2 / 9
第2話
しおりを挟む
「話があるって何だ」
透が口にすると悠莉が抱きしめた。
「悠莉、離れろって」
透が離れようともがくと悠莉はギュツと抱きしめながら口を開いた。
「透、好きだ」
「何、言ってんだ」
「……」
透の顔を見つめながら悠莉はそのまま透に顔を近づけ唇を重ねた。
透は悠莉を突き放し口を開いた。
「お前、何、考えてんだ、男にキスするなんて」
「初めてじゃないだろ」
そう言って悠莉は透を押し倒し覆い被さった。
その頃、恵は組長の部屋で話をしていた。
「ご用はなんでしょうか?」
ドアの前で恵が口にするとソファーに座っている組長が口を開いた。
「恵、座りなさい」
「はい」
ドアから離れソファーに近づくと恵は向かい合って座った。
「お前に紹介したい娘がいるんだ」
「俺に?」
「あぁ…入りなさい」
組長の呼びかけと同時にドアが開き女性が現れ組長に近づいた。
「おじさんお久しぶりです」
「美麗(みれい)、お前が探している石川恵だ」
「……」
美麗が目線を向けると恵はソファーから立ち上がり組長に向かって口を開いた。
「組長、どういうことでしょうか?」
「美麗が同級生にいじめられていたところを助けたんだろ」
「……」
「美麗は助けてくれたお前に惚れたそうだ」
「恵さん、私と付き合ってください」
「すみません、俺のことは諦めてください」
「恋人がいるんですか?」
「います、だから俺のことは諦めてください」
そう言って恵は組長に向かってお辞儀をし部屋を出ていった。
「美麗、残念だったな」
「私、恵さんのこと諦めない」
そう言って美麗も部屋を出ていった。
ー解決事務所ー
個室で透は悠莉に全裸にされ身体を奪われ続けた。
「悠莉、やめろ」
「お前の親父と俺の親父、俺達の仲を知ったらどう思うかな」
「悠莉、俺は恵が…」
「……」
身体を奪いながら悠莉は透の唇を奪い言葉を止めた。
それから暫くして透は気を失い悠莉は透から離れ脱いだスーツを着始めた。
「……」
悠莉は眠っている透を見つめた。
その頃、恵は家に帰っていない透に驚いていた。
「帰ってるはずなのに」
恵は事務所に向かった。
その頃、個室の透は全裸姿で眠っていた。
その時、恵が事務所に現れた。
「透、いますか?」
声をかけながら恵は個室に向かいドアを開いた。
そして恵は全裸姿で眠っている透の姿に驚いた。
「透!」
恵は透に近づき身体を抱き起こした。
「透…透…透…」
「……」
透がゆっくり目を覚ますと恵が口を開いた。
「透、何があったんですか?」
「悠莉が…」
言いかけた透は悠莉の腕の中で眠りについた。
「悠莉…」
険しい顔になると悠莉は全裸姿の透をギュツと抱きしめた。
透が口にすると悠莉が抱きしめた。
「悠莉、離れろって」
透が離れようともがくと悠莉はギュツと抱きしめながら口を開いた。
「透、好きだ」
「何、言ってんだ」
「……」
透の顔を見つめながら悠莉はそのまま透に顔を近づけ唇を重ねた。
透は悠莉を突き放し口を開いた。
「お前、何、考えてんだ、男にキスするなんて」
「初めてじゃないだろ」
そう言って悠莉は透を押し倒し覆い被さった。
その頃、恵は組長の部屋で話をしていた。
「ご用はなんでしょうか?」
ドアの前で恵が口にするとソファーに座っている組長が口を開いた。
「恵、座りなさい」
「はい」
ドアから離れソファーに近づくと恵は向かい合って座った。
「お前に紹介したい娘がいるんだ」
「俺に?」
「あぁ…入りなさい」
組長の呼びかけと同時にドアが開き女性が現れ組長に近づいた。
「おじさんお久しぶりです」
「美麗(みれい)、お前が探している石川恵だ」
「……」
美麗が目線を向けると恵はソファーから立ち上がり組長に向かって口を開いた。
「組長、どういうことでしょうか?」
「美麗が同級生にいじめられていたところを助けたんだろ」
「……」
「美麗は助けてくれたお前に惚れたそうだ」
「恵さん、私と付き合ってください」
「すみません、俺のことは諦めてください」
「恋人がいるんですか?」
「います、だから俺のことは諦めてください」
そう言って恵は組長に向かってお辞儀をし部屋を出ていった。
「美麗、残念だったな」
「私、恵さんのこと諦めない」
そう言って美麗も部屋を出ていった。
ー解決事務所ー
個室で透は悠莉に全裸にされ身体を奪われ続けた。
「悠莉、やめろ」
「お前の親父と俺の親父、俺達の仲を知ったらどう思うかな」
「悠莉、俺は恵が…」
「……」
身体を奪いながら悠莉は透の唇を奪い言葉を止めた。
それから暫くして透は気を失い悠莉は透から離れ脱いだスーツを着始めた。
「……」
悠莉は眠っている透を見つめた。
その頃、恵は家に帰っていない透に驚いていた。
「帰ってるはずなのに」
恵は事務所に向かった。
その頃、個室の透は全裸姿で眠っていた。
その時、恵が事務所に現れた。
「透、いますか?」
声をかけながら恵は個室に向かいドアを開いた。
そして恵は全裸姿で眠っている透の姿に驚いた。
「透!」
恵は透に近づき身体を抱き起こした。
「透…透…透…」
「……」
透がゆっくり目を覚ますと恵が口を開いた。
「透、何があったんですか?」
「悠莉が…」
言いかけた透は悠莉の腕の中で眠りについた。
「悠莉…」
険しい顔になると悠莉は全裸姿の透をギュツと抱きしめた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
始まりの、バレンタイン
茉莉花 香乃
BL
幼馴染の智子に、バレンタインのチョコを渡す時一緒に来てと頼まれた。その相手は俺の好きな人だった。目の前で自分の好きな相手に告白するなんて……
他サイトにも公開しています
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
見ぃつけた。
茉莉花 香乃
BL
小学生の時、意地悪されて転校した。高校一年生の途中までは穏やかな生活だったのに、全寮制の学校に転入しなければならなくなった。そこで、出会ったのは…
他サイトにも公開しています
十二年付き合った彼氏を人気清純派アイドルに盗られて絶望してたら、幼馴染のポンコツ御曹司に溺愛されたので、奴らを見返してやりたいと思います
塔原 槇
BL
会社員、兎山俊太郎(とやま しゅんたろう)はある日、「やっぱり女の子が好きだわ」と言われ別れを切り出される。彼氏の売れないバンドマン、熊井雄介(くまい ゆうすけ)は人気上昇中の清純派アイドル、桃澤久留美(ももざわ くるみ)と付き合うのだと言う。ショックの中で俊太郎が出社すると、幼馴染の有栖川麗音(ありすがわ れおん)が中途採用で入社してきて……?
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる