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第7話
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人間姿のトトと涼が寿朗を探しに別荘から出ると寿朗をお姫様抱っこしながら男性が近づいてきた。
「青楽(せいらく)!」
「涼様、誰ですか?」
驚いた顔で見つめる涼にトトが問いかけると涼が口を開いた。
「見た目は人間だがお前と同じ猫、そしてララのパートナーで黒と白の魔法使い、青楽」
「黒と白の魔法使い」
トトも青楽を見つめると青楽が涼に向かって口を開いた。
「彼が倒れてたんだけど」
「トト、寿朗君を部屋に」
「はい」
青楽に近づき寿朗をお姫様抱っこするとトトは別荘の中に入っていった。
「青楽、何で森林の中を歩いてたんだ」
「お前に会いに来たんだ」
「俺に?」
「彼、寿朗君って言ったかな、黒と白の魔法使いだよね」
「……」
「彼に触れた時、感じたんだ」
「シーラが狙ってる」
「シーラが狙うのわかるかも」
「彼を守るの手伝ってほしい」
「良いのか?」
「黒と白の魔法使いだから頼むんだ」
「わかった」
青楽が返事をする頃、人間姿のトトは寿朗を床に仰向けで寝かせ見つめていた。
「……」
目を覚まし寿朗が身体を起こすと涼と青楽が現れた。
寿朗は立ち上がり近づいてくる涼と青楽を見つめた。
「寿朗君」
「はい」
青楽の言葉に寿朗が返事をすると青楽が口を開いた。
「全裸になってくれるかな」
「え…」
「青楽、何、言ってんだ 」
「……」
青楽の言葉に寿朗と涼とトトが驚いた顔で見つめると青楽が口を開いた。
「俺の身体の中に黒と白の力がある、もし彼の身体の中に黒と白の力があるなら彼も黒と白の魔法使い」
「……」
「全裸になるの恥ずかしい?」
「男同士でも恥ずかしいですよ」
「わかった、涼、トト、部屋から出ていってくれ」
「何で部屋から出なくちゃいけないんだ」
「そうですよ」
「彼の力を見るためだ、早く部屋から出ていけ」
少し怒った口調で青楽が口にすると涼が口を開いた。
「わかった、トト、行くぞ」
「涼様」
「早く来い」
涼が部屋を出ていくとチラチラ見つめながらトトも部屋を出ていった。
「寿朗君、全裸になってくれるかな」
「どうしても全裸にならないといけませんか?」
「俺だけでも全裸になるの恥ずかしい?」
「……」
頬を赤らめながら寿朗が頷くと青楽は近づき顎を掴み唇を重ねた。
その後、青楽が唇を離し顎から手を離すと寿朗は頬を赤らめながら青楽を見つめた。
「キスで頬を赤らめるなんて可愛いね」
「男に可愛いとか言わないでください」
「……」
頬を赤らめながら口にする寿朗の姿を見つめながら青楽は微笑み寿朗を抱き寄せた。
驚いた顔で寿朗が見つめると青楽は真剣な顔で見つめた。
「……」
「……」
寿朗と青楽は見つめ合った。
青楽は寿朗の足首まで長い黒の服を掴み魔法で消すと寿朗の身体を全裸にした。
そのまま青楽は寿朗を床に寝かせ身体を重ねた。
ーリビングー
涼はソファーに座り人間姿のトトは心配そうな顔でウロウロしていた。
「トト、落ち着け」
「落ち着いてなんかいられません」
心配が止まらないトトはリビングでウロウロし続けた。
青楽と身体を重ね寿朗は青楽を突き放しその後、立ち上がり黒と白のオーラに包まれた。
青楽は立ち上がり驚いた顔で見つめた。
「青楽(せいらく)!」
「涼様、誰ですか?」
驚いた顔で見つめる涼にトトが問いかけると涼が口を開いた。
「見た目は人間だがお前と同じ猫、そしてララのパートナーで黒と白の魔法使い、青楽」
「黒と白の魔法使い」
トトも青楽を見つめると青楽が涼に向かって口を開いた。
「彼が倒れてたんだけど」
「トト、寿朗君を部屋に」
「はい」
青楽に近づき寿朗をお姫様抱っこするとトトは別荘の中に入っていった。
「青楽、何で森林の中を歩いてたんだ」
「お前に会いに来たんだ」
「俺に?」
「彼、寿朗君って言ったかな、黒と白の魔法使いだよね」
「……」
「彼に触れた時、感じたんだ」
「シーラが狙ってる」
「シーラが狙うのわかるかも」
「彼を守るの手伝ってほしい」
「良いのか?」
「黒と白の魔法使いだから頼むんだ」
「わかった」
青楽が返事をする頃、人間姿のトトは寿朗を床に仰向けで寝かせ見つめていた。
「……」
目を覚まし寿朗が身体を起こすと涼と青楽が現れた。
寿朗は立ち上がり近づいてくる涼と青楽を見つめた。
「寿朗君」
「はい」
青楽の言葉に寿朗が返事をすると青楽が口を開いた。
「全裸になってくれるかな」
「え…」
「青楽、何、言ってんだ 」
「……」
青楽の言葉に寿朗と涼とトトが驚いた顔で見つめると青楽が口を開いた。
「俺の身体の中に黒と白の力がある、もし彼の身体の中に黒と白の力があるなら彼も黒と白の魔法使い」
「……」
「全裸になるの恥ずかしい?」
「男同士でも恥ずかしいですよ」
「わかった、涼、トト、部屋から出ていってくれ」
「何で部屋から出なくちゃいけないんだ」
「そうですよ」
「彼の力を見るためだ、早く部屋から出ていけ」
少し怒った口調で青楽が口にすると涼が口を開いた。
「わかった、トト、行くぞ」
「涼様」
「早く来い」
涼が部屋を出ていくとチラチラ見つめながらトトも部屋を出ていった。
「寿朗君、全裸になってくれるかな」
「どうしても全裸にならないといけませんか?」
「俺だけでも全裸になるの恥ずかしい?」
「……」
頬を赤らめながら寿朗が頷くと青楽は近づき顎を掴み唇を重ねた。
その後、青楽が唇を離し顎から手を離すと寿朗は頬を赤らめながら青楽を見つめた。
「キスで頬を赤らめるなんて可愛いね」
「男に可愛いとか言わないでください」
「……」
頬を赤らめながら口にする寿朗の姿を見つめながら青楽は微笑み寿朗を抱き寄せた。
驚いた顔で寿朗が見つめると青楽は真剣な顔で見つめた。
「……」
「……」
寿朗と青楽は見つめ合った。
青楽は寿朗の足首まで長い黒の服を掴み魔法で消すと寿朗の身体を全裸にした。
そのまま青楽は寿朗を床に寝かせ身体を重ねた。
ーリビングー
涼はソファーに座り人間姿のトトは心配そうな顔でウロウロしていた。
「トト、落ち着け」
「落ち着いてなんかいられません」
心配が止まらないトトはリビングでウロウロし続けた。
青楽と身体を重ね寿朗は青楽を突き放しその後、立ち上がり黒と白のオーラに包まれた。
青楽は立ち上がり驚いた顔で見つめた。
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