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第5話
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ベッドで眠る俊を見つめながら柊司は笑みを浮かべ口を開いた。
「結界を強めても無駄だったか」
そう言って柊司はベッドごと俊に結界を張りその場を離れた。
そして柊司はドアを開き話しかけた。
「隠れてないで入ってきたらどうだ」
「……」
レイラと長い黒髪に足首まで長い黒服に十字架型の水晶のネックレスをつけた男性が姿を見せ中に入ると柊司が口を開いた。
「レイラ、今の力じゃ俺には勝てないだから俊は諦めろ」
「質問、良いか」
「何だ」
「何で普通の人間の俊を狙うんだ」
「レイラが気に入った者は奪い取る、だから俊をレイラから奪い取る」
「俺は俊を気に入ってない」
「嘘つけ」
「嘘じゃない」
「気に入ってないならなぜ助けに来たんだ、ほっとけばいいだろ」
「狙われてる人間をほっとけるわけないだろ」
「……」
レイラと柊司の会話を無言で聞きながら男性は柊司に近づき前にたつとじっと見つめた。
「俺の顔に何かついてるか」
「レイラの気に入ってる者を狙うんじゃない、柊司が気に入ってるから狙うんだ」
「俺が気に入ってる俺が?」
「……」
男性が頷くと柊司が口を開いた。
「俺は俊を気に入ってない」
「試してみましょう」
そう言って男性は十字架型の水晶を使って俊を化け物に襲わせた。
「やめろ」
「……」
柊司しか見えていない出来事にレイラは驚き男性に話しかけた。
「柊司は何と戦ってるんですか?」
「俊を襲っている化け物と戦ってるんだ」
「え…」
慌ててベッドに目を向けたレイラは柊司が結界を張った中で眠っている俊にホッとした。
「柊司が言っていた自分は俊を気に入ってないその言葉が嘘だとわかる」
「……」
俊を守るために必死に化け物と戦っている柊司の姿を見つめながらレイラが口を開いた。
「宇宙都市の柊司は相手を守るために必死に戦うなんてしなかった、今の柊司は俊を守るために必死に戦っている…本気で柊司は…」
「……」
十字架型の水晶を使って男性が解放すると消えた化け物に柊司は驚いた。
「どうなってんだ」
「柊司、レイラ、君達の願いを聞きます」
「……」
「……」
「嘘をつかずに答えなさい、まずはレイラ、レイラの願いは?」
「宇宙都市の平和と…」
「宇宙都市の平和と何ですか?」
「俊との恋愛そうだろ」
「お前もだろ」
柊司とレイラが見つめ合うと男性が口を開いた。
「俊がどう思ってるか聞いてみようか」
そう言って男性はベッドに近づき結界の中に入ると寝ている俊に話しかけた。
「俊、目を覚ましなさい」
「……」
ゆっくり目を開くと俊は身体を起こした。
「レイラさんと柊司さん」
「我々の会話はレイラと柊司には聞こえない」
「どうしてですか?」
「柊司が張った結界の中にいるから」
「……」
「俊」
「はい」
「嘘をつかずに答えなさい」
「はい」
「レイラと柊司は本気で俊に惚れてるだからレイラと柊司は戦っている」
「……」
驚いた顔で俊が見つめると男性が口を開いた。
「俊、レイラと柊司に恋をしてますか?」
「急にそんなこと言われてもわかりません」
「俊、あなたを宇宙都市に送ります」
「え…」
驚いた顔で見つめると俊は男性によって宇宙都市に送られた。
その後、男性は結界を破りレイラと柊司に伝えた。
「今、俊を宇宙都市に送りました」
「何でそんなことを」
「早く助けに行かないと危険な目に遭うぞ」
男性の言葉後、レイラと柊司は魔法でその場から姿を消し宇宙都市に向かった。
残された男性は十字架型の水晶で宇宙都市の映像を写し俊の姿を見つめた。
「結界を強めても無駄だったか」
そう言って柊司はベッドごと俊に結界を張りその場を離れた。
そして柊司はドアを開き話しかけた。
「隠れてないで入ってきたらどうだ」
「……」
レイラと長い黒髪に足首まで長い黒服に十字架型の水晶のネックレスをつけた男性が姿を見せ中に入ると柊司が口を開いた。
「レイラ、今の力じゃ俺には勝てないだから俊は諦めろ」
「質問、良いか」
「何だ」
「何で普通の人間の俊を狙うんだ」
「レイラが気に入った者は奪い取る、だから俊をレイラから奪い取る」
「俺は俊を気に入ってない」
「嘘つけ」
「嘘じゃない」
「気に入ってないならなぜ助けに来たんだ、ほっとけばいいだろ」
「狙われてる人間をほっとけるわけないだろ」
「……」
レイラと柊司の会話を無言で聞きながら男性は柊司に近づき前にたつとじっと見つめた。
「俺の顔に何かついてるか」
「レイラの気に入ってる者を狙うんじゃない、柊司が気に入ってるから狙うんだ」
「俺が気に入ってる俺が?」
「……」
男性が頷くと柊司が口を開いた。
「俺は俊を気に入ってない」
「試してみましょう」
そう言って男性は十字架型の水晶を使って俊を化け物に襲わせた。
「やめろ」
「……」
柊司しか見えていない出来事にレイラは驚き男性に話しかけた。
「柊司は何と戦ってるんですか?」
「俊を襲っている化け物と戦ってるんだ」
「え…」
慌ててベッドに目を向けたレイラは柊司が結界を張った中で眠っている俊にホッとした。
「柊司が言っていた自分は俊を気に入ってないその言葉が嘘だとわかる」
「……」
俊を守るために必死に化け物と戦っている柊司の姿を見つめながらレイラが口を開いた。
「宇宙都市の柊司は相手を守るために必死に戦うなんてしなかった、今の柊司は俊を守るために必死に戦っている…本気で柊司は…」
「……」
十字架型の水晶を使って男性が解放すると消えた化け物に柊司は驚いた。
「どうなってんだ」
「柊司、レイラ、君達の願いを聞きます」
「……」
「……」
「嘘をつかずに答えなさい、まずはレイラ、レイラの願いは?」
「宇宙都市の平和と…」
「宇宙都市の平和と何ですか?」
「俊との恋愛そうだろ」
「お前もだろ」
柊司とレイラが見つめ合うと男性が口を開いた。
「俊がどう思ってるか聞いてみようか」
そう言って男性はベッドに近づき結界の中に入ると寝ている俊に話しかけた。
「俊、目を覚ましなさい」
「……」
ゆっくり目を開くと俊は身体を起こした。
「レイラさんと柊司さん」
「我々の会話はレイラと柊司には聞こえない」
「どうしてですか?」
「柊司が張った結界の中にいるから」
「……」
「俊」
「はい」
「嘘をつかずに答えなさい」
「はい」
「レイラと柊司は本気で俊に惚れてるだからレイラと柊司は戦っている」
「……」
驚いた顔で俊が見つめると男性が口を開いた。
「俊、レイラと柊司に恋をしてますか?」
「急にそんなこと言われてもわかりません」
「俊、あなたを宇宙都市に送ります」
「え…」
驚いた顔で見つめると俊は男性によって宇宙都市に送られた。
その後、男性は結界を破りレイラと柊司に伝えた。
「今、俊を宇宙都市に送りました」
「何でそんなことを」
「早く助けに行かないと危険な目に遭うぞ」
男性の言葉後、レイラと柊司は魔法でその場から姿を消し宇宙都市に向かった。
残された男性は十字架型の水晶で宇宙都市の映像を写し俊の姿を見つめた。
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