5 / 11
第5話
しおりを挟む
「壱成、止めなさい」
「……」
林太郎の身体を奪いながら声が聞こえた壱成は行為を止めた。
「この声は菫様」
そう言って壱成は林太郎から離れ立ち上がると振り返り髪と足首まで長い服と羽織っているマントが金の魔法使い菫に目を向けた。
「大丈夫か」
口にすると髪と足首まで長い服の色が灰色と白に瞳の色が黄色の人間、ハチ丸がミケの手首を固定して透明の鎖を外した。
「ハチ丸、どうしてここに」
ゆっくり身体を起こしながらミケが口にするとハチ丸が口を開いた。
「嫌な予感がして菫様に相談したんだそしたら菫様が金の水晶で調べて林太郎が壱成に襲われていることを知ったんだ」
「……」
ハチ丸に身体を支えてもらいながら立ち上がるとミケとハチ丸は菫と壱成に目を向けた。
「壱成、俺の部屋で待ってなさい」
「…はい」
菫の言葉に返事をすると壱成は着ている足首まで長い黒い服を整えその場から姿を消した。
菫は金の魔法の杖で全裸の林太郎に魔法をかけると足首まで長い黒い服を着て黒いマントを羽織った。
「う~ん…」
林太郎が目を覚ますと菫が口を開いた。
「気分が落ち着いたら俺の部屋に来なさい」
そう言って目線を林太郎からミケとハチ丸に向けると口を開いた。
「あとはお願いね」
そう言って菫は金の魔法の杖を使ってその場から消え家に帰った。
「林太郎!」
ハチ丸に身体を支えられながらミケが声をかけると林太郎は身体を起こし無言のまま立ち上がった。
ミケはハチ丸から離れ林太郎に近づき抱きしめた。
その行為にハチ丸と林太郎は驚いた。
「ミケ?」
林太郎が問いかけると抱きしめながらミケが口を開いた。
「助けられなくてゴメン」
「動けなかったんだ仕方ないよ」
「先に帰れと言われた時、一瞬だが壱成の気を感じたんだその時、俺が林太郎の側にいたら林太郎は壱成に…」
「お前のせいじゃないから自分を責めるな」
「……」
「にゃんこ島に帰るぞ」
見つめるミケに言うと林太郎はミケとハチ丸と共にその場から消えにゃんこ島に帰った。
ーにゃんこ島、菫の部屋ー
中央に立ったまま菫は同じく中央に立っている壱成に「なぜ、林太郎を襲ったんだ」と質問した。
その質問に壱成は「好きだから」と答えた。
「林太郎の許可を得たのか?」
「力ずくで襲いました」
菫の質問に壱成がそう答えると菫が口を開いた。
「魔法使い同士の恋愛は禁止されている、わかってるよな」
「わかってます」
「魔法使いが恋愛をして良いのは魔法使いを辞める時だ」
「はい」
「壱成、1年間、魔法は禁止だ」
「わかりました」
そう言って壱成は魔法の杖を菫に渡しお辞儀をすると部屋を出ていった。
それから暫くしてドアをノックする音がした。
「どうぞ」
菫が返事をするとドアが開き「失礼します」と言って林太郎が中に入りドアを閉めた。
「気分は落ち着きましたか」
「はい」
「座って話しましょう」
「はい」
返事をしソファーに近づくと林太郎は自分の側に座れと合図をする菫の側に座り顔を見つめながら壱成のことを話した。
出来事を全て見ていた菫が壱成の魔法の杖を取りあげたことを話すと林太郎は驚いた。
「……」
林太郎の身体を奪いながら声が聞こえた壱成は行為を止めた。
「この声は菫様」
そう言って壱成は林太郎から離れ立ち上がると振り返り髪と足首まで長い服と羽織っているマントが金の魔法使い菫に目を向けた。
「大丈夫か」
口にすると髪と足首まで長い服の色が灰色と白に瞳の色が黄色の人間、ハチ丸がミケの手首を固定して透明の鎖を外した。
「ハチ丸、どうしてここに」
ゆっくり身体を起こしながらミケが口にするとハチ丸が口を開いた。
「嫌な予感がして菫様に相談したんだそしたら菫様が金の水晶で調べて林太郎が壱成に襲われていることを知ったんだ」
「……」
ハチ丸に身体を支えてもらいながら立ち上がるとミケとハチ丸は菫と壱成に目を向けた。
「壱成、俺の部屋で待ってなさい」
「…はい」
菫の言葉に返事をすると壱成は着ている足首まで長い黒い服を整えその場から姿を消した。
菫は金の魔法の杖で全裸の林太郎に魔法をかけると足首まで長い黒い服を着て黒いマントを羽織った。
「う~ん…」
林太郎が目を覚ますと菫が口を開いた。
「気分が落ち着いたら俺の部屋に来なさい」
そう言って目線を林太郎からミケとハチ丸に向けると口を開いた。
「あとはお願いね」
そう言って菫は金の魔法の杖を使ってその場から消え家に帰った。
「林太郎!」
ハチ丸に身体を支えられながらミケが声をかけると林太郎は身体を起こし無言のまま立ち上がった。
ミケはハチ丸から離れ林太郎に近づき抱きしめた。
その行為にハチ丸と林太郎は驚いた。
「ミケ?」
林太郎が問いかけると抱きしめながらミケが口を開いた。
「助けられなくてゴメン」
「動けなかったんだ仕方ないよ」
「先に帰れと言われた時、一瞬だが壱成の気を感じたんだその時、俺が林太郎の側にいたら林太郎は壱成に…」
「お前のせいじゃないから自分を責めるな」
「……」
「にゃんこ島に帰るぞ」
見つめるミケに言うと林太郎はミケとハチ丸と共にその場から消えにゃんこ島に帰った。
ーにゃんこ島、菫の部屋ー
中央に立ったまま菫は同じく中央に立っている壱成に「なぜ、林太郎を襲ったんだ」と質問した。
その質問に壱成は「好きだから」と答えた。
「林太郎の許可を得たのか?」
「力ずくで襲いました」
菫の質問に壱成がそう答えると菫が口を開いた。
「魔法使い同士の恋愛は禁止されている、わかってるよな」
「わかってます」
「魔法使いが恋愛をして良いのは魔法使いを辞める時だ」
「はい」
「壱成、1年間、魔法は禁止だ」
「わかりました」
そう言って壱成は魔法の杖を菫に渡しお辞儀をすると部屋を出ていった。
それから暫くしてドアをノックする音がした。
「どうぞ」
菫が返事をするとドアが開き「失礼します」と言って林太郎が中に入りドアを閉めた。
「気分は落ち着きましたか」
「はい」
「座って話しましょう」
「はい」
返事をしソファーに近づくと林太郎は自分の側に座れと合図をする菫の側に座り顔を見つめながら壱成のことを話した。
出来事を全て見ていた菫が壱成の魔法の杖を取りあげたことを話すと林太郎は驚いた。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
【完結】お嬢様の身代わりで冷酷公爵閣下とのお見合いに参加した僕だけど、公爵閣下は僕を離しません
八神紫音
BL
やりたい放題のわがままお嬢様。そんなお嬢様の付き人……いや、下僕をしている僕は、毎日お嬢様に虐げられる日々。
そんなお嬢様のために、旦那様は王族である公爵閣下との縁談を持ってくるが、それは初めから叶わない縁談。それに気付いたプライドの高いお嬢様は、振られるくらいなら、と僕に女装をしてお嬢様の代わりを果たすよう命令を下す。
僕を拾ってくれたのはイケメン社長さんでした
なの
BL
社長になって1年、父の葬儀でその少年に出会った。
「あんたのせいよ。あんたさえいなかったら、あの人は死なずに済んだのに…」
高校にも通わせてもらえず、実母の恋人にいいように身体を弄ばれていたことを知った。
そんな理不尽なことがあっていいのか、人は誰でも幸せになる権利があるのに…
その少年は昔、誰よりも可愛がってた犬に似ていた。
ついその犬を思い出してしまい、その少年を幸せにしたいと思うようになった。
かわいそうな人生を送ってきた少年とイケメン社長が出会い、恋に落ちるまで…
ハッピーエンドです。
R18の場面には※をつけます。
平凡なSubの俺はスパダリDomに愛されて幸せです
おもち
BL
スパダリDom(いつもの)× 平凡Sub(いつもの)
BDSM要素はほぼ無し。
甘やかすのが好きなDomが好きなので、安定にイチャイチャ溺愛しています。
順次スケベパートも追加していきます
帝国皇子のお婿さんになりました
クリム
BL
帝国の皇太子エリファス・ロータスとの婚姻を神殿で誓った瞬間、ハルシオン・アスターは自分の前世を思い出す。普通の日本人主婦だったことを。
そして『白い結婚』だったはずの婚姻後、皇太子の寝室に呼ばれることになり、ハルシオンはひた隠しにして来た事実に直面する。王族の姫が19歳まで独身を貫いたこと、その真実が暴かれると、出自の小王国は滅ぼされかねない。
「それなら皇太子殿下に一服盛りますかね、主様」
「そうだね、クーちゃん。ついでに血袋で寝台を汚してなんちゃって既成事実を」
「では、盛って服を乱して、血を……主様、これ……いや、まさかやる気ですか?」
「うん、クーちゃん」
「クーちゃんではありません、クー・チャンです。あ、主様、やめてください!」
これは隣国の帝国皇太子に嫁いだ小王国の『姫君』のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる