伝説のナイト

福猫

文字の大きさ
上 下
3 / 19

第3話 ナイト復活3人目

しおりを挟む
━別荘━

お金持ちの陽水(あきみ)は1人で別荘に暮らしている。

陽水が砂浜に立ち気持ちいい風に吹かれながら海を見つめていると少し離れた砂浜で青い光を目撃した。

「何だろう」

陽水は青い光に近づきその青い光に触れた。

その瞬間、青い光は水星のマークの形をした青水星に変身しその後、指輪に変身した。

「ナイトになる運命なのかな」

そう言って陽水は指輪を掴み左手の薬指にはめた。

「遅かったか」

「……」

背後から聞こえる声に陽水は振り返り私服姿でじっと立っている男を見つめた。

「俺がここに居ること両親しか知らないのに、どなたですか?」

「私服姿の俺は別人に見えるか」

「……」

「この姿を見たら思い出すかな」

そう言って男は私服から黒いタキシードに黒いマントを羽織ったダークナイトに変身した。

「ダークナイト!」

「思い出したようだね」

「何しに来たんだ」

「お前の青水晶を貰いに来た」

「……」

ダークナイトと戦うため陽水は青いタキシードに青いマントを羽織った青ナイトに変身した。

その後、青ナイトとダークナイトは砂浜で戦いを始めた。

━偉月の家━

偉月と涼火は私服姿で偉月の部屋で虎と合流し話をした。

「他のナイト達も復活してるんでしょうか?」

「復活してるかもしれないな」

「他のナイト達を見つけて合流しないと」

「……」

「どうしたんだ?」

会話に入ってこない虎に偉月が問いかけると虎が口を開いた。

「青ナイトとダークナイトが砂浜で戦っている」

「え…」

「偉月、涼火」

「……」

互いの顔を見つめながら頷くと偉月は白いタキシードに白いマントを羽織った白ナイトに変身し涼火は赤いタキシードに赤いマントを羽織った赤ナイトに変身した。

その後、偉月と涼火は虎の導きによって陽水が居る砂浜に瞬間移動し姿を現すと青ナイトとダークナイトが戦っている姿を目撃した。

白ナイトと赤ナイトは青ナイトとダークナイトに駆け寄り立ち止まり赤ナイトはダークナイトに向かって炎の竜巻を放った。

築いたダークナイトは黒い結界を張り炎の竜巻を防いだ。

「来たか」

そう言って2匹のバケモノを出現させるとダークナイトは赤ナイトと青ナイトの元に2匹のバケモノを向かわせ戦わせた。

「王は俺のお相手を」

そう言ってダークナイトが黒い剣を構えると白ナイトも剣を構えた。

「……」

「……」

互いの顔を見つめると白ナイトとダークナイトの剣と剣の戦いが始まった。

「王がナイトになるとはな」

「お前が金水晶を狙う限り俺は戦う」

「昔の俺と思うなよ」

「……」

互角の戦いを繰り広げる白ナイトとダークナイト。

そんな白ナイトにダークナイトは容赦なく剣の攻撃をした。

「……」

それから暫くして白ナイトの一瞬の油断がダークナイトの剣の攻撃を受け倒れた。

「油断したな」

そう言ってダークナイトは仰向けで身体を起こす白ナイトに剣を突きつけた。

2匹のバケモノを倒した赤ナイトと青ナイトは白ナイトのピンチを救おうと炎の竜巻と水の竜巻をダークナイトに放った。

ダークナイトは背を向けたまま結界を張り炎の竜巻と水の竜巻を防いだ。

「良いところだったのに、王、俺の名前は闇月(やづき)、お前は?」

剣を突きつけながらダークナイトが問いかけると白ナイトは立ち上がり口を開いた。

「偉月」

「偉月、今度は2人きりで会おうな」

そう言ってダークナイトは突きつけている剣をおろし白ナイトの前から姿を消した。

「大丈夫ですか」

赤ナイトと青ナイトが駆け寄ると白ナイトは変身を解き私服姿に戻りその後、倒れた。

「偉月さん!」

「王!」

赤ナイトと青ナイトは偉月を別荘の部屋に運びベッドに仰向けで寝かせると赤ナイトと青ナイトも変身を解き私服姿に戻った。

そこへ虎が現れた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

さよならの合図は、

15
BL
君の声。

解放

papiko
BL
過去にCommandされ、名前を忘れた白銀の髪を持つ青年。年齢も分からず、前のDomさえ分からない。瞳は暗く影が落ち、黒ずんで何も映さない。 偶々、甘やかしたいタイプのアルベルに拾われ名前を貰った白銀の青年、ロイハルト。 アルベルが何十という数のDomに頼み込んで、ロイハルトをDropから救い出そうとした。 ――――そして、アルベル苦渋の決断の末、選ばれたアルベルの唯一無二の親友ヴァイス。 これは、白銀の青年が解放される話。 〘本編完結済み〙 ※ダイナミクスの設定を理解してる上で進めています。一応、説明じみたものはあります。 ※ダイナミクスのオリジナル要素あります。 ※3Pのつもりですが全くやってません。 ※番外編、書けたら書こうと思います。 【リクエストがあれば執筆します。】

友達が僕の股間を枕にしてくるので困る

ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
僕の股間枕、キンタマクラ。なんか人をダメにする枕で気持ちいいらしい。

ゆい
BL
涙が落ちる。 涙は彼に届くことはない。 彼を想うことは、これでやめよう。 何をどうしても、彼の気持ちは僕に向くことはない。 僕は、その場から音を立てずに立ち去った。 僕はアシェル=オルスト。 侯爵家の嫡男として生まれ、10歳の時にエドガー=ハルミトンと婚約した。 彼には、他に愛する人がいた。 世界観は、【夜空と暁と】と同じです。 アルサス達がでます。 【夜空と暁と】を知らなくても、これだけで読めます。 随時更新です。

見ぃつけた。

茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは… 他サイトにも公開しています

そんなの聞いていませんが

みけねこ
BL
お二人の門出を祝う気満々だったのに、婚約破棄とはどういうことですか?

こっそりバウムクーヘンエンド小説を投稿したら相手に見つかって押し倒されてた件

神崎 ルナ
BL
バウムクーヘンエンド――片想いの相手の結婚式に招待されて引き出物のバウムクーヘンを手に失恋に浸るという、所謂アンハッピーエンド。 僕の幼なじみは天然が入ったぽんやりしたタイプでずっと目が離せなかった。 だけどその笑顔を見ていると自然と僕も口角が上がり。 子供の頃に勢いに任せて『光くん、好きっ!!』と言ってしまったのは黒歴史だが、そのすぐ後に白詰草の指輪を持って来て『うん、およめさんになってね』と来たのは反則だろう。   ぽやぽやした光のことだから、きっとよく意味が分かってなかったに違いない。 指輪も、僕の左手の中指に収めていたし。 あれから10年近く。 ずっと仲が良い幼なじみの範疇に留まる僕たちの関係は決して崩してはならない。 だけど想いを隠すのは苦しくて――。 こっそりとある小説サイトに想いを吐露してそれで何とか未練を断ち切ろうと思った。 なのにどうして――。 『ねぇ、この小説って海斗が書いたんだよね?』 えっ!?どうしてバレたっ!?というより何故この僕が押し倒されてるんだっ!?(※注 サブ垢にて公開済みの『バウムクーヘンエンド』をご覧になるとより一層楽しめるかもしれません)

【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます

夏ノ宮萄玄
BL
 オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。  ――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。  懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。  義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

処理中です...