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第7話
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━進士の自宅の寝室━
「本当に黒丸だよね」
「まだ信じてないのか」
「……」
「猫耳と猫の尻尾を見ればわかるだろ」
ベッドに座る進士に人間姿の黒猫が口にしたその時、壁から空間が現れた。
「何だよあれ」
驚いた顔で進士がベッドから立ち上がると黒猫は進士の側に近づき壁の空間に向かって威嚇した。
5秒後、空間からナツキと杏果が現れ進士は驚いた。
「あなたは!」
驚いた顔で進士が見つめると杏果がズボンのポケットから笛を取り出し吹いた。
「うるせぇー」
進士と人間姿の黒猫が両耳を手で塞ぐと杏果は進士に近づき手を掴みそのまま空間の中に連れていった。
「進士!」
両耳を手で塞ぎながら黒猫が口にするとナツキは空間を閉じた。
「……」
笛の音がなくなり両耳から手を離れさせるとナツキが口を開いた。
「これで邪魔者が居なくなった」
「進士をどうするきだ」
「俺は知らない」
「あの女が進士を狙ってるのか」
「美人だけど杏果は女じゃない男だ」
「え…」
「話は終わりだ」
会話後、ナツキがマタタビ畑の主を呼び寄せると黒猫は驚いた。
━空間の中━
杏果に手を掴まれたまま歩きながら進士が話しかけた。
「どこに行くんですか?」
「……」
進士の手を掴んだまま立ち止まると杏果は小さな声で口にした。
「早くものにしたいから空間の中で交わるか」
「どうしたんですか?」
「……」
進士から手を離し振り返ると杏果は進士の身体を倒し覆い被さった。
「……」
無言で進士が見つめると杏果は顔を近づけ唇を重ねた。
「黒丸…」
心の中で進士が黒猫の名を念じたその時、閉じた空間が開き黒猫が叫んだ。
「進士ー」
「……」
左手に力を入れると黒いブレスレットは杏果を吹き飛ばし命を奪った。
その後、進士は立ち上がり驚いた顔で仰向けで倒れている杏果を見つめた。
「杏果!」
「……」
ナツキと人間姿の黒猫も空間の中に入り驚いた顔で仰向けで倒れている杏果を見つめた。
「本当に黒丸だよね」
「まだ信じてないのか」
「……」
「猫耳と猫の尻尾を見ればわかるだろ」
ベッドに座る進士に人間姿の黒猫が口にしたその時、壁から空間が現れた。
「何だよあれ」
驚いた顔で進士がベッドから立ち上がると黒猫は進士の側に近づき壁の空間に向かって威嚇した。
5秒後、空間からナツキと杏果が現れ進士は驚いた。
「あなたは!」
驚いた顔で進士が見つめると杏果がズボンのポケットから笛を取り出し吹いた。
「うるせぇー」
進士と人間姿の黒猫が両耳を手で塞ぐと杏果は進士に近づき手を掴みそのまま空間の中に連れていった。
「進士!」
両耳を手で塞ぎながら黒猫が口にするとナツキは空間を閉じた。
「……」
笛の音がなくなり両耳から手を離れさせるとナツキが口を開いた。
「これで邪魔者が居なくなった」
「進士をどうするきだ」
「俺は知らない」
「あの女が進士を狙ってるのか」
「美人だけど杏果は女じゃない男だ」
「え…」
「話は終わりだ」
会話後、ナツキがマタタビ畑の主を呼び寄せると黒猫は驚いた。
━空間の中━
杏果に手を掴まれたまま歩きながら進士が話しかけた。
「どこに行くんですか?」
「……」
進士の手を掴んだまま立ち止まると杏果は小さな声で口にした。
「早くものにしたいから空間の中で交わるか」
「どうしたんですか?」
「……」
進士から手を離し振り返ると杏果は進士の身体を倒し覆い被さった。
「……」
無言で進士が見つめると杏果は顔を近づけ唇を重ねた。
「黒丸…」
心の中で進士が黒猫の名を念じたその時、閉じた空間が開き黒猫が叫んだ。
「進士ー」
「……」
左手に力を入れると黒いブレスレットは杏果を吹き飛ばし命を奪った。
その後、進士は立ち上がり驚いた顔で仰向けで倒れている杏果を見つめた。
「杏果!」
「……」
ナツキと人間姿の黒猫も空間の中に入り驚いた顔で仰向けで倒れている杏果を見つめた。
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