赤い髪の海賊と猫

福猫

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最終話

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暫くしてウィルが目を覚ました。

ウィルは身体を起こし宙に浮いている猫の眼の宝石を見つめながら立ち尽くしているリーナを見つめ立ち上がり声をかけた。

「リーナ」

「……」

リーナは振り返りウィルに近づいた。

「1つ聞いてもいいかな」

「何?」

「ただの人間が何で猫の眼の宝石を守るものに選ばれたんだ?」

「俺は猫の眼の宝石に選ばれて旅を諦めた」

「リーナも旅をしてたんだ」

「……」

暫くリーナは無言になりその後、口を開いた。

「赤い髪の美しい海賊がいる噂、仲間から聞いてた」

「仲間?」

「俺も海賊なんだ」

「え…」

驚きでウィルは言葉を失った。

「赤い髪の美しい海賊、ウィルに会えるとは思わなかったよ」

「……」

「赤い髪の美しい海賊、ウィルは俺の愛する人になった」

乱れた海賊服姿のウィルを見つめながら口にしていたリーナは興奮してしまいウィルの身体を倒し覆い被さった。

「リーナ」

「ウィル、乱れた海賊服、興奮しました」

「リーナ、落ち着け」

ウィルはリーナに唇を奪われ再び身体も奪われた。

リーナとウィルは力を合わせながら猫の眼の宝石を守り続け1年が過ぎた。

海賊服姿のウィルは砂浜に立ち尽くしながら海を見つめていた。

「皆、元気かな」

「船に乗りたくなったんじゃないんですか?」

「リーナ」

側に近づいてくるリーナをウィルは見つめた。

リーナはウィルの側に立ちウィルとリーナは海を見つめた。

「リーナはどうなんだ」

「猫の眼の宝石を守って長いから船に乗りたい気持ちはなくなりました」

「俺は…」

言いかけたウィルは遠くから近づいてくる船を見つめ口を開いた。

「船が近づいてくる」

「俺が呼びました」

「え…」

驚いた顔でウィルが見つめるとリーナが口を開いた。

「赤い髪の海賊、ウィルは船に乗って旅をしないと」

「何、言ってんだ」

「あなたがキャットフォレストに戻るまで俺が猫で猫の眼の宝石を守ります」

「リーナ」

ウィルとリーナは見つめ合った。

その時、船が砂浜に着きルイとテットとロウが現れた。

「ルイ!テット!ロウ!」

ウィルは驚いた。

船の上でルイとテットとロウが口を開いた。

「ウィル様、旅に出かけましょう」

「赤い髪の海賊、ウィルは船に乗らないと行こうぜ」

「ウィル、一緒に旅に出かけよう」

「……」

ウィルは3人の言葉後、リーナを見つめた。

「猫の眼の宝石を守りながらウィルの帰りを待ってます」

「……」

「行ってらっしゃい」

「行ってきます」

リーナの微笑む姿にウィルは旅に出かける決意をし船に乗り込んだ。

その後、船は動き出しリーナは船が見えなくなるまで見送った。

ー3年後ー

腰まで長くなった赤い髪をなびかせながらウィルを乗せた船が砂浜に着いた。

ウィルは船から降り立ち船をカプセルの中に入れカプセルを消した。

その時、人間のリーナが声をかけた。

「お帰りなさい」

「……」

ウィルは振り返りリーナに近づいた。

「ただいま」

「お帰り」

「……」

「……」

ウィルとリーナは抱きしめ合いながら唇を重ねた。

         完結
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