宇宙警察猫ビッグ

福猫

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第7話

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ー宇宙警察署ー

ビッグと勇里菜と楓は病室のベッドで並んで眠っていた。

30分後、楓が目を覚ました。

「ここは…」

「目が覚めましたか」

白い髪に白衣姿の勝利が現れ楓は驚いた。

「お前、勝利か」

「はい、リカさんのお陰で俺は千綿勝利に戻ることができました」

「楓、久しぶりね」

人間と同じ大きさで白衣姿の治療の白猫、リカが現れた。

「……」

楓がベッドからおり背を向けるとリカが口を開いた。

「どこへ行くき」

「俺は魔法使いの紅葉に裏切られた命を奪いに行く」

「お前、1人じゃ無理だ」

身体を起こしながら勇里菜が口にするとビッグも身体を起こし口を開いた。

「俺も一緒に行く」

「あの?朔太郎はどこですか?」

突然の勝利の発言に勇里菜とビッグは無言になり楓が振り向き口を開いた。

「魔法使いの紅葉のものになりバケモノの長になった」

「嘘ですよね」

「勇里菜とビッグが怪我をしたのは」

「そこまでよ」

「……」

「楓、話があるから私の部屋にいきましょう」

そう口にするとリカは楓を連れて病室を出ていった。

勝利は勇里菜に目線を向け口を開いた。

「あの人が言ってた朔太郎はバケモノの長になったって本当ですか?」

勇里菜はベッドからおり口を開いた。

「朔太郎さんは俺達、宇宙警察が救うから」

「身体の傷、朔太郎が傷つけたんでしょ」

「……」

「弱いあなた達じゃ朔太郎を救えない、朔太郎は俺が救います」

勇里菜にお辞儀し勝利が背を向けるとビッグが近づき声をかけた。

「おい」

何ですか?」

背を向けたまま勝利が返事をするとビッグは勝利を振り向かせ口を開いた。

「朔太郎を無事に助けだしたら俺は朔太郎に告白をする、好きだと」

「……」

「……」

勝利と勇里菜は驚きで言葉を失った。

「宇宙警察と人間の恋は禁止されてるけど俺は朔太郎が好きです、勇里菜さん、朔太郎を救ったら宇宙警察を辞めます」

勇里菜に向かってお辞儀をするとビッグは病室から姿を消した。

「ビッグ…」

「……」

勇里菜は立ち尽くし勝利はベッドに座りうつ向いた。

その頃、楓はリカの部屋で会話をしていた。
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