金針水晶の次期王

福猫

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第7話

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金の馬に乗って城に戻ったゴールドは「休む」と言ってゴールドは自分の部屋に向かった。

金の馬のルーは腰まで長い金の髪に金の瞳、金のロング服姿の人間ルーに変身した。

「ダーク様」

「ルー、自分の国が気になるから様子見てくる、何かあったら知らせてくれ」

「わかりました」

「……」

手を振りダークが歩きながら離れていくとルーは見送った。

そこへアレックスが現れた。

「ゴールドは?」

「休むと言って自分の部屋に」

「ルー、ゴールドの側から離れるな」

「はい」

「何をしている、側を離れるなと言っただろ」

「部屋で休んでるときは」

「良いからゴールドの側にいろ」

「わかりました」

ルーは急いでゴールドの部屋に向かった。

アレックスは金の剣を地面に突き刺し城ごと結界を張った。

「ゴールドは王の息子、王みたいな力をゴールドが発揮できれば」

城を見つめるとアレックスは人間から金針水晶に変身し祈り部屋に向かった。

ルーはゴールドの部屋の前で緊張していた。

「ゴールド様、入ってもよろしいでしょうか?」

「……」

「ゴールド様?」

「……」

ゴールドはベッドでぐっすり眠っていた。

「入ります」

ドアを開き中に入るとルーはドアを閉めベッドに目を向けた。

「ゴールド様」

ベッドに近づいたルーは眠っているゴールドを見つめた。

「ゴールド様」

「う~ん」

仰向けからゴールドがベッドから落ちそうになるとルーが「落ちますよ」と言って身体を支えた。

その時、ゴールドが目を覚ましゴールドとルーは見つめ合った。

「すみません」

慌ててルーが離れるとゴールドが口を開いた。

「何でここにいるんだ」

「アレックスさんがゴールド様から離れるなと」

「アレックスって誰だよ」

ゴールドがベッドからおりたその時、部屋の中が緑の光に包まれた。

「何だよ、この光」

「緑の光」

ルーがダークに知らせようと心の中で呼びかけようとしたその時、グリーンモルダバイトが部屋の中に現れた。

「誰だ」

「ゴールドニードルズ次期王いや王、俺と一緒に来てもらおうか」

「行かせない」

ゴールドの前に立ちルーが睨みつけるとグリーンモルダバイトが口を開いた。

「邪魔だ」

グリーンモルダバイトが指を鳴らすと部屋の中に漂う緑の光がルーを包み込み一瞬で命を奪った。

その後、緑の光は消えルーはうつ伏せで倒れた。

「ルー!」

ルーの身体に触れながら声をかけるもルーは返事をせずゴールドはグリーンモルダバイトに向かって口を開いた。

「お前の目的は何だ」

「……」

「なぜ、ルーの命を奪った」

「邪魔だからだ」

「大事な仲間の命を奪ったお前は許さない」

ゴールドが金の剣を向けるとグリーンモルダバイトが口を開いた。

「お前と戦うつもりはない」

そう口にするとグリーンモルダバイトはゴールドの部屋から姿を消した。

ゴールドは金の剣を消しルーをお姫様抱っこすると部屋を出て祈り部屋に向かった。

ー祈り部屋ー

縦に長いテーブルの前に腰まで長い金の髪に金の瞳、金のロング服姿の人間、アレックスが立っていた。
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