9 / 14
第9話
しおりを挟む
「亮子、本気か?」
信じられない柚葉は問いかけた。
亮子は柚葉の身体を倒し覆い被さりながら口を開いた。
「俺は柚葉のこと忘れられない」
「俺って亮子」
「今まで隠しててゴメン」
亮子は柚葉とベッドから離れ上服とスカートを脱ぎ全裸になった。
柚葉は女性の身体ではなく男性の身体に驚いた。
「亮子、お前、男だったのか」
「もう1個ある」
そう口にした後、亮子は頭に鬼の角を出現させた。
柚葉は驚いた顔で見つめた。
「鬼…」
「今まで黙っててゴメン…スマホでお前とブライトの姿を見て…」
「ブライトさんのこと知ってるんだ」
「ブライトは俺の兄だ」
「鬼だったことを隠しながら俺と付き合って楽しかったか」
「何度もお前に言おうと思った、思ったけど言えなかった」
「別れて良かった」
「柚葉」
「俺は鬼が嫌いだ」
「柚葉」
「1人にしてくれ」
「柚葉」
「顔、見たくない、出ていけ」
「……」
柚葉の怒りを感じ取った亮子は上服を着てスカートを穿いて無言で部屋を出ていった。
柚葉はベッドで混乱した。
「何で俺のまわりに鬼が寄ってくるんだ」
柚葉は仰向けで身体を倒し天井をじっと見つめた。
「……」
柚葉は目を閉じ眠りについた。
それから時間が過ぎ柚葉は目を覚まし身体を起こした。
その後、柚葉はベッドから離れソファーに座っている鬼に目を向け声をかけた。
「どうやって中に入ったんですか、ブライトさん」
「……」
無言で鬼はソファーから立ち上がり振り返った。
柚葉はブライトではなくマーティンに驚いた。
「マーティンさん、どうしてここに」
「……」
マーティンは柚葉に近づき頬に触れた。
「やめてください」
柚葉はマーティンから少し離れた。
マーティンは1本のバラを柚葉に差し出し口を開いた。
「俺の花嫁になってください」
「俺は鬼が嫌いです、出ていってください」
柚葉は背を向けた。
マーティンはバラを消し柚葉を背後から抱きしめた。
「やめてください」
離れようと柚葉はもがいた。
マーティンは柚葉をギュっと抱きしめその後、柚葉の首を噛んだ。
もがいていた柚葉はおとなしくなりそのままうつ伏せで倒れた。
「これで柚葉、お前は俺のものだ」
マーティンは柚葉をベッドに仰向けで寝かせ見つめた。
「俺は本気で柚葉、お前に惚れた」
マーティンは眠る柚葉の唇に唇を重ねた。
その時、マーティンの父親の鬼が現れた。
「マーティン」
「親父!」
「花嫁はその男か」
「何しに来たんだ」
「ボスが花嫁はまだかと騒いでるんだ、見つけたのならそいつを連れて早く戻れ」
「柚葉は俺の花嫁だ、ボスの花嫁じゃない」
「ボスより先に花嫁を見つけてどうするんだ、連れて行くぞ」
「駄目だ、柚葉は」
「退け」
マーティンを突き飛ばすと父親の鬼は眠る柚葉をお姫様抱っこしそのまま姿を消した。
マーティンは立ち上がり「柚葉は俺の花嫁だ…」と言ってマーティンは気を失い倒れた。
ー鬼の国ー
マーティンの父親の鬼に連れ去られた柚葉は檻の中で眠っていた。
「……」
柚葉は目を覚まし身体を起こした。
そして柚葉は立ち上がりまわりを見渡した。
「洞窟?それに何で俺、檻の中に」
柚葉が口にしたその時、頭に鬼の角、上半身は裸、下半身は半ズボンを穿いた鬼が現れた。
柚葉は驚いた顔で見つめた。
その頃、マーティンは森林でブライトに会い柚葉が連れ去られたことを伝えた。
そこへ亮子が頭に鬼の角が生えた亮子が現れた。
「大事な俺達の花嫁を助けに行こう」
亮子とブライトとマーティンは森林から姿を消し鬼の国に向かった。
信じられない柚葉は問いかけた。
亮子は柚葉の身体を倒し覆い被さりながら口を開いた。
「俺は柚葉のこと忘れられない」
「俺って亮子」
「今まで隠しててゴメン」
亮子は柚葉とベッドから離れ上服とスカートを脱ぎ全裸になった。
柚葉は女性の身体ではなく男性の身体に驚いた。
「亮子、お前、男だったのか」
「もう1個ある」
そう口にした後、亮子は頭に鬼の角を出現させた。
柚葉は驚いた顔で見つめた。
「鬼…」
「今まで黙っててゴメン…スマホでお前とブライトの姿を見て…」
「ブライトさんのこと知ってるんだ」
「ブライトは俺の兄だ」
「鬼だったことを隠しながら俺と付き合って楽しかったか」
「何度もお前に言おうと思った、思ったけど言えなかった」
「別れて良かった」
「柚葉」
「俺は鬼が嫌いだ」
「柚葉」
「1人にしてくれ」
「柚葉」
「顔、見たくない、出ていけ」
「……」
柚葉の怒りを感じ取った亮子は上服を着てスカートを穿いて無言で部屋を出ていった。
柚葉はベッドで混乱した。
「何で俺のまわりに鬼が寄ってくるんだ」
柚葉は仰向けで身体を倒し天井をじっと見つめた。
「……」
柚葉は目を閉じ眠りについた。
それから時間が過ぎ柚葉は目を覚まし身体を起こした。
その後、柚葉はベッドから離れソファーに座っている鬼に目を向け声をかけた。
「どうやって中に入ったんですか、ブライトさん」
「……」
無言で鬼はソファーから立ち上がり振り返った。
柚葉はブライトではなくマーティンに驚いた。
「マーティンさん、どうしてここに」
「……」
マーティンは柚葉に近づき頬に触れた。
「やめてください」
柚葉はマーティンから少し離れた。
マーティンは1本のバラを柚葉に差し出し口を開いた。
「俺の花嫁になってください」
「俺は鬼が嫌いです、出ていってください」
柚葉は背を向けた。
マーティンはバラを消し柚葉を背後から抱きしめた。
「やめてください」
離れようと柚葉はもがいた。
マーティンは柚葉をギュっと抱きしめその後、柚葉の首を噛んだ。
もがいていた柚葉はおとなしくなりそのままうつ伏せで倒れた。
「これで柚葉、お前は俺のものだ」
マーティンは柚葉をベッドに仰向けで寝かせ見つめた。
「俺は本気で柚葉、お前に惚れた」
マーティンは眠る柚葉の唇に唇を重ねた。
その時、マーティンの父親の鬼が現れた。
「マーティン」
「親父!」
「花嫁はその男か」
「何しに来たんだ」
「ボスが花嫁はまだかと騒いでるんだ、見つけたのならそいつを連れて早く戻れ」
「柚葉は俺の花嫁だ、ボスの花嫁じゃない」
「ボスより先に花嫁を見つけてどうするんだ、連れて行くぞ」
「駄目だ、柚葉は」
「退け」
マーティンを突き飛ばすと父親の鬼は眠る柚葉をお姫様抱っこしそのまま姿を消した。
マーティンは立ち上がり「柚葉は俺の花嫁だ…」と言ってマーティンは気を失い倒れた。
ー鬼の国ー
マーティンの父親の鬼に連れ去られた柚葉は檻の中で眠っていた。
「……」
柚葉は目を覚まし身体を起こした。
そして柚葉は立ち上がりまわりを見渡した。
「洞窟?それに何で俺、檻の中に」
柚葉が口にしたその時、頭に鬼の角、上半身は裸、下半身は半ズボンを穿いた鬼が現れた。
柚葉は驚いた顔で見つめた。
その頃、マーティンは森林でブライトに会い柚葉が連れ去られたことを伝えた。
そこへ亮子が頭に鬼の角が生えた亮子が現れた。
「大事な俺達の花嫁を助けに行こう」
亮子とブライトとマーティンは森林から姿を消し鬼の国に向かった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

王道学園の冷徹生徒会長、裏の顔がバレて総受けルート突入しちゃいました!え?逃げ場無しですか?
名無しのナナ氏
BL
王道学園に入学して1ヶ月でトップに君臨した冷徹生徒会長、有栖川 誠(ありすがわ まこと)。常に冷静で無表情、そして無言の誠を生徒達からは尊敬の眼差しで見られていた。
そんな彼のもう1つの姿は… どの企業にも属さないにも関わらず、VTuber界で人気を博した個人VTuber〈〈 アイリス 〉〉!? 本性は寂しがり屋の泣き虫。色々あって周りから誤解されまくってしまった結果アイリスとして素を出していた。そんなある日、生徒会の仕事を1人で黙々とやっている内に疲れてしまい__________
※
・非王道気味
・固定カプ予定は無い
・悲しい過去🐜のたまにシリアス
・話の流れが遅い


男子寮のベットの軋む音
なる
BL
ある大学に男子寮が存在した。
そこでは、思春期の男達が住んでおり先輩と後輩からなる相部屋制度。
ある一室からは夜な夜なベットの軋む音が聞こえる。
女子禁制の禁断の場所。
良縁全部ブチ壊してくる鬼武者vs俺
青野イワシ
BL
《あらすじ》昔々ある寒村に暮らす百姓の長治郎は、成り行きで鬼を助けてしまう。その後鬼と友人関係になったはずだったが、どうも鬼はそう思っていなかったらしい。
鬼は長治郎が得るであろう良縁に繋がる“赤い糸”が結ばれるのを全力で邪魔し、長治郎を“娶る”と言い出した。
長治郎は無事祝言をあげることが出来るのか!?
という感じのガチムチ鬼武者終着系人外×ノンケ百姓の話です


モテる兄貴を持つと……(三人称改訂版)
夏目碧央
BL
兄、海斗(かいと)と同じ高校に入学した城崎岳斗(きのさきやまと)は、兄がモテるがゆえに様々な苦難に遭う。だが、カッコよくて優しい兄を実は自慢に思っている。兄は弟が大好きで、少々過保護気味。
ある日、岳斗は両親の血液型と自分の血液型がおかしい事に気づく。海斗は「覚えてないのか?」と驚いた様子。岳斗は何を忘れているのか?一体どんな秘密が?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる