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第3話 偽りの友達
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「友也、この男と友達になれ」
ベッドで友也を抱き寄せながら偉織の画像を壁に写しながら口にすると友也が口を開いた。
「友達になってどうするんですか?」
「偉織の心を奪うんだ」
「心を奪うだけで良いんですか?」
「出きるよな」
「あなたのために頑張ります」
「頑張ったらご褒美をやる」
「ご褒美のために頑張ります」
友也がじっと見つめると黒い虎は再び身体を重ねた。
その頃、偉織は偉月の治療を受けていた。
「体力が簡単に戻らない、凄く体力を使ったんだな」
「……」
ゆっくり偉織の目が開くと偉月が口を開いた。
「偉織!」
「母さん」
ゆっくり身体を起こし偉月に目を向けた偉織は偉月に抱きしめられた。
「偉織には普通の人生を送って欲しかった」
「ナイトになる運命なら俺はナイトになって悪者と戦う」
「偉織」
偉月が顔を見つめると偉織はベッドから降り口を開いた。
「体力も戻ったしパトロールに行ってくるね」
「偉織」
「父さんに言っといて」
部屋から偉織が姿を消していくと偉月も部屋を出ていきリビングに向かった。
「母さん、偉織は?」
ソファーから立ち上がり闇珠が話しかけると偉月が口を開いた。
「パトロールに出かけた」
「行かせて良かったのか?」
闇月の言葉に闇珠が口を開いた。
「俺が偉織の側に居る」
闇珠が出かけていくと偉月は闇月の側に座り寄り添った。
闇月は偉月を抱き寄せ口を開いた。
「偉織なら黒い虎を倒せる」
「命を失ったりしないよね」
「俺達の子供だぞ、信じろ」
「偉織なら黒い虎を倒せる、偉織を信じる」
「俺も信じる」
「……」
「……」
無言で見つめ合うと偉月と闇月は唇を重ねた。
その頃、偉織は行き交う人々の中を歩いていた。
「いつ現れるかわからない警戒しないと」
険しい顔で偉織がキョロキョロしながら歩いていると前方から歩いてきた友也にぶつかり動きが止まった。
「すみません」
「すみません」
お互いお辞儀をしながら謝ると偉織と友也は笑みを浮かべた。
「俺、偉織」
「友也」
すぐ友達になった偉織と友也が喋りながら歩き出すと闇珠は離れた場所で見つめた。
「偉織」
闇珠は偉織と友也のあとをつけた。
「どこに行くの?」
歩きながら偉織が問いかけると友也は人気の無い場所で動きを止め口を開いた。
「ここに偉月さんを呼んでください」
「母さんを?」
「呼んでください」
「何で母さんを」
「私が友也に命令したんだ」
口にしながら黒い虎が姿を見せると闇珠は偉織に近づき前に立った。
「闇珠!」
「偉織」
偉織の手を掴むと闇珠は黒い虎と友也から離れ逃げた。
黒い虎は結界を放ち偉織と闇珠を結界の中に閉じ込めた。
「何だよこれ」
「閉じ込められたんだ」
「……」
互いの手が離れると闇珠はスマホを出し電話をかけた。
「何してんだ?」
偉織が問いかけると闇珠が驚きの言葉を発した。
「母さんを呼んで助けて貰うんだ」
「やめろ!」
スマホを奪い取り壊すと闇珠が口を開いた。
「何するんだよ」
「アイツは母さんを狙ってるんだ、そんな奴の前に母さんを呼んだら」
「じゃあどうやってここから出るんだよ」
「偉織がナイトに変身して攻撃しても俺の結界は破れない」
黒い虎と友也が結界の中に姿を現すと偉織は白水晶と金水晶の力を放ち白と金の長い髪に長い服そして白と金のマントを羽織った白金ナイトに変身した。
ベッドで友也を抱き寄せながら偉織の画像を壁に写しながら口にすると友也が口を開いた。
「友達になってどうするんですか?」
「偉織の心を奪うんだ」
「心を奪うだけで良いんですか?」
「出きるよな」
「あなたのために頑張ります」
「頑張ったらご褒美をやる」
「ご褒美のために頑張ります」
友也がじっと見つめると黒い虎は再び身体を重ねた。
その頃、偉織は偉月の治療を受けていた。
「体力が簡単に戻らない、凄く体力を使ったんだな」
「……」
ゆっくり偉織の目が開くと偉月が口を開いた。
「偉織!」
「母さん」
ゆっくり身体を起こし偉月に目を向けた偉織は偉月に抱きしめられた。
「偉織には普通の人生を送って欲しかった」
「ナイトになる運命なら俺はナイトになって悪者と戦う」
「偉織」
偉月が顔を見つめると偉織はベッドから降り口を開いた。
「体力も戻ったしパトロールに行ってくるね」
「偉織」
「父さんに言っといて」
部屋から偉織が姿を消していくと偉月も部屋を出ていきリビングに向かった。
「母さん、偉織は?」
ソファーから立ち上がり闇珠が話しかけると偉月が口を開いた。
「パトロールに出かけた」
「行かせて良かったのか?」
闇月の言葉に闇珠が口を開いた。
「俺が偉織の側に居る」
闇珠が出かけていくと偉月は闇月の側に座り寄り添った。
闇月は偉月を抱き寄せ口を開いた。
「偉織なら黒い虎を倒せる」
「命を失ったりしないよね」
「俺達の子供だぞ、信じろ」
「偉織なら黒い虎を倒せる、偉織を信じる」
「俺も信じる」
「……」
「……」
無言で見つめ合うと偉月と闇月は唇を重ねた。
その頃、偉織は行き交う人々の中を歩いていた。
「いつ現れるかわからない警戒しないと」
険しい顔で偉織がキョロキョロしながら歩いていると前方から歩いてきた友也にぶつかり動きが止まった。
「すみません」
「すみません」
お互いお辞儀をしながら謝ると偉織と友也は笑みを浮かべた。
「俺、偉織」
「友也」
すぐ友達になった偉織と友也が喋りながら歩き出すと闇珠は離れた場所で見つめた。
「偉織」
闇珠は偉織と友也のあとをつけた。
「どこに行くの?」
歩きながら偉織が問いかけると友也は人気の無い場所で動きを止め口を開いた。
「ここに偉月さんを呼んでください」
「母さんを?」
「呼んでください」
「何で母さんを」
「私が友也に命令したんだ」
口にしながら黒い虎が姿を見せると闇珠は偉織に近づき前に立った。
「闇珠!」
「偉織」
偉織の手を掴むと闇珠は黒い虎と友也から離れ逃げた。
黒い虎は結界を放ち偉織と闇珠を結界の中に閉じ込めた。
「何だよこれ」
「閉じ込められたんだ」
「……」
互いの手が離れると闇珠はスマホを出し電話をかけた。
「何してんだ?」
偉織が問いかけると闇珠が驚きの言葉を発した。
「母さんを呼んで助けて貰うんだ」
「やめろ!」
スマホを奪い取り壊すと闇珠が口を開いた。
「何するんだよ」
「アイツは母さんを狙ってるんだ、そんな奴の前に母さんを呼んだら」
「じゃあどうやってここから出るんだよ」
「偉織がナイトに変身して攻撃しても俺の結界は破れない」
黒い虎と友也が結界の中に姿を現すと偉織は白水晶と金水晶の力を放ち白と金の長い髪に長い服そして白と金のマントを羽織った白金ナイトに変身した。
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