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第5話
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━ナツキの自宅、寝室━
「誰?」
進士が問いかけると杏果は進士に近づき身体を倒し覆い被さった。
「……」
頬を赤らめながら進士が見つめると杏果が口を開いた。
「私、女に見える?」
「女に見えるかって…女の人ですよね」
「……」
無言で進士から離れ杏果がベッドから少し離れると進士は身体を起こし見つめ驚いた。
「嘘だろ」
杏果の全裸姿を見た進士は杏果が女の人ではなく男の人だったことに驚いた。
「ナツキに何かされなかった?」
「……」
「どうしたの?」
顔をそらしている進士に杏果が問いかけると進士が口を開いた。
「気になるから服を着てください」
「男の身体に興奮しちゃったかな」
「興奮なんて…」
目線を向けた進士は全裸姿の杏果に身体を倒され襲われそうになる。
「…黒丸…助けて…」
心の中で念じたその時、黒猫が現れた。
「黒丸!」
「進士に近づくな」
杏果に飛びかかり進士から離れさせると進士を家から離れさせた。
「黒丸が助けに来てくれるとは思わなかったよ」
「お前の叫びが聞こえたんだ」
ナツキの自宅から離れた場所で進士と黒猫が会話をする頃、ナツキは林の中にあるマタタビ畑の中に立っていた。
「これで俺はゴーストから人間になれる」
「ゴースト、マタタビ畑から出ていけ」
「……」
声をかけられ振り向いたナツキは威嚇をする白猫に目を向けた。
「猫か」
「ただの猫だと思って油断すると怪我するよ」
「生意気な猫だ」
口にした後、マタタビを巡ってナツキと白猫のゴースト同士の戦いが始まった。
「白猫が戦ってる」
黒猫が口にすると進士が口を開いた。
「仲間か?」
「あぁ…誰かと戦ってる助けに行くぞ」
「場所、わかるのか?」
「マタタビ畑だ」
口にしながら黒猫が走っていくと進士も走ってついていった。
━林の中のマタタビ畑━
「なかなかやるな」
「お前は悪い心を持ってるそんな奴にマタタビは渡さない」
「マタタビは俺が頂く」
互いの身体を傷つけながらナツキと白猫が戦っていると黒猫と進士が現れた。
「白猫!」
黒猫が口にしたその時、白猫がナツキの攻撃を受け倒れた。
「危ない!」
白猫を助けようと進士が白猫の前に立つとマタタビ畑がざわめきナツキをその場から消した。
「消えた…」
緊張が解れ進士が倒れると黒猫が白猫に近づいた。
「白猫、無事で良かった」
「お前も無事で良かった」
白猫と黒猫が会話をしているとマタタビ畑から男が現れた。
「誰?」
進士が問いかけると杏果は進士に近づき身体を倒し覆い被さった。
「……」
頬を赤らめながら進士が見つめると杏果が口を開いた。
「私、女に見える?」
「女に見えるかって…女の人ですよね」
「……」
無言で進士から離れ杏果がベッドから少し離れると進士は身体を起こし見つめ驚いた。
「嘘だろ」
杏果の全裸姿を見た進士は杏果が女の人ではなく男の人だったことに驚いた。
「ナツキに何かされなかった?」
「……」
「どうしたの?」
顔をそらしている進士に杏果が問いかけると進士が口を開いた。
「気になるから服を着てください」
「男の身体に興奮しちゃったかな」
「興奮なんて…」
目線を向けた進士は全裸姿の杏果に身体を倒され襲われそうになる。
「…黒丸…助けて…」
心の中で念じたその時、黒猫が現れた。
「黒丸!」
「進士に近づくな」
杏果に飛びかかり進士から離れさせると進士を家から離れさせた。
「黒丸が助けに来てくれるとは思わなかったよ」
「お前の叫びが聞こえたんだ」
ナツキの自宅から離れた場所で進士と黒猫が会話をする頃、ナツキは林の中にあるマタタビ畑の中に立っていた。
「これで俺はゴーストから人間になれる」
「ゴースト、マタタビ畑から出ていけ」
「……」
声をかけられ振り向いたナツキは威嚇をする白猫に目を向けた。
「猫か」
「ただの猫だと思って油断すると怪我するよ」
「生意気な猫だ」
口にした後、マタタビを巡ってナツキと白猫のゴースト同士の戦いが始まった。
「白猫が戦ってる」
黒猫が口にすると進士が口を開いた。
「仲間か?」
「あぁ…誰かと戦ってる助けに行くぞ」
「場所、わかるのか?」
「マタタビ畑だ」
口にしながら黒猫が走っていくと進士も走ってついていった。
━林の中のマタタビ畑━
「なかなかやるな」
「お前は悪い心を持ってるそんな奴にマタタビは渡さない」
「マタタビは俺が頂く」
互いの身体を傷つけながらナツキと白猫が戦っていると黒猫と進士が現れた。
「白猫!」
黒猫が口にしたその時、白猫がナツキの攻撃を受け倒れた。
「危ない!」
白猫を助けようと進士が白猫の前に立つとマタタビ畑がざわめきナツキをその場から消した。
「消えた…」
緊張が解れ進士が倒れると黒猫が白猫に近づいた。
「白猫、無事で良かった」
「お前も無事で良かった」
白猫と黒猫が会話をしているとマタタビ畑から男が現れた。
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