6 / 10
第6話
しおりを挟む
━林の中のマタタビ畑━
「倒れている人間はただの人間だが君達はゴーストだね」
男が白猫と黒猫に向かって話しかけると黒猫が口を開いた。
「人間にしてくれ」
「猫が人間?」
「猫のまま命を復活してもらうのが目的だったけど…」
その後、黒猫が黙り込むと男が代わりに口を開いた。
「倒れている人間に恋した」
「……」
驚いた顔で黒猫が見つめると男が口を開いた。
「君達を人間にします」
「え!」
黒猫と白猫が驚いた顔で見つめると男はマタタビの粉を黒猫と白猫に渡した。
「その粉を飲みなさい」
「水なしで飲むんですか?」
「水なしで飲まないと効き目はない」
「わかりました」
黒猫が先にマタタビの粉を飲むとすぐに効き目が現れた。
「黒猫が人間に…」
驚いた顔で人間の男に変身していく黒猫を見つめると白猫もマタタビの粉を飲んだ。
それから暫くして黒猫と白猫は人間の男に変身した。
「神様の言う通り人間になって命も復活した」
自分の姿に黒猫が驚くと男は姿を消し進士が目を覚ました。
「……」
無言で進士が立ち上がると黒猫が話しかけた。
「進士」
「誰?」
「俺だ、黒丸だ」
「黒丸?」
「マタタビの力で人間になって命も復活した」
「本当に?」
「あぁ…人間になって命も復活した」
嬉しくて黒猫が進士を抱きしめると白猫は何も言わずマタタビ畑から離れていった。
━ナツキの自宅の寝室━
男に自宅の寝室に飛ばされたナツキは壁に写されたマタタビ畑の映像を全て見ていた。
「猫の願いは叶い、なぜ俺の願いは叶わない」
「悪い心だからじゃないの」
「杏果、何しに来たんだ」
目線を壁から杏果に向けると杏果はナツキに近づき口を開いた。
「手を組んでそれぞれの目的を叶えましょうよ」
「杏果の目的は何だ」
「進士君を手に入れるそれが私の目的」
「俺の目的は命の復活」
口にした後、ナツキは差し出された杏果の手を握りナツキと杏果はそれぞれの目的を叶えるため手を組んだ。
「倒れている人間はただの人間だが君達はゴーストだね」
男が白猫と黒猫に向かって話しかけると黒猫が口を開いた。
「人間にしてくれ」
「猫が人間?」
「猫のまま命を復活してもらうのが目的だったけど…」
その後、黒猫が黙り込むと男が代わりに口を開いた。
「倒れている人間に恋した」
「……」
驚いた顔で黒猫が見つめると男が口を開いた。
「君達を人間にします」
「え!」
黒猫と白猫が驚いた顔で見つめると男はマタタビの粉を黒猫と白猫に渡した。
「その粉を飲みなさい」
「水なしで飲むんですか?」
「水なしで飲まないと効き目はない」
「わかりました」
黒猫が先にマタタビの粉を飲むとすぐに効き目が現れた。
「黒猫が人間に…」
驚いた顔で人間の男に変身していく黒猫を見つめると白猫もマタタビの粉を飲んだ。
それから暫くして黒猫と白猫は人間の男に変身した。
「神様の言う通り人間になって命も復活した」
自分の姿に黒猫が驚くと男は姿を消し進士が目を覚ました。
「……」
無言で進士が立ち上がると黒猫が話しかけた。
「進士」
「誰?」
「俺だ、黒丸だ」
「黒丸?」
「マタタビの力で人間になって命も復活した」
「本当に?」
「あぁ…人間になって命も復活した」
嬉しくて黒猫が進士を抱きしめると白猫は何も言わずマタタビ畑から離れていった。
━ナツキの自宅の寝室━
男に自宅の寝室に飛ばされたナツキは壁に写されたマタタビ畑の映像を全て見ていた。
「猫の願いは叶い、なぜ俺の願いは叶わない」
「悪い心だからじゃないの」
「杏果、何しに来たんだ」
目線を壁から杏果に向けると杏果はナツキに近づき口を開いた。
「手を組んでそれぞれの目的を叶えましょうよ」
「杏果の目的は何だ」
「進士君を手に入れるそれが私の目的」
「俺の目的は命の復活」
口にした後、ナツキは差し出された杏果の手を握りナツキと杏果はそれぞれの目的を叶えるため手を組んだ。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説

伝説のナイト
福猫
BL
伝説のナイト達とダークナイトの長い戦いを終えると王とナイト達とダークナイトは消え去り現在に普通の人間として生まれ変わった…がダークナイトが復活し伝説のナイト達も復活し再びナイト達とダークナイトの戦いが始まる。

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…


【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。


監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されました~冷徹無慈悲と呼ばれた隻眼の伯爵様と呪いの首輪~【BL・オメガバース】
古森きり
BL
政略結婚で嫁いだ先は、女狂いの伯爵家。
男のΩである僕には一切興味を示さず、しかし不貞をさせまいと常に監視される生活。
自分ではどうすることもできない生活に疲れ果てて諦めた時、夫の不正が暴かれて失脚した。
行く当てがなくなった僕を保護してくれたのは、元夫が口を開けば罵っていた政敵ヘルムート・カウフマン。
冷徹無慈悲と呼び声高い彼だが、共に食事を摂ってくれたりやりたいことを応援してくれたり、決して冷たいだけの人ではなさそうで――。
カクヨムに書き溜め。
小説家になろう、アルファポリス、BLoveにそのうち掲載します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる