして優希はクロの家の前に着いた。
「森の中に立派な家があるなんてな」
そう言って優希はドアを開き声をかけた。
「誰かいませんか」
「……」
寝室で休んでいた淳はゆっくり立ち上がり玄関に向かうと優希に出くわした。
「優希!」
「淳!」
猫と同じ身長の淳に優希が驚くとクロが戻ってきた。
「何をしている」
「淳、帰るぞ」
そう言って優希が淳の手を掴んだその時、優希も淳と同じ身長になり淳は驚いた。
「優希、離して」
自分の手を掴んでいる優希の手を淳が離れさせるとクロは優希を離れさせ淳の前に立った。
「クロさん!」
「淳さん、寝室に行ってて」
「クロさん」
「早く」
「わかりました」
怒った口調でクロに言われ淳は痛む足を庇いながら寝室に向かった。
「淳、待てよ」
「……」
追いかけようとする優希をクロは前に立ち止めた。
「そこ退けよ」
「君だろ、淳さんの心を悩ませてるのは」
「お前、淳のなんなんだよ」
「俺は…淳さんの…恋人だ」
「恋人?猫のお前と淳が?」
おかしくて優希が笑うとクロは真剣な顔で優希に放った。
「淳さんの心を傷つける奴は俺が許さない、2度と淳さんに近づくな」
「猫の癖にムカつく」
そう言って優希がクロに殴りかかろうとしたその時、優希の姿が消えた。
「……」
驚いた顔でクロが見つめるその頃、光輝く大きな木の光が更に増していた。
寝室で手当てを受けた淳は立ち上がるクロに声をかけた。
「シロさんが言ったことだけど」
「酷い怪我だから足を動かすなよ」
そう言ってクロは淳の顔を見ることなく寝室を出ていった。
その時、スマホが鳴った。
淳はポケットからスマホを取り出し通話ボタンを押すと耳にあて口を開いた。
「もしもし…」
「淳、家にいないな、今、どこにいるんだ」
「ゴメン、言えない」
優希の問いに淳はそう答え通話ボタンを切った。
淳の家の前で会話をしていた優希は突然、淳に通話を切られムカついた。
「勝手に切りやがった、お仕置きしないとな」
そう言って優希はスマホで淳の居場所を調べ秘密の森に向かった。
ークロの家、寝室ー
勝手に通話を切ったあと淳は後悔した。
「優希、怒ってるだろうな」
その頃、優希は秘密の森の前に立っていた。
「ここに淳がいる」
そう言って優希が森の中に入ろうとしたその時、シロが声をかけた。
「森の中に入るな」
「……」
シロに目線を向けた優希は立っている姿に驚いた。
「猫が…」
「お前、淳をいじめた奴か」
「淳を俺がいじめた?、淳が言ったのか」
「淳が言わなくても木が教えてくれる」
「淳のこと知ってるなら教えてくれ淳の居場所を」
「淳をいじめる奴に教えるわけないだろ帰ろ」
そう言ってシロが秘密の森の中に入っていくと優希も中に入っていった。
シロのあとを追ったはずの優希はシロを見失いそのまま森の中を歩き続けた。
そして優希はクロの家の前に着いた。
「森の中に立派な家があるなんてな」
そう言って優希はドアを開き声をかけた。
「誰かいませんか」
「……」
寝室で休んでいた淳はゆっくり立ち上がり玄関に向かうと優希に出くわした。
「優希!」
「淳!」
猫と同じ身長の淳に優希が驚くとクロが戻ってきた。
「何をしている」
「淳、帰るぞ」
そう言って優希が淳の手を掴んだその時、優希も淳と同じ身長になり淳は驚いた。
「優希、離して」
自分の手を掴んでいる優希の手を淳が離れさせるとクロは優希を離れさせ淳の前に立った。
「クロさん!」
「淳さん、寝室に行ってて」
「クロさん」
「早く」
「わかりました」
怒った口調でクロに言われ淳は痛む足を庇いながら寝室に向かった。
「淳、待てよ」
「……」
追いかけようとする優希をクロは前に立ち止めた。
「そこ退けよ」
「君だろ、淳さんの心を悩ませてるのは」
「お前、淳のなんなんだよ」
「俺は…淳さんの…恋人だ」
「恋人?猫のお前と淳が?」
おかしくて優希が笑うとクロは真剣な顔で優希に放った。
「淳さんの心を傷つける奴は俺が許さない、2度と淳さんに近づくな」
「猫の癖にムカつく」
そう言って優希がクロに殴りかかろうとしたその時、優希の姿が消えた。
「……」
驚いた顔でクロが見つめるその頃、光輝く大きな木の光が更に増していた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【BL】国民的アイドルグループ内でBLなんて勘弁してください。
白猫
BL
国民的アイドルグループ【kasis】のメンバーである、片桐悠真(18)は悩んでいた。
最近どうも自分がおかしい。まさに悪い夢のようだ。ノーマルだったはずのこの自分が。
(同じグループにいる王子様系アイドルに恋をしてしまったかもしれないなんて……!)
(勘違いだよな? そうに決まってる!)
気のせいであることを確認しようとすればするほどドツボにハマっていき……。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
好きなあいつの嫉妬がすごい
カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。
ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。
教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。
「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」
ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」
陰キャ系腐男子はキラキラ王子様とイケメン幼馴染に溺愛されています!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
まったり書いていきます。
2024.05.14
閲覧ありがとうございます。
午後4時に更新します。
よろしくお願いします。
栞、お気に入り嬉しいです。
いつもありがとうございます。
2024.05.29
閲覧ありがとうございます。
m(_ _)m
明日のおまけで完結します。
反応ありがとうございます。
とても嬉しいです。
明後日より新作が始まります。
良かったら覗いてみてください。
(^O^)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる