暇つぶしのお供

銀じゃけ

文字の大きさ
上 下
6 / 15
恋の魔法?

『夜、風船、先例のない魔法』

しおりを挟む

女の子は誰だって魔法が使えたら、って考えたことはない?
私は使えたらいいなってずっと考えてる。
まだ使えたことは一回もないけど…。


みんなは惚れ薬とか使いたいって言ってるけどそんなものは古いと思う!!
今の時代はやっぱり魔法だよ!


だから私は今夜誰も成功したことがない魔法を試してみようと思う。
ちゃんと魔法の本に書いてあったから間違いはないはず!


たしか
「夜に赤い風船を膨らまし、誰にも見られることなく空に飛ばすことができれば、汝の恋は叶う。」
だったはず

誰にも見られちゃいけないっていうのが難しそうだし、そんな器用に隠したりできない気がする
でも!この恋が叶うなら!私はやって見せる!!!


早く夜よ来~い!




よし。
夜…というか夜中になったね
これから誰も成し遂げたことの無い魔法を発動する準備を行う!!


まずは風船。
誰にも見られずってことは、部屋でふくらませば大丈夫。


「ふぅううううーーーー!あ…」


ぴゅるるる音を立てながら風船がしぼんでしまった…
先が長くなりそうな予感しかしない
でも頑張るんだ私!!


あれから4回ぐらい風船と格闘しながらふくらましたけど、お腹使い過ぎて痛い。

でもこれで材料はそろった!
後は、誰にも見られずに飛ばすだけ!


よし、窓の外には誰もいない。



今がチャンス!
本当に成功するかな…
不安になってきた
そういいう時は、深呼吸しよう!


スゥーーーーーー
ハァーーーーーーーーーーーー



よし!
風船よ飛べー!


…あれ?


何か思っていたのと違う。
どうして空に風船が飛んでいかないの?
なんで下に風船が落ちていくの?
お店にある風船って空中に浮いてるじゃん、なんで私の風船は下に落っこちていっちゃうの!?
わけわかんないー!







こんな魔法もういい。
自分で叶えてやるんだから、覚悟してなさい!!








こうしてこの魔法はまた成功させた先例のない魔法おまじないの歴史を刻むのでした。


-fin-
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ぽんくら短編集

タカハシU太
ライト文芸
ポンコツ&ボンクラなショートショートの寄せ集め

【短編】怖い話のけいじばん【体験談】

松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。 スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。

【一話完結】3分で読める背筋の凍る怖い話

冬一こもる
ホラー
本当に怖いのはありそうな恐怖。日常に潜むあり得る恐怖。 読者の日常に不安の種を植え付けます。 きっといつか不安の花は開く。

ボッチによるクラスの姫討伐作戦

イカタコ
ライト文芸
 本田拓人は、転校した学校へ登校した初日に謎のクラスメイト・五十鈴明日香に呼び出される。  「私がクラスの頂点に立つための協力をしてほしい」  明日香が敵視していた豊田姫乃は、クラス内カーストトップの女子で、誰も彼女に逆らうことができない状況となっていた。  転校してきたばかりの拓人にとって、そんな提案を呑めるわけもなく断ろうとするものの、明日香による主人公の知られたくない秘密を暴露すると脅され、仕方なく協力することとなる。  明日香と行動を共にすることになった拓人を見た姫乃は、自分側に取り込もうとするも拓人に断られ、敵視するようになる。  2人の間で板挟みになる拓人は、果たして平穏な学校生活を送ることができるのだろうか?  そして、明日香の目的は遂げられるのだろうか。  ボッチによるクラスの姫討伐作戦が始まる。

7つの短編集

望月ナナコ
ライト文芸
一話ずつキーワードに沿って執筆し完結していますので気になるタイトルからお読みいただけます! 書いているジャンルは様々です。 隙間時間に短い話をサクッと読みたい方にオススメです。 宜しくお願い致します☆

処理中です...