6 / 6
最終話
しおりを挟む
悠人は龍太に近づき口を開いた。
「龍太さん、俺、自分の家に帰れますか?」
「龍太」
龍太に声をかけると隆義は龍太に支えてもらいながら立ち上がり悠人に向かって口を開いた。
「蓮司は可哀想なことになったけどお前は自分の家に帰らないとな」
「俺1人じゃないですよ」
「え…」
「……」
悠人が目線を龍太にチラッと向けたその時、「龍太!」と言って隆義は龍太の前に立ち悪魔の剣が隆義の背中に突き刺さった。
「隆義!」
「龍太…逃げろ…」
「……」
悠人が剣を抜くと隆義はうつ伏せで倒れた。
「隆義!」
隆義に触れながら龍太は涙を流した。
悠人は悪魔の剣を地面に突き刺しその後、龍太の手首を掴み立たせ見つめた。
「龍太、俺と来い」
「……」
龍太は悠人の頬を叩き口を開いた。
「なぜ…隆義を…」
「……」
涙を流す龍太の顎を掴み悠人が口を開いた。
「俺は悠人ではない」
「……」
「身体は悠人だが喋ってるのは俺だ」
「まさか…」
「隆義を刺した剣先に毒が塗ってある」
「……」
「身体中に毒がまわり隆義の命は消える」
「隆義…」
悠人を突き離し龍太は隆義の身体を仰向けに向け声をかけた。
「隆義…俺の声が聞こえる?…隆義…」
「無駄だ」
龍太の手首を掴み立たせ引き寄せ悠人は龍太の唇を奪った。
悠人は唇を離し引き寄せながら口を開いた。
「弱い心の人間がいれば俺は心と身体を乗っ取り生きる」
「今度は俺がアンナの命を奪う」
「命を奪ってもこの人間が死ぬだけ、俺は別の人間の身体を乗っ取れば生きられる」
「……」
龍太が微笑むと悠人が口を開いた。
「何がおかしい」
「お前が乗っ取る人間は俺達だけ、わかって言ってるんだよね」
「そうだったな」
笑みを浮かべると悠人が口を開いた。
「龍太、身体が熱くないか」
「何、言って…」
口にした後、龍太の息が荒れ始めた。
「はぁはぁ…はぁはぁ…急に息が…」
「龍太の唇を奪ったとき興奮する薬を飲ませた」
「はぁはぁ…」
「気づかないのも当然だ、俺が飲ませた薬は熱で溶ける薬だ」
「はぁはぁ…はぁはぁ…」
「龍太、愛し合おうか」
息が荒れる龍太をお姫様抱っこし悠人は城の中に入っていった。
「龍太…」
ホワイトストーンとブラックストーンに命を救われた隆義は立ち上がり城に目線を向け口を開いた。
「龍太、今、行くからな」
そう言って隆義は先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を出現させ閉まったドアを杖で壊した。
その後、隆義は城の中に入り廊下を歩いた。
その頃、悠人は地下の部屋で龍太の身体を全裸にし奪っていた。
「…やめて…」
「やめてもいいのか?」
身体を奪いながら口にした悠人は隆義の気配を感じ行為を止めた。
「生きていたのか」
険しい顔になると悠人は龍太の唇を奪い眠らせ立ち上がった。
その後、悠人は乱れた衣服を整え地下の部屋のドアを開いた。
そこへ隆義が現れた。
「龍太!」
全裸姿で眠っている龍太の姿を見て隆義は小さい声で口を開いた。
「良いところだったのに隆義が邪魔をするから」
悠人が口にすると隆義は先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を向け口を開いた。
「他の人間の身体を乗っ取られないように完全に消す」
「やってみろ」
そう言ってその場から姿を悠人が消すと隆義も姿を消し城の前に姿を現した。
「悠人、いやアンナ最後の戦いをしょう」
「そうだな、この戦いで決着をつけよう」
そう言って隆義が先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を構えると悠人も悪魔の杖を構えた。
「……」
「……」
無言で隆義と悠人は見つめ合った。
そして隆義と悠人は互角の戦いを始めた。
5時間後、互角の戦いをしていた悠人は隆義の攻撃を受け倒れた。
隆義は悠人に近づき先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を突きつけた。
「終わりだ」
「あぁ,終わりだ」
そう言って倒れている悠人の身体からアンナが現れた。
アンナは隆義に目線を向け微笑んだ。
杖を突きつけながら隆義が「何がおかしいんだ」と問いかけるとアンナが口を開いた。
「完敗だ、俺の命を奪え」
「アンナ」
「隆義、最期に良いか?」
「何だ」
「龍太との行為は良かった…隆義、龍太の身体は良い身体だった」
そう言ってアンナは目を閉じ先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖によってアンナは完全に消え去り城が崩れ全裸姿の龍太が現れた。
「龍太!」
杖を消すと隆義は龍太に駆け寄り全裸姿の龍太をお姫様抱っこし崩れた城から離れた。
その後、隆義はお姫様抱っこしながら声をかけた。
「龍太、目を覚ませ、龍太、龍太、龍太」
「……」
隆義の呼びかけに龍太はゆっくり目を覚まし口を開いた。
「隆義…」
「目を覚まして良かった」
「悠人さんは?」
「生きてる」
「アンナは?」
「完全に消えた」
「そうか」
安心した龍太は隆義にお姫様抱っこされたまま眠りについた。
隆義はホワイトストーンとブラックストーンの力で龍太と悠人を連れてその場から姿を消した。
ー白い森林ー
龍太の家の前に姿を現すと隆義は龍太を寝室に運びベッドに仰向けで寝かせた。
「すぐ戻るから」
そう言って隆義は悠人を連れてその場から姿を消し黒い森林に向かった。
家の前に姿を現すと隆義は悠人を寝室のベッドに運び仰向けで寝かせた。
「ここで休んでてくれ」
そう言って隆義はその場から姿を消し龍太の元に向かった。
ー龍太の家、寝室ー
目を覚ました龍太は身体を起こした。
「ここは俺の寝室」
「目が覚めたか」
口にしながら隆義が姿を現すと龍太は隆義の顔を見て涙を流した。
「龍太、どうした」
隆義がベッドに近づくと涙を流しながら龍太が口を開いた。
「俺は悠人…いやアンナに」
「龍太」
隆義は龍太を抱きしめ口を開いた。
「今から俺が忘れさせてやる」
そう言って隆義は龍太の身体を寝かせ覆い被さり唇を重ねた。
その後、隆義は唇を離し隆義と龍太は見つめ合った。
「龍太、愛してる」
「俺も隆義のこと愛してる」
互いの思いを口にすると隆義と龍太は再び唇を重ねその後、身体を重ねた。
それから暫くして深く深く愛し合った隆義と龍太は寄り添い龍太が口を開いた。
「白い森林と黒い森林も1つにならないか」
「そうだな1つになろう」
そう言って全裸姿の隆義はベッドからおり脱いだ足首まで長い白と黒の服を着て足首まで長い白と黒のマントを身につけた。
「悠人さんを家に帰さないといけないから行ってくる」
「記憶を消すの忘れるなよ」
「あぁ」
先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖でその場から隆義が姿を消すと全裸姿で龍太がベッドからおりた。
その時、龍太の身体に異変が起きた。
「身体中が熱い」
龍太が口にしたその時、足首まで長い白と黒の髪に足首まで長い白と黒の服に足首まで長い白と黒のマントを身につけた姿に変身した。
「……」
自分の姿に龍太は驚きながら言葉を失った。
そして龍太の前にホワイトストーンとブラックストーンが宙に浮きながら現れた。
「ホワイトストーン…ブラックストーン…」
龍太がじっと見つめるとホワイトストーンとブラックストーンは1つになり男の赤ちゃんが現れた。
「嘘だろ!」
驚きながら龍太は男の赤ちゃんを抱っこした。
そこへ隆義が現れ龍太の姿と赤ちゃんに驚いた。
龍太は隆義に起きたことを説明した。
「ホワイトストーンとブラックストーンは俺達を祝福してくれてるのかもしれないな」
「赤ちゃんが祝のプレゼントってこと」
「嬉しいじゃないか」
「そうだな」
龍太と隆義は赤ちゃんを見つめた。
「悠人さんをちゃんと送った?」
「あぁ、送った」
赤ちゃんの相手をしながら隆義が口にすると赤ちゃんが笑った。
「龍太、赤ちゃんが笑った」
「ほんとだ」
赤ちゃんの笑顔に龍太と隆義は微笑んだ。
その後、龍太と隆義は白い森林と黒い森林を1つにし白黒の森林となった。
ー5年後、白黒の森林ー
5歳になった男の赤ちゃんは砂浜で龍太と散歩をしていた。
「ママ、砂遊びして良い?」
「良いよ」
「わ~い」
「隆龍(たかたつ)、海に入っちゃ駄目だぞ」
「わかってる」
「……」
目線を隆龍から海に向けると龍太は見つめた。
そこへ遅れて隆義が現れ龍太に近づいた。
「龍太」
「隆義」
「やっと完成したよ」
「無理を言ってゴメンな」
「見に行かないか?」
「見に行く」
「隆龍、おいで」
隆義が声をかけると隆龍は砂遊びを止め隆義と龍太に近づいた。
「隆龍に良いものを見せてやる」
そう言って隆義が歩き出すと隆龍の手を繋ぎ龍太と隆龍も歩き出した。
「パパ、どこに行くの?」
隆龍が問いかけると隆義が「着いてからのお楽しみだ」と答えた。
1時間後、3人は洞窟の前に着いた。
その後、3人は洞窟の中に入った。
30分後、3人は行き止まりに着いた。
「隆龍、おいで」
「……」
龍太から離れ隆龍は隆義に近づいた。
隆義は隆龍に向かって口を開いた。
「お前が20歳になったらここから人間の世界に行きなさい」
「ここから人間の世界に行けるの?」
「俺が作ったから行けるよ」
「20歳が楽しみ」
5歳の隆龍が口にして15年後、隆龍は20歳になった。
龍太と隆義からホワイトストーンとブラックストーンの力が入った杖とホワイトストーンとブラックストーンが1つになったネックレスを授かり隆龍は「行ってきます」と言って洞窟に向かった。
ー洞窟の中、行き止まりー
ネックレスを身につけると隆龍は杖で空間を開きドキドキを落ち着かせた。
そして隆龍は人間の世界に旅に出た。
完結
「龍太さん、俺、自分の家に帰れますか?」
「龍太」
龍太に声をかけると隆義は龍太に支えてもらいながら立ち上がり悠人に向かって口を開いた。
「蓮司は可哀想なことになったけどお前は自分の家に帰らないとな」
「俺1人じゃないですよ」
「え…」
「……」
悠人が目線を龍太にチラッと向けたその時、「龍太!」と言って隆義は龍太の前に立ち悪魔の剣が隆義の背中に突き刺さった。
「隆義!」
「龍太…逃げろ…」
「……」
悠人が剣を抜くと隆義はうつ伏せで倒れた。
「隆義!」
隆義に触れながら龍太は涙を流した。
悠人は悪魔の剣を地面に突き刺しその後、龍太の手首を掴み立たせ見つめた。
「龍太、俺と来い」
「……」
龍太は悠人の頬を叩き口を開いた。
「なぜ…隆義を…」
「……」
涙を流す龍太の顎を掴み悠人が口を開いた。
「俺は悠人ではない」
「……」
「身体は悠人だが喋ってるのは俺だ」
「まさか…」
「隆義を刺した剣先に毒が塗ってある」
「……」
「身体中に毒がまわり隆義の命は消える」
「隆義…」
悠人を突き離し龍太は隆義の身体を仰向けに向け声をかけた。
「隆義…俺の声が聞こえる?…隆義…」
「無駄だ」
龍太の手首を掴み立たせ引き寄せ悠人は龍太の唇を奪った。
悠人は唇を離し引き寄せながら口を開いた。
「弱い心の人間がいれば俺は心と身体を乗っ取り生きる」
「今度は俺がアンナの命を奪う」
「命を奪ってもこの人間が死ぬだけ、俺は別の人間の身体を乗っ取れば生きられる」
「……」
龍太が微笑むと悠人が口を開いた。
「何がおかしい」
「お前が乗っ取る人間は俺達だけ、わかって言ってるんだよね」
「そうだったな」
笑みを浮かべると悠人が口を開いた。
「龍太、身体が熱くないか」
「何、言って…」
口にした後、龍太の息が荒れ始めた。
「はぁはぁ…はぁはぁ…急に息が…」
「龍太の唇を奪ったとき興奮する薬を飲ませた」
「はぁはぁ…」
「気づかないのも当然だ、俺が飲ませた薬は熱で溶ける薬だ」
「はぁはぁ…はぁはぁ…」
「龍太、愛し合おうか」
息が荒れる龍太をお姫様抱っこし悠人は城の中に入っていった。
「龍太…」
ホワイトストーンとブラックストーンに命を救われた隆義は立ち上がり城に目線を向け口を開いた。
「龍太、今、行くからな」
そう言って隆義は先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を出現させ閉まったドアを杖で壊した。
その後、隆義は城の中に入り廊下を歩いた。
その頃、悠人は地下の部屋で龍太の身体を全裸にし奪っていた。
「…やめて…」
「やめてもいいのか?」
身体を奪いながら口にした悠人は隆義の気配を感じ行為を止めた。
「生きていたのか」
険しい顔になると悠人は龍太の唇を奪い眠らせ立ち上がった。
その後、悠人は乱れた衣服を整え地下の部屋のドアを開いた。
そこへ隆義が現れた。
「龍太!」
全裸姿で眠っている龍太の姿を見て隆義は小さい声で口を開いた。
「良いところだったのに隆義が邪魔をするから」
悠人が口にすると隆義は先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を向け口を開いた。
「他の人間の身体を乗っ取られないように完全に消す」
「やってみろ」
そう言ってその場から姿を悠人が消すと隆義も姿を消し城の前に姿を現した。
「悠人、いやアンナ最後の戦いをしょう」
「そうだな、この戦いで決着をつけよう」
そう言って隆義が先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を構えると悠人も悪魔の杖を構えた。
「……」
「……」
無言で隆義と悠人は見つめ合った。
そして隆義と悠人は互角の戦いを始めた。
5時間後、互角の戦いをしていた悠人は隆義の攻撃を受け倒れた。
隆義は悠人に近づき先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖を突きつけた。
「終わりだ」
「あぁ,終わりだ」
そう言って倒れている悠人の身体からアンナが現れた。
アンナは隆義に目線を向け微笑んだ。
杖を突きつけながら隆義が「何がおかしいんだ」と問いかけるとアンナが口を開いた。
「完敗だ、俺の命を奪え」
「アンナ」
「隆義、最期に良いか?」
「何だ」
「龍太との行為は良かった…隆義、龍太の身体は良い身体だった」
そう言ってアンナは目を閉じ先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖によってアンナは完全に消え去り城が崩れ全裸姿の龍太が現れた。
「龍太!」
杖を消すと隆義は龍太に駆け寄り全裸姿の龍太をお姫様抱っこし崩れた城から離れた。
その後、隆義はお姫様抱っこしながら声をかけた。
「龍太、目を覚ませ、龍太、龍太、龍太」
「……」
隆義の呼びかけに龍太はゆっくり目を覚まし口を開いた。
「隆義…」
「目を覚まして良かった」
「悠人さんは?」
「生きてる」
「アンナは?」
「完全に消えた」
「そうか」
安心した龍太は隆義にお姫様抱っこされたまま眠りについた。
隆義はホワイトストーンとブラックストーンの力で龍太と悠人を連れてその場から姿を消した。
ー白い森林ー
龍太の家の前に姿を現すと隆義は龍太を寝室に運びベッドに仰向けで寝かせた。
「すぐ戻るから」
そう言って隆義は悠人を連れてその場から姿を消し黒い森林に向かった。
家の前に姿を現すと隆義は悠人を寝室のベッドに運び仰向けで寝かせた。
「ここで休んでてくれ」
そう言って隆義はその場から姿を消し龍太の元に向かった。
ー龍太の家、寝室ー
目を覚ました龍太は身体を起こした。
「ここは俺の寝室」
「目が覚めたか」
口にしながら隆義が姿を現すと龍太は隆義の顔を見て涙を流した。
「龍太、どうした」
隆義がベッドに近づくと涙を流しながら龍太が口を開いた。
「俺は悠人…いやアンナに」
「龍太」
隆義は龍太を抱きしめ口を開いた。
「今から俺が忘れさせてやる」
そう言って隆義は龍太の身体を寝かせ覆い被さり唇を重ねた。
その後、隆義は唇を離し隆義と龍太は見つめ合った。
「龍太、愛してる」
「俺も隆義のこと愛してる」
互いの思いを口にすると隆義と龍太は再び唇を重ねその後、身体を重ねた。
それから暫くして深く深く愛し合った隆義と龍太は寄り添い龍太が口を開いた。
「白い森林と黒い森林も1つにならないか」
「そうだな1つになろう」
そう言って全裸姿の隆義はベッドからおり脱いだ足首まで長い白と黒の服を着て足首まで長い白と黒のマントを身につけた。
「悠人さんを家に帰さないといけないから行ってくる」
「記憶を消すの忘れるなよ」
「あぁ」
先端にホワイトストーンとブラックストーンがついた杖でその場から隆義が姿を消すと全裸姿で龍太がベッドからおりた。
その時、龍太の身体に異変が起きた。
「身体中が熱い」
龍太が口にしたその時、足首まで長い白と黒の髪に足首まで長い白と黒の服に足首まで長い白と黒のマントを身につけた姿に変身した。
「……」
自分の姿に龍太は驚きながら言葉を失った。
そして龍太の前にホワイトストーンとブラックストーンが宙に浮きながら現れた。
「ホワイトストーン…ブラックストーン…」
龍太がじっと見つめるとホワイトストーンとブラックストーンは1つになり男の赤ちゃんが現れた。
「嘘だろ!」
驚きながら龍太は男の赤ちゃんを抱っこした。
そこへ隆義が現れ龍太の姿と赤ちゃんに驚いた。
龍太は隆義に起きたことを説明した。
「ホワイトストーンとブラックストーンは俺達を祝福してくれてるのかもしれないな」
「赤ちゃんが祝のプレゼントってこと」
「嬉しいじゃないか」
「そうだな」
龍太と隆義は赤ちゃんを見つめた。
「悠人さんをちゃんと送った?」
「あぁ、送った」
赤ちゃんの相手をしながら隆義が口にすると赤ちゃんが笑った。
「龍太、赤ちゃんが笑った」
「ほんとだ」
赤ちゃんの笑顔に龍太と隆義は微笑んだ。
その後、龍太と隆義は白い森林と黒い森林を1つにし白黒の森林となった。
ー5年後、白黒の森林ー
5歳になった男の赤ちゃんは砂浜で龍太と散歩をしていた。
「ママ、砂遊びして良い?」
「良いよ」
「わ~い」
「隆龍(たかたつ)、海に入っちゃ駄目だぞ」
「わかってる」
「……」
目線を隆龍から海に向けると龍太は見つめた。
そこへ遅れて隆義が現れ龍太に近づいた。
「龍太」
「隆義」
「やっと完成したよ」
「無理を言ってゴメンな」
「見に行かないか?」
「見に行く」
「隆龍、おいで」
隆義が声をかけると隆龍は砂遊びを止め隆義と龍太に近づいた。
「隆龍に良いものを見せてやる」
そう言って隆義が歩き出すと隆龍の手を繋ぎ龍太と隆龍も歩き出した。
「パパ、どこに行くの?」
隆龍が問いかけると隆義が「着いてからのお楽しみだ」と答えた。
1時間後、3人は洞窟の前に着いた。
その後、3人は洞窟の中に入った。
30分後、3人は行き止まりに着いた。
「隆龍、おいで」
「……」
龍太から離れ隆龍は隆義に近づいた。
隆義は隆龍に向かって口を開いた。
「お前が20歳になったらここから人間の世界に行きなさい」
「ここから人間の世界に行けるの?」
「俺が作ったから行けるよ」
「20歳が楽しみ」
5歳の隆龍が口にして15年後、隆龍は20歳になった。
龍太と隆義からホワイトストーンとブラックストーンの力が入った杖とホワイトストーンとブラックストーンが1つになったネックレスを授かり隆龍は「行ってきます」と言って洞窟に向かった。
ー洞窟の中、行き止まりー
ネックレスを身につけると隆龍は杖で空間を開きドキドキを落ち着かせた。
そして隆龍は人間の世界に旅に出た。
完結
0
お気に入りに追加
1
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
つぎはぎのよる
伊達きよ
BL
同窓会の次の日、俺が目覚めたのはラブホテルだった。なんで、まさか、誰と、どうして。焦って部屋から脱出しようと試みた俺の目の前に現れたのは、思いがけない人物だった……。
同窓会の夜と次の日の朝に起こった、アレやソレやコレなお話。
浮気性のクズ【完結】
REN
BL
クズで浮気性(本人は浮気と思ってない)の暁斗にブチ切れた律樹が浮気宣言するおはなしです。
暁斗(アキト/攻め)
大学2年
御曹司、子供の頃からワガママし放題のため倫理観とかそういうの全部母のお腹に置いてきた、女とSEXするのはただの性処理で愛してるのはリツキだけだから浮気と思ってないバカ。
律樹(リツキ/受け)
大学1年
一般人、暁斗に惚れて自分から告白して付き合いはじめたものの浮気性のクズだった、何度言ってもやめない彼についにブチ切れた。
綾斗(アヤト)
大学2年
暁斗の親友、一般人、律樹の浮気相手のフリをする、温厚で紳士。
3人は高校の時からの先輩後輩の間柄です。
綾斗と暁斗は幼なじみ、暁斗は無自覚ながらも本当は律樹のことが大好きという前提があります。
執筆済み、全7話、予約投稿済み
春を拒む【完結】
璃々丸
BL
日本有数の財閥三男でΩの北條院環(ほうじょういん たまき)の目の前には見るからに可憐で儚げなΩの女子大生、桜雛子(さくら ひなこ)が座っていた。
「ケイト君を解放してあげてください!」
大きなおめめをうるうるさせながらそう訴えかけてきた。
ケイト君────諏訪恵都(すわ けいと)は環の婚約者であるαだった。
環とはひとまわり歳の差がある。この女はそんな環の負い目を突いてきたつもりだろうが、『こちとらお前等より人生経験それなりに積んどんねん────!』
そう簡単に譲って堪るか、と大人げない反撃を開始するのであった。
オメガバな設定ですが設定は緩めで独自設定があります、ご注意。
不定期更新になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる